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風月文語の適当徒然

風月文語(ふうげつ ぶんご)です。適当に徒然なことを記事にします。

下手な教科書よりも面白くて勉強になる小説。

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
(1998/09/14)
京極 夏彦

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 昭和二十七年。東京・雑司ヶ谷の医院に奇怪な噂が流れる。院長の娘が二十箇月も身篭ったままで、その夫は密室から失踪したという。その噂を耳にした文士の関口は、十年以上交流がある中禅寺の意見を聞きに、彼が商う古本屋の元へ向かうことに――。




 この本で学べるのは脳科学。脳は五感から入った情報をそのまま本人を形作る精神に投影するのではなく、精神のスタイルに合わせて情報を取捨選択してから投影する。ゆえに、我々が普段捉えている情報は同じものを見ていても同じ情報を得ているとは限らない。全ては個々人の脳内で構成される「仮想現実」である、という。
 これは錯覚・錯視が起きる過程を、一般人にも解りやすく解説したものと同一である。舞台を専門家のステェジから一般人のステェジまで移す必要があるからこそ、あそこまでページを割く必要があるのだ。

 会話をしていてふと違和感を感じる時。それは、主題は同じでも実はお互い食い違うイメェジを持って話をしているからかもしれない。
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テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

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