niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

下手な教科書よりも面白くて勉強になる小説。

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)
(1999/09/14)
京極 夏彦

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 昭和二十七年九月。武蔵小金井駅で起きた女学生の人身事故を発端に、箱を祀る奇妙な霊能者箱を抱えた礼服の幽霊の噂箱詰めで発見される行方不明の少女達の四肢列車で乗り合わせた男が持っていた箱に詰められた「生きている娘」、と箱に纏わる虚虚実実の話が次々と湧き出してくる。自発的または偶発的に事件に関わることになった人々は、ナニカを求めて古本屋・京極堂へと向かう。
 京極堂はどのようにして物語に終わりを告げるのか。
 其処彼処にいて人々を惑わせる、魍魎とは何モノなのか。
 全ての答えは、ハコの中に――。




 ここで語られるのは、魍魎の考察と、犯罪の発生学
 いつ、どこで犯罪が起き、だれが、加害者に、または被害者になるのか。それは誰にも解らない。だが犯罪そのものは日常の延長線上の出来事であり、誰がどちらの立場になってもおかしくはないのだ。
 我々が被害者にならないためには、常に周囲に気を巡らしておかねばならない。
 我々が加害者にならないためには、常に魍魎の囁きに惑わされないよう気をしっかり保ち続けていなければならない。
 この本は、それを教えてくれる。
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テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

コメント

返礼

 コメント、ありがとうございます。
 昔は人が乱心したり事件を起こしたりする原因の一つとして、「通り悪魔」(後に「通り魔」とも)と呼ばれる自然の憑き物が信じられてきました。この妖怪は、基本的な妖怪事典全てに載っています。
 個人的には、犯罪心理学で人が犯罪に走る過程を論じるよりも、そういうモノを想定した方が世間に理解しやすく且つ浸透しやすいと思います。
 で、「通り悪魔」をネタ元にして創作したのが愚作掌編『トオリモノ』です。お目汚しでなければ、こちらもどうぞ。

  • 2010/05/03(月) 08:10:13 |
  • URL |
  • public-enemy #quSBhyNc
  • [ 編集 ]

犯罪……か

 犯罪の加害者と被害者。

 これは唐突にやってくるものですから、対処のしようが無いと言えば無いし、あるといえばありますよね。
 被害者になるのは、避けることが難しいけれども、加害者になるのは心の持ちようで、対処は出来ることも。

 そう考えると、みんながみんな、そういった意識を常日頃持って生活してくれれば、事件は少なくなるのに……。
 まあ、人間という生き物には一生無理だとも思いますけども……。

 自分だけでも、犯罪の加害者にはならないように、意識をして生きて行こうと思いますw

  • 2010/05/02(日) 21:50:01 |
  • URL |
  • 石花海渚 #mdLCYT.I
  • [ 編集 ]

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