![]() | 幸せなスピリーマン (2011/05/19) 原作:はづき虹映、作画:鈴木ぐり 他 商品詳細を見る |
精神世界(スピリチュアリズム)にも通じている経営コンサルタント・はづき虹映氏が、自身がその世界に興味を持ち始めてから現在に至るまでの過程を赤裸々に漫画化してもらった、語るも恥ずかし(?)・聞くも恥ずかし(!?)・読むも恥ずかし(!!?)、精神世界体験エッセイ。
描かれているのは自身の体験談のみに限定しているので、「なんか簡単にできる実践法を知りたい・学びたい」という人向け、ではないのでその点は注意。
以下、ネタバレを含む、私の勝手な解釈です。
はづき氏の師匠であるA氏が、亡くなる前にはづき氏に伝えた言葉。
気功法の基本的な考え方の一つに「調和」がある。森羅万象には必ず「陽(プラス)」があり、「陰(マイナス)」があり、どちらか一方が勝るのではなく、双方のバランスが取れていることを重要視する(その理想を図式化したのが「陰陽太極図」という話もある)。
偏った食事が体を壊すこともそうだが、例えば、自身を省みずに他者に気を使う、所謂「いい人」は、バランスが自身よりも他者に傾いているため、自身を回復させる、または健康に保つ分まで気を使ってしまうので心身の健康を病んでしまう。逆に、他者よりも自分のことばかりに気を使う人は、自身の内部ではなく、外部(例えば人間関係)に問題が生じる恐れがある。要は、「自身も他者も同じくらいに大切に扱わなければ必ず問題が生じる(バランスが崩れる)」ということだ。
翻って、仮に世界を物質世界と精神世界とに仕分けした場合、物質世界のみに目を向けていると、目には見えない大切な「モノ・ナニカ」を見失いがち、疎かにしてしまいがちになる。逆に精神世界のみに傾倒していくと、例えば、宗教にのめりこんだ挙句に全財産を寄付してしまった、その人無しでは生きられない「依存症」になってしまった、という風に、実生活に支障をきたす恐れがある。大切なのはやはり、陰と陽、聖と俗、善と悪、などのような「相反する両方を同等に扱うこと」なのだ。
だが全てを同等に扱うと、私も含めて「気疲れ」する人もいるだろうから、時には肩の力を抜いて「バランスを整える」ことが大切なんだと思う。
そして、それよりも、最も大事なことは、
感謝の気持ちを常に忘れないこと!
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