niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

ヨルムンガンド 11 (サンデーGXコミックス)


ヨルムンガンド 11 (サンデーGXコミックス)ヨルムンガンド 11 (サンデーGXコミックス)
(2012/04/19)
高橋 慶太郎

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 武器を憎みつつも武器を捨てられない元少年兵、ヨナ。彼を護衛として雇ったのは、「世界平和のため」に武器を売る、と嘯く武器商人、ココ・ヘクマティアル
 世界を平和にするための「計画」を披露したココに銃を向けるヨナ。
 ヨナに強いられる「選択」。
 世界は武器商人によって「変革」を強いられるのか……?

 世界を股にかける武器商人を軸にしたガン・アクション漫画。ここに完結。

 以下、ネタバレを大いに含む感想です。


 賛否両論あるかと思われる、この結末。私は「アリ」だと思う。
 戦争を嫌い、武器を嫌い、殺し合いを続ける人間を嫌い、武器商人である自分を嫌うココ。全てにおいて嫌悪感を抱いたままだったならその内に壊れていたかもしれない彼女が閃いた、自分を救う方法が「世界平和の実現」という、途方もない【理想】だった。だが武器商人として世界各地の戦地を渡り歩いてきた彼女にとって、「世界平和」など生半可な手段では実現しない、という【現実】も十分すぎるほどに理解していた。
 世界を平和にするには、世界全てを敵に回しても抑え込めるほどに圧倒的かつ現実的な「力」が必要。そう考える彼女がという友を得た。そして自分は南の研究を進められるだけの資金を獲得できる。そして生まれた「ヨルムンガンド」計画。尾を銜えて円状になった姿で描かれる「ヨルムンガンド」は錬金術の「ウロボロス」同様、「旧世界の破壊新世界の創造」のシンボルでもある。
 旧世界を破壊し、新世界を創造する「ヨルムンガンド」。だが発動したとして、兄であるキャスパーは言う。

「この世から武器がなくなると、本当に思うか?」

 自分を恥じず、己の周囲や空を封鎖した者に責任を求める厚顔無恥な恥知らずは戦いをやめないかもしれない。能動的受動的に関わらず、その者に従う者も少なからずいるだろう。キャスパーが言うように、空、海、陸の順に行動を制限されても、武器は売ることも買うことも作ることもできる。ウィルス、マルウェア、ハッキング、クラッキングなど、コンピュータ技術も武器になるし、格闘術を身につければ己の肉体が武器になる。
 また、ヨルムンガンドの最期は自然死ではなく、頭を砕かれて殺される。例えば隕石やデブリで打ち上げた頭脳が破壊されたら? 新世界はどうなるだろうか?
 だが、リアリストでありながらも「世界平和」を実現しようとするロマンチストという矛盾した人間であるココは言う。

「私は戦わないと思う」

 そんなココを信じ、ついていくことに決めたヨナ。旧い世界は終わり、新しい世界が始まる。物語は終わるが、人がいる限り、世界は続く。

 以上が、全体を通しての私の感想です。駄文、失礼致しました。
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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