niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

憑物語


憑物語憑物語
(2012/09/27)
西尾 維新

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“頼むからひと思いに――人思いにやってくれ”

 少しずつ、だがしかし確実に、「これまで目を瞑ってきたこと」を清算させられていく阿良々木暦。

 大学受験も差し迫った2月、ついに彼の身に起こった“見過ごすことのできない”変化とは……。

 <物語>は終わりへ向けて、憑かれたように走りはじめる――

青春に、別れの言葉はつきものだ。


 以下、内容に言及する感想なので注意。


 ……今巻も、会話は明るく軽く、内容は暗く重く。事件は解決したが、根本の解決は未だ成らず。


・阿良々木暦

 ……今巻も、色々とマニアックだな。えーと?

【女豹のポーズ】
【裸学ラン】
【妹と混浴】


 ポーズはまあ「ストレッチ」と言い換えられるからいいとして、あとの二つは、その、なんだ、【裸学ラン】は女子の、【妹と混浴】は男子の妄想をえらく刺激する言葉だよな。

 鏡に姿が映らなくなったという事態に。
 時系列としては後日談にあたる『花物語』を読み返すと、暦が登場した時間帯は、夜明けの早朝。太陽が顔を出し始めている時間帯。つまりは「ちゃんとした化物」に成ってはいない。「吸血鬼」に成り果ててはいない、ということになる。だけどなー、『傾物語』同様、『花物語』が実は【ルートX】である可能性も捨てきれないんだよなー。


・月火

 月火ちゃんの数々の行為の凶悪さの原因は、作者がガハラさんから抜いた「毒気」を、妹の月火ちゃんに移しているからだ、と思う。

 【タイトル・都条例】
 ホントにフィギュアで出そう。泡はモールかな(雪に見立ててクリスマスツリーに飾っているもの)。キャストオフ可は……しないほうが良いんだろうな、都条例的には。

 今回の文学トリビア。
①芥川龍之介の『あばばばば』(本当にあるんだ!)
②宮沢賢治のなぞなぞ(出題者って宮沢賢治だったんだ!)


・忍野忍

 撫子の「ソレ」を引き継いだかのように、今回は終始、可愛そうかつ可哀相な役回り。しかし、ここで想像を働かせてみる。

 撫子が神から人へと降ろされたことで、神社は今また霊的エアポケット状態となりつつある。もし『花物語』がルートAであった場合、その時点で忍もまた忍として存在していることになるのだが、もし、忍が撫子から引き継いだのが、「可愛そうかつ可哀相な役回り」だけではないとしたら。
 忍野扇の目的――目標点は、全てが「ちゃんとしている――きちんとしている」状態に成っていることである。とすると、【全てが「きちんとしている」】状態というのは、【忍が「神」として祀られる――「神」役としてキャスティングされている】状態ではないだろうか。
 『鬼物語』において、忍――ハートアンダーブレードは、神を装ったゆえに【くらやみ】に追われたエピソードを伝えた。【くらやみ】は「正す力」だから、正しい方法・手段で「きちんと」神として祀れば、【くらやみ】は現れないことになりはしないだろうか。
 暦が「ちゃんと」人間に成るために、忍を「ちゃんと」失う。だが繋がり(リンク)は失われるが、神として祀られる為、忍が消えて失くなる事はない。

 残酷かどうかは別として、おそらく、これが暦がすべき、最大かつ最後の「清算」なのだろう。だが、「物語」を書いているのは、あの【西尾維新】である。大半の読者がそう読むのを承知の上で、その予想を超える展開を出してくるに違いない。


・斧乃木余接

 『鬼トレ』の発売日って、7月28日なんですよね。恐らく販売を知って時事ネタになるから会話に追加したんでしょうけど、西尾維新のアンテナの範囲はどんだけ広いんだ。

 美少女系の人形のスカートの中身、確かに気になる。でもフィギュア化するとき大変なパンツって、どんなパンツだ? ユニオンスーツはパンツですらないし…………サニタリーショーツ?


 余談。

 『花物語』を読み返していたら、貝木泥舟の外見に、「髭面のオールバック」と「銀縁眼鏡」が追加されていた。
 アレに「髭」と「銀縁眼鏡」……。眼鏡は似合うとは思うが、髭はなぁ……。髭かぁ……。
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テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

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