niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

終物語 (上)


終物語 (上) (講談社BOX)終物語 (上) (講談社BOX)
(2013/10/22)
西尾 維新、VOFAN 他

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“お前は何も覚えていないのよ――阿良々木。
自分が何でできているかを知らないの”


真っ暗な瞳の転校生・忍野扇。
彼女が微笑みながら解き明かす、阿良々木暦の“始点”とは……?

高校一年生のあの日、少年は絶望を味わった――

青春の、終わりを告げる影がさす。



【第一話 おうぎフォーミュラ】

 神原から転校生である忍野扇を紹介された
 扇から「ある筈がない教室」の存在を指摘され、放課後に調査しに来た所、その教室の中に閉じ込められてしまう。
 扇は言う。「怪異にはそれにふさわしい理由がある」と。
 そして暦は語り始める。己の人生を一変させた、高校一年生の夏の、あの出来事を――


【第二話 そだちリドル】

 二年間登校してこなかったクラスメイト・老倉育が突然登校してくる。
 育が暦をヒステリックに、狂ったように、親の仇のように嫌う理由とは。
 育は言う。「お前は覚えているって言うの? 中学一年生のときの下駄箱の中身を」
 そして扇の提案で以前通っていた中学校に行き、以前使用していた下駄箱を開けたとき。
 暦は思い出す。己の人生を変えた、中学一年生の夏の、あの出来事を――


【第三話 そだちロスト】

 再び学校に来なくなった老倉育を見舞いに行くことになった、暦と羽川
 その場で育は言った。「いなくなったお母さんを見つけて頂戴」と。
 話を聞く限り、育の母親は密室状況からいなくなった。その謎解きをする二人に扇が加わったとき。
 暦は知る。思いつくだけで気持ち悪くなるような、事件の真相を――


 以下、ネタバレ含む感想。


「もう一度、100%趣味で書きました。」という文句から、『ひたぎクラブ』の頃の、あの掛け合い漫才みたいな構成なのかな、と思いきや、あにはからんや、初期も初期、戯言シリーズの頃(『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (講談社文庫)』くらいかな)まで遡ってました。それほど救いがないというか、面白かったけど、読後感が悪い推理小説でした。

 そう。推理小説。
 今作は終始、暦が自身の過去と半ば無理矢理に向き合うミステリになっていました。
 そして謎を解くのは、狂言廻しの役を務める謎の転校生・忍野扇。彼女に関して判明したことは、今回も皆無でした。一体ナニモノなんだ、彼女は。
 私が忘れている過去にも、実は「ナニカ」があったと想像すると背筋が冷える思いだ。

 『そだちロスト』での、翼と扇のヒントの出し合いの箇所は、もう怖い怖い。読んでいた私までも「わかったよ、もう!」と叫びそうになるくらいサスペンスホラーでした。

 次巻は『終物語 (中)』。上巻は二学期に起きた出来事(時系列としては『猫物語 (白) (講談社BOX)』と『囮物語 (講談社BOX)』との間かな?)が書かれましたが、中巻ではいよいよ、暦が臥煙伊豆湖から依頼された件の詳細が書かれるのでしょうか?
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テーマ:読んだ本の感想等 - ジャンル:小説・文学

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