niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

なでこメドゥーサ 其ノ肆


囮物語 (講談社BOX)囮物語 (講談社BOX)
(2011/06/29)
西尾 維新

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“――嘘つき。神様の癖に”


<前回までのあらすじ>
 阿良々木家、暦の部屋で一夜を過ごした撫子。
 月火に暦に対する恋心について問い詰められ、しどろもどろに返している内に彼女の神経を逆撫でしてしまい、前髪を切られるハメに。
 ショック状態のまま学校に向かった撫子だったが、ついに耐え切れなくなって担任やクラスメイトに言いたい事をぶちまけてしまう。
 そのまま学校を早退し、クチナワの言に従って、暦の部屋でクチナワの神体を探していると――。

 以下、ネタバレ含む感想。


【021】
 神体であるお札を見つけた直後、暦が登場。
 「しんどいから」という理由でそのままにしていた本心を、気持を、恋心を暦に聞かれ、激しく動揺する撫子。

 「相手を刺激するようなこと、または過剰に追い詰めるようなことを言ってはいけない」というルールは、説得術に対する一般論(/セオリー)。だが忍は「まどろっこしいことはやめにしたらどうじゃ」と決定的な指摘をしてしまう。

「クチナワさんなどという復活もしておらん神様に、
いつまでも依存しておらんで――」


――(゚◇゚;)エ?



【022】
 直後、お札を口に運んだ撫子。瞬時に髪が白蛇と化し、忍を返り討ちにする。その忍を助ける暦に対し、撫子はますます激昂する。

「撫子のことは助けてくれなかったのに!」



【023】
 ――そして物語は冒頭へと戻ります。結局、どういうことだったのか。

全て、自分の妄想だった。


 自作自演でした。
 自分さえも騙して演技していた。
 アカデミー賞に「自作自演賞」があったなら、主演女優賞が頂けるほどの熱演でした。(『かってに改蔵 1 (少年サンデーコミックススペシャル)』/「いつも羽美空」より。)

 きっかけは先々月、九月の頭。恋人と仲睦まじく歩く、暦お兄ちゃんを目撃したとき。それが『はじまり』。
 その恋人を妬み、嫉み、神様にお願いをした。

 だが願掛けをした神社に、そもそも神様はいなかった。それを忍野扇から指摘された時、撫子の心の均衡が決定的に崩れたのだ。それなのに。

 それを忘れて。忘れたふりをして。

 「そんなに話し込んでいたつもりはないのに、気がつけば結構、時間が過ぎてしまっていたのです」という台詞で視聴者だけでなく、自分さえも欺いたのだ。

 ――撫子は嘘つきですね。神様の癖に。

 でも、つまり、元々崩れかけていた撫子の精神の志向性をコントロールしたのは、忍野扇な訳で――。


 阿良々木家の玄関を開けたのも怪異ではなく、家に泊まったときに拝借した鍵を使ったから。そもそも家に泊めてもらったのも、夜中の家出を親に知られたのも、全て計算だった。
 全て計算していたにも関わらず、忘れたふりをして、黙っていた。

「撫子は……、随分と都合よく、人の話を聞いていたり聞いていなかったり、真実を捻じ曲げたり、自分を騙したりしてたんだね」
「誰でもそうだけどな」

 誰でもそうです。極論するなら、公開されている事実を「それは陰謀によって作られた偽の真相で、真実じゃない」と豪語し盲信する陰謀論者と実はどっこい。
 気付いていないだけで、大なり少なり、多かれ少なかれ、誰でもしていることです。

 撫子のソレはただ、人よりも多く、大きかった訳で――。

 しかし。
 暦と忍が撫子の妄想を把握していた理由に関しては解決せず。ただ、忍の「してやられたわい、あの姪御気取りに」という台詞から、扇が何か伝えたゆえに、暦が自宅に急行したことは確実のようだ。


 狂い荒ぶ神様となった撫子が二人に止めを刺そうとしたとき、暦が持っていた電話が鳴る。代わりに撫子が出ると、果たして通話してきたのは、ひたぎだった。
 卒業式まで殺すのを待って欲しい、というひたぎの願いを聞いてあげる神様。

 最後に、「違う形で出逢っていれば友達になれたかも」という撫子に対しひたぎは、「いやそれはない」と即座に否定した――。


【024】
 今回に限り、後日談、というか今回のオチはなし。代わりに、かなり凄惨な予告編が流れました。まあでも、これも撫子の妄想なのでしょうが。


 はい。バッドエンドで終わりました、囮物語。この後の話は果たして公共の電波に流れるのか、それともネット配信か。

――各キャラの未来は如何に。
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テーマ:化物語 - ジャンル:アニメ・コミック

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