niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

ひたぎエンド 其ノ陸


恋物語 (講談社BOX)恋物語 (講談社BOX)
(2011/12/21)
西尾 維新

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“片思いをずっと続けられたら――
それは両想いよりも幸せだと思わない?”


<前回までのあらすじ>

 羽川から新たな情報を得、千石詣でを続ける貝木。
 二月を迎え、止めの嘘を放った貝木だったが――。

 以下、ネタバレ含む感想。


【036】
「貝木さんも『私』を騙すんだね」


 対決。

 貝木の策は失敗していた。徹底的に閉じこもり、徹底的に受け入れず、徹底的に自己完結している撫子には、貝木の策は通用していなかった。

 窮地に陥りながらも、撫子に届かないのを解っていながらも、騙りを――語りを止めない貝木。
 気に入らないから。今の千石撫子が、勘弁ならないから。

 一方の撫子は。
「それでも現実問題、誰かのせいってことはあるでしょう――出会いがしらにしても、行き当たりばったりにしても、私の場合、さんのせいってのが、絶対にあるわけだし」

 そう言えば千石撫子はさっき、「貝木さん『私』を騙すんだね」と言った。

 貝木さん『も』

 これまで登場した人々は、誰も撫子を騙そうとはしていなかった。ただ、可愛がろうとしていただけだ。

 ただ一人。

 千石撫子を騙し、可愛がらずに神様に仕立て上げたのは――。

 考え続ける貝木に対して、撫子は妄想を膨らませ、暴走させていく。

 詐欺師の武器は言葉だ。嘘と誠を織り交ぜて、口八丁で相手を攻撃し、宥め、篭絡する。そして貝木の、撫子への会心の一撃とは――

「お前、神様になんかなりたかったわけじゃないって言ったよな」
「言ったけど?」

「じゃあお前、漫画家になりたいのか?」


(;・∀・)ハッ?



【037】
 ついに、クローゼットの中身が明らかに。

 まさか。まさかまさか。そんな黒歴史を持った娘だったとは。
 伏線も仄めかしも一切なし。徹底的に隠し切っていたはずの秘密の暴露は、狂気に満ちていた撫子を正気に戻すのには、十分過ぎる程の破壊力でした。

「しかも、その内容がすごいって……、なんだよあの、とろけるようなご都合主義のラブコメは。八十年代かよ」

(;゜゜) あ、だからOPも八十年代風だったんだ。


 相手が正気に戻れば、自分の言葉は届く。会話は成立し、相手は騙される。

「わかった。騙されてあげる」

「こいつめ」



【038】
 最後の最後で、漸く主人公参上。いつものように口先三寸で翻弄し、撫子を暦に預け、自らは真実を語らず、虚偽を騙って去っていった。

 まあ、ご存知でしょうが、「蛞蝓豆腐」とここで蛞蝓が出てきたのは、『蛙<蛇<蛞蝓』と所謂「三すくみ」だからです。


【039】
 依頼人に最後の報告。手紙の差出主にも(遅まきながら)気付いていた。

 歩きながら貝木は、忍野メメの事を考える。

あいつは、なぜ姿を現さなかった?
あいつは一体、今、どこで何をしているのだ?


 そこまで考えた時、誰かに頭を殴られた。かろうじて振り返ると、相手はかつて騙した中学生。しかも、その身には蛇が巻きついている。

 そして、もう一撃――。


 とりあえずのところはハッピーエンド――、と簡単にはいかないのが西尾維新。「前回の悪者が今回で良いことをするのは死亡フラグ」というオチを持ってきました。
 色々未回収だけど、以降の作品も映像化するのかな?

 それから撫子の漫画。

「キミとなでっこ!」
作:西尾維新
画:遠山えま


 まさかこちらも本当に画になるとは……。しかも西尾さん原作で、『アニメ<物語>シリーズヒロイン本、 第4弾「千石撫子」編』に収録されるらしい。

フルカラーで。

 
 最後が米国ドラマの引きみたいだったとはいえ、とにもかくにも、化物語、二期目終了ー。
 楽しませていただきました。



 あ。そう言えば、貝木さんってさ、

――結局最初から最後まで、全然笑顔を見せなかったよね。
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テーマ:〈物語〉シリーズ セカンドシーズン - ジャンル:アニメ・コミック

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