![]() | 猫物語 (白) (講談社BOX) (2010/10/27) 西尾 維新 商品詳細を見る |
一頭の虎に睨まれた――。
<前回までのあらすじ>
二学期初日。自宅が炎上し、焼け出され、ホームレス女子高生となった羽川翼。
しばらくは学習塾跡で寝泊りすることにした彼女だったが、連絡がつかないことに不安を覚え、町中を探し回った戦場ヶ原ひたぎに、半ば強引に彼女の住まいに連れ込まれる。
その後、戦場ヶ原の提案で、二人一緒にシャワーを浴びることになるのだが……。
以下、アニメのネタバレ感想なので、ご注意。
【012】
オープニングは、羽川さんが阿良々木暦について語ったモノローグ。
阿良々木くんは中学時代からいわゆる「痛い子」だったのか。
高校一年生の頃に何があったのか。興味は尽きないが、まあ人には誰にでも、口が裂けても言えない「過去」はあるわけで。
【014】
章ナンバーがひとつ飛んでいるけど、誤記ではないので。
羽川視点で画が移動する内に、唐突に目を開く戦場ヶ原さん。羽川さんは『スイッチが入った』という表現をしたが、いざ映像化すると、なるほど、「怖い画」だった。
以下回想――で。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
尺の問題から省略するかな、と思ったが、しっかり力を入れて描写してきた。見ようによっては戦場ヶ原さん、美青年キャラのようにも見える。
DVDになったらもっとはっきりくっきり観れるのかな? かな?
【015】
回想終了。
原作では朝食作る場面で「私が裸エプロンになったりしたら、」という台詞があったのだがカット。カットされなかったらイメェジ画像として「戦場ヶ原さんの裸エプロン」が拝めたのだろうか。
萌やしっ子の件。戦場ヶ原さん、原作ではキメ顔で振り向いた際、包丁の切っ先を羽川さんに突きつけていたのですが、アニメではなかったことに。
しかし、「萌やしっ子」か。人によって異なるだろうが、私の場合、『猫物語』で初めて「萌やしっ子」をオタク用語として認識した瞬間、可愛い女の子キャラではなく、ショタキャラを連想した。
いや、ほら、萌やしっ子って、どっちかっつーと男の子によく用いられる言葉だか、ら……いや違うかもしれないけど……。
お昼ごはんは原作どおり、ご飯、味噌汁、鶏肉入りの野菜炒め。
「阿良々木くんのどこが嫌いかという話をしましょう」
「乗った!」
原作だと、この話で3時間盛り上がったということです。Ψ( ̄∀ ̄)Ψ
【016】
「羽川さん。いいアイディアがあるんだけれど、聞きたい?」
原作ではこの後メタネタな台詞が出るのだが、カットされている。戦場ヶ原さんの「○○○」姿、見てみたかったなぁ。
【017】
原作ではこの後夕食(ちなみにパン食)を食べて、またしてもシャワーを浴びつつ洗いっこをしたのだが、二度目は流石にクドイ、と思ったのか丸々カット。 ――で。
原作の感想の時にも書いたけど、やっぱり、
【018】
猫と虎。一回目の対峙。
『お前はなんだ』
原作では、この台詞の後で首を捻るという、見ようによっては可愛らしい仕草をするのだが、アニメではカット。
ついでに書き加えると、ここでブラック羽川が虎の事を「見ていて遠近感が狂いまくる巨大にゃ虎」と表現していた。なるほど、アニメの白虎は原作通りの大きさだったようだ。
【019】
宣戦布告を終えて戻ってきたブラック羽川を待ち構えていたのは、戦場ヶ原さん。事前に障り猫の特性を認識した上で、握手を求め、かつ「羽川さんのこと、よろしく」と頼む戦場ヶ原さん、マジ男前。
【020】
障り猫の一件で若干衰弱しているにも関わらず、それを隠して常態を装う戦場ヶ原さん、本当に男前だあ。
原作ではこの後ランニングに出るのだがカット。そのまま朝食へ。
【021】
朝食は原作どおり、バケット、ホットミルク、生野菜のサラダ、ベーコンを下地にした目玉焼き。実はバケットは夕食の残りなのだが、そのシーンはカットされているので、本当に全くどうでもいい補足情報となっている。
戦場ヶ原さんの質問タイム。
「羽川さん。ドレッシングって知ってる?」
「そりゃ、もちろん知ってるけど」
(私は普段はかけない派。かける時は胡麻ドレッシング派。)
「目玉焼きにソースをかける派と、醤油をかける派、あるいはコショウをかける派の、三つ巴の争いについて、どう思う?」
「ああ、噂ではいるらしいね」
(私は普段はかけない派。両親は塩+コショウ派。例外として、ご飯の上に乗せる時は醤油派。)
「お寿司に醤油は?」
「つけない」
(つけます。ただし玉子にはつけません。)
「てんぷらにつゆは?」
「つけない」
(つけます。)
「ヨーグルトにグラニュー糖を?」
「入れない」
(入れない。)
「ハンバーグやオムレツにケチャップで文字を?」
「描かない」
(描かない。けど、ケチャップ>ソース派です。)
「お好み焼きにソースは?」
「塗らない」
(塗ります。ですが、マヨネーズは塗りません。)
「おにぎりに塩は?」
「混ぜない」
(混ぜます。)
「カキ氷のシロップは?」
「スイ」
(スイ、かな。なければブルーハワイ。)
「食後のコーヒー、お砂糖はおいくつ?」
「ブラックでお願いします」
(ブラック。ただし、医者のすすめでラテかオレを飲むようにしています。)
なんと羽川さん。「味はあってもなくても一緒」という理由で調味に無関心らしい。
なんだろう。今彼女は、ミシュランで三ツ星がついた料理店の料理も、ファミリーレストランの料理も、ファーストフードも、ジャンクフードも、満足すれば、全て等しく同列だ、と語ったのか?
「何が食べたい?」や「どこがいい?」という質問に対し、「何でもいい」や「どこでもいい」という回答だったらどうか。良く言えば「なんでも受け入れてくれる心の広い人」。だが悪く言えば、「全て同じに、平等にしか捉えていない」ということになりはしないか。
ここで顕在化してきた、というか本人に示された羽川翼の異常性。
彼女は自身の異常性と向き合い、受け入れることができるのか。
7/21は参議院選挙の投票日です。選挙権がある人はどうか下記のサイトも見てみてください。
東京都青少年健全育成条例改正問題のまとめサイト