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風月文語の適当徒然

風月文語(ふうげつ ぶんご)です。適当に徒然なことを記事にします。

ep01-01

 ガタンッ、と車が揺れた。いつの間にか眠ってしまったらしい。
「おっはー、かよの。よく眠れたー?」
「うん。ゴメンねー、夜更かしはしてなかったんだけど、眠っちゃった」
「ま、しょうがないよ。いつまでたっても雪ばっかりでさ、私も気張ってなきゃ眠っちゃいそー」
「ちょっと、やめてよー」
 私が困った顔で笑うと、裕子(ゆうこ)も一緒に笑った。
「ね、予約したペンションまで、あとどの位?」
「もうすぐだと思うんだけど……。あ、見て見て」
 裕子が指差した先には案内板があり、ペンションBRまで1㎞、とあった。
「BRって、何だろうね」
「さあ? 建てた人に訊いてみたら?」
「バトロワ、だったりしてー」
 中学生同士が殺し合う、有名な作品だ。
「じゃあ何。ペンションに泊まった客同士が殺し合うようにオーナーが強制するの?」
「またはそう仕向けたりとか」
「ありえねー」
 互いに笑い合ったところで、
「あ、あれかな?」
 裕子が建物を見つけた。ペンションBR、と看板もあるから間違いないだろう。
 車はゆっくりと駐車場に入っていく。
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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

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