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適当徒然

適当に徒然なことを記事にします。

紺碧の艦隊

紺碧の艦隊 [DVD]紺碧の艦隊 [DVD]
(2000/06/21)
田中秀幸藤本譲

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 昭和18年4月18日、大日本帝国海軍大将・山本五十六は、ソロモン諸島・ブーゲンビル島上空にて、米軍機の攻撃に遭い、戦死した。しかし次に覚醒した時、彼は過去の記憶を有した状態で、高野五十六として【照和】の元号が使用されている並行世界に存在していた。(以降、「昭和」の世界を「前世世界」、「照和」の世界を「後世世界」、彼と同様、前世世界で死亡した後に後世世界に来た者を「転生者」と呼称することとする)
 高野五十六は前世の悲劇を繰り返さぬよう、軍内だけでなく技術者から財閥まで、彼と同様に転生してきた者たちや同志を集め、海軍内に秘密裏に「紺碧会」という組織を結成し、戦争を避けるための活動を行った。
 やがて、陸軍に存在する「青風会」と呼ばれる、同様に転生者や同志で結成された組織と連携をとることとなり、最終的に、軍国主義への傾倒を続ける政府に対してクーデターを起こした。
 新政府を樹立し、内閣総理大臣となった青風会の長・大高弥三郎は、日本の基本方針を民主国家へと方針転換し、米国との戦争回避の道を模索し続けたが、前世と同様交渉は決裂、開戦することとなる。
 前世の敗戦を教訓に、戦法・戦術・戦略を一新した日本軍は米国、そしてナチス第三帝国に対してどのように闘うのか。
 勝つための戦争ではなく、負けるための戦争を主軸として、世界恒久平和を最終目的とした、一大架空戦記物語。




紺碧の艦隊〈1〉運命の開戦・帝都初空襲 (徳間文庫)紺碧の艦隊〈1〉運命の開戦・帝都初空襲 (徳間文庫)
(2004/12)
荒巻 義雄

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 単なる戦争活劇ではなく、様々な人間の思惑が複雑に絡み合う様子も詳細に描写することで、重厚な人間ドラマとなっている。
 単に戦勝国になるのでも戦敗国になるのでもなく、自国も含めて勝者のいない状態で戦争を終わらせようと苦心する大高総理大臣の血のにじむような努力や勤勉さを、私は、現代日本の政治家にはどうにも見られないように感じる。(創作だから、なのだろうが)
 現首相の鳩山総理大臣の最近の言動も、どうも勉強不足・戦略不足の感がある。このシリーズを観ると、本当に素晴らしい政治家というのは素晴らしい戦略家でもあるべきで、真っ正直に突っ走るのではなく、時には味方すら欺くくらいの強かさも、長期的な世界戦略思想も真の政治家には必要なのだ、と思えてくる。どうも日本の政治家には、それが感じられないのだ。




 この作品、原作を読むよりもOVAの方がきっちりまとまっているのでそちらを薦めるが、日米独の暫定的な講和で終了しているので、半端な打ち切り感がある。アニメを観てその後が気になる方は、ぜひ原作を読んで欲しい。


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テーマ:アニメ - ジャンル:アニメ・コミック

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