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適当徒然

適当に徒然なことを記事にします。

「ジャズの巨人」 2015年 11/10号

隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 11/10号 ハービー・ハンコック [雑誌]隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 11/10号 ハービー・ハンコック [雑誌]

小学館 2015-10-27
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《その変容性は、川に流される木枝のような軽さではなく、風に吹かれても耐え切る柳のようなしなやかさ。》
 2015年現在で、生で演奏が聴ける数少ないプレーヤー、ハービー・ハンコック。
 彼一人分でオムニバスアルバムができてしまうほど、収録曲ごとに異なるそのプレイスタイルに最初は戸惑うが、根底にある変わらない本人のカラーに気付けば、その変容性もまた楽しみの一つになる。
 今年の初秋に行われた来日公演の際に行われた、ウェイン・ショーターを交えたインタビューも収録されており、二人がジャズを「違いを認め合い、経験をシェアする音楽」と評した点に心を打たれた。ピースメーカーとしてのジャズの精神。ぜひ広まっていってほしいものだ。

テーマ:ジャズ/フュージョン - ジャンル:音楽

「ジャズの巨人」 2015年 10/27号

隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 10/27号 セロニアス・モンク [雑誌]隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 10/27号 セロニアス・モンク [雑誌]

小学館 2015-10-13
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《セロニアス・モンクはジャズ界のコメディアン !?》
 1曲目「リトル・ルーティ・トゥーティ」の調子っぱずれさ、人によっては顰め面をするかもしれません。しかしよくよく聴いてみるとその不調和、ちゃんと予定調和になっているのです。
 私はこの計算された不調和にコントを連想しました。日常という「予定調和」の中で起こされる騒動や悪戯、スレ違いといった「不調和」、しかしそれはコントだからこそ計算された、予定調和としての「不調和」。ドラマでも一枚目や二枚目だけでなく、ボケに徹する三枚目がいることで深みと面白さが増すことがあります。そう考えると、モンクはジャズ界のコメディアンと言えるかもしれません。
 特に5曲目の「ウェル・ユー・ニードント」。途中でハプニングが起きるのですが、そのまま何事もなかったように演奏を続けるのです。ハプニングをそのままアドリブにしてしまうこのプロ意識には、驚嘆しかありません。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

「ジャズの巨人」 2015年 10/13号

隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 10/13号 クリフォード・ブラウン [雑誌]隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 10/13号 クリフォード・ブラウン [雑誌]

小学館 2015-09-29
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《流れ星の如く激しく煌めき、そして消えていった名トランペッター。》
 享年は25、活躍した帰還はわずか十年足らず。しかし熱のこもった演奏で誰の記憶にも残るトランペッター、それがクリフォード・ブラウン。
 ブラウニーのソロを堪能したいなら『恋とはなんでしょう』だけど、誰が聴いてもいいと思えるのは『パリジャン・ソローフェア』かな。
 『A列車で行こう』の機関車再現も凄い。最初に流れる不安を掻き立てられるような演奏は、「ハーレムに着けなくなる」という不安を表したものなのかな?

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

「ジャズの巨人」 2015年 9/29号


隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 9/29号 ジョン・コルトレーン 2 [雑誌]隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 9/29号 ジョン・コルトレーン 2 [雑誌]

小学館 2015-09-15
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《vol.2はコルトレーンの歴史のダイジェスト。》
 聴きどころはやはり、モンクに出会う前と後での、コルトレーンの演奏の違い。もしバンドを解雇されずにモンクに出会わないままだったら、はたしてコルトレーンは独力でここまで来れただろうか。
 そしてなぜ前号でこの違いに気付かなかったのか、読み返してみると納得。vol.1での収録曲は全て解雇されてモンクと出会ってから演奏したものだった。
 vol.1がコルトレーンの入門なら、vol.2はコルトレーンの歴史のダイジェストだ。そしてその歴史、コルトレーン・ミュージックの集大成と言える曲の一つがトラック5:「I Want To Talk About You」。身も心もとろかすような旋律は、何度聴いても飽くことのない名曲だ。

ソウルトレーンソウルトレーン
ジョン・コルトレーン

ユニバーサル ミュージック クラシック 2007-09-18
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テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

「ジャズの巨人」 2015年 9/15 号

隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 9/15 号 MJQ(モダン・ジャズ・カルテット)  [雑誌]隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 9/15 号 MJQ(モダン・ジャズ・カルテット) [雑誌]

小学館サービス 2015-09-01
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《MJQのカラーは調和のカラー。》
 どんなプレーヤーにも多かれ少なかれ、全体を自分のカラーに染めてしまう存在感と力強さ、そしてエネルギーがある。時にはサイドマンのエネルギーすら食らって、ますます自分を光らせる。
 しかしMJQは違う。実質的リーダーのルイスが他のメンバーをまとめあげ、それぞれの持ち味を殺すことなく、しかし個性が突出過ぎないようにして、個人ではない「MJQ」のカラーを創出した。そしてこれがワンマンとは一線を画す、独特で素晴らしい風味となっている。
 ジョン・ルイスは、ジャズシーン以外にもその人物像が広まれば、きっと理想の上司ランキングの上位に入ること間違いなしだろう。

 1.『ジャンゴ』で解説に「ルイスのピアノが巧みなスパイスとして効いているおかげで、ミルトの演奏に深みが増している」とあるが、中盤では更にヒースのベースとクラークのドラムスも素晴らしいスパイスとなっており、二人もまたMJQに欠かせないメンバーであることが実感できる曲になっている。MJQ初心者には必ず最初に聴いてほしいと思わせる曲だ。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

「ジャズの巨人」 2015年 9/1 号

隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 9/1 号 ビル・エヴァンス 2 [雑誌]隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 9/1 号 ビル・エヴァンス 2 [雑誌]

小学館 2015-08-18
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《メンバーの変化に合わせてスタイルを変えられる変幻自在のプレーヤー。》
 聴き所は演奏メンバーの変化に合わせて変わる、エヴァンスの演奏スタイル。ベーシストがマーク・ラファロだった1・2曲目と、チャック・イスラエルに変わった3曲目とで、スタイルが大きく変わっているのだ。しかし根底の部分にあるエヴァンス流は変わっていないことは初心者でも判るので、そういう意味ではこの号は、エヴァンズの柔軟性と芯の強さ、そして意識の高さを実感できる内容だと思う。

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「ジャズの巨人」 2015年 8/18 号

隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 8/18 号 オスカー・ピーターソン [雑誌]隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 8/18 号 オスカー・ピーターソン [雑誌]

小学館 2015-08-04
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《主役も脇役もこなせるプレーヤー、ピーターソン。》
 今号はオスカー・ピーターソン。彼の凄い所は己の個性を活かしつつ、主役も脇役もこなせること。
 それを最も実感できる収録曲が『ダフード』。ギターのハーブ・エリスと共に、交互にメインとサブを交代しながら演奏しているのだが、その交代の瞬間も演奏はスムーズ、サブで演奏している時も相手の個性を殺さず、むしろより活かしているのだ。しかも自分の個性も殺さず出したままで。聴き終えた時、自然に拍手をしていた。

 同じ収録曲『イエスタデイズ』では食器がぶつかり合う音も一緒に収録されていて、食事処でBGMとして演奏されていることが想像できる。
 一流プレイヤーの生演奏を聴きながら食事をするなんて贅沢、ぜひしてみたいところだが、一度に複数の事をするのが苦手な身としては、食事よりも酒をチビチビ飲みながら視聴に集中すべきなんだろうな。(笑)

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「ジャズの巨人」 2015年 8/4 号

隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 8/4 号 チャーリー・パーカー [雑誌]隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 8/4 号 チャーリー・パーカー [雑誌]

小学館 2015-07-21
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《バード! バード! バード!》
 今号はチャーリー・パーカー。解説では彼が、そして彼の演奏がどんなものかを説明しているのですが、いかんせん初心者では聴き分けが難しい。人によってはトランペット、アルトサックス、テナーサックスの聴き分けも難しいのではないでしょうか。私も数回繰り返し聴かないと聴き分けができませんでした。
 鑑賞ガイドでも書かれていますが、そういう人はまずはトラック4から聴いてみてほしいですね。ホーン奏者がチャーリーしかいない分、彼の演奏の特徴が際立っています。もちろんその他の曲も聞き所満載。

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「ジャズの巨人」 2015年 7/21 号

隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 7/21 号 バド・パウエル [雑誌]隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 7/21 号 バド・パウエル [雑誌]

小学館 2015-07-07
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《「唸るピアニスト」バド・パウエル》
 バド・パウエルにはマイルス・デイビスのように、全体を自分のカラーに染めてしまう存在感と力強さ、そしてエネルギーがある。
 そしてパウエルにあってデイビスにはないもう一つの特徴。それが「唸る」だ。「歌う」のではなく「唸る」。パウエルは演奏時、演奏に合わせて「ウーウーアーアー」と唸る癖があるのだ。
 収録曲にも例外はなく、耳を澄ませば聞こえる程度の唸り声もあれば、耳を澄ませなくても聞こえるほどの唸り声もある。それを耳障りと捉えるか、LPの「ノイズ」のように味のあるものとして捉えるか。私は後者だが、解説で「唸り声」に言及していない後藤さんはどう思っているだろうか。

 トラック7「ファイン・アンド・ダンディ」の曲中の違和感は、解説を読むと「なるほど」と頷ける。また、力強さに変化はないものの、前半にスピードとパワーに溢れた極めて男性的なのに対し、後半に収録された曲は非常に滑らかで女性的な演奏で、知らない人が聴けば同一人物の演奏とは思えないほどだ。この幅の広さと力強さ、ぜひその耳で聴いて体感してみてほしい。

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「ジャズの巨人」 2015年 7/7号

隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 7/7号 アート・ブレイキー [雑誌]隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 7/7号 アート・ブレイキー [雑誌]

小学館 2015-06-23
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《アート・ブレイキーは"縁の下の力持ち"ではなく"大黒柱"》
 一般的にドラムスは演奏中はあまり目立つ存在ではなく、"縁の下の力持ち"のようなポジション。しかしアート・ブレイキーはドラムスでありながら、状況に応じて裏方に徹することもあればメインを張ることもある、極めて存在感のある"大黒柱"のようなドラムスである。これは本人の資質に因るものが大きいのだろう。
 その"資質"を最も強く感じられるのが、トラック1の「チュニジアの夜」だ。冒頭のドラミングにはもう大興奮した。これからも聴く度に興奮するかも。

 トーク記事の同族からの同族ゆえの"偏見"にはかなり重いものがあった。このような偏見は文化的な"呪い"のようなもので、今でもあって、これからも消えないんだろうな。消せるとしたら、トーク記事のように、極めて影響力のある"外部"からの干渉だろう。外側にいるからこそ見えるものがあるのだから。


《ジャズ・ヴォーカル100年》
 全巻予約特典のCDが届きました。全てが良曲ばかりで「聴き飽きることなんてないだろ」と思ってしまった。
 こういう調子良く小節を回したりビブラートを利かしたりすることで、聴衆を聴き疲れさせることなく、心または精神を揺らがせるテクニックがたまらない。
 『ジャズ~』を読み聞きすることでそのテクニックが「ああ、本当にジャズ由来なんだな」と理解できる。
 アイドル曲やロック・ポップスに馴染んだ人にほど、たまにはこういう曲も聴いてみてほしいと思った。

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