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風月文語の適当徒然

風月文語(ふうげつ ぶんご)です。適当に徒然なことを記事にします。

生ける屍の死

生ける屍の死 (創元推理文庫)生ける屍の死 (創元推理文庫)
(1996/02)
山口 雅也

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読んだ本の中でもトップクラスの面白さと完成度を持った傑作。

舞台は米国の片田舎。ここ最近、米国内ではあちらこちらで、死んだばかりの死者が蘇るというオカルティックな現象が頻発していた。
私立探偵の主人公は、亡くなった親族の葬儀に出席するためにGFを連れて故郷に戻ってくる。
その夜の夕食の場での、不穏な空気。そして、読者の思惑通りに、殺人事件は起きた――。
死者が死んだ状態で蘇るという超自然的現象の中で行われる殺人。
誰が、なんのために、殺すのか?

ホラー映画と違うのは、死者は生前の記憶を持ったまま蘇るので、最初は誰もが死者を死者だと気付かないことである。
おまけに途中で主人公が死んでしまい、蘇って自分が死者であることを隠した状態で事件の解決を図るのだ。
死者と生者の思惑が絡み合う舞台を論理的に解決する場面は秀逸。この本はあくまで本格推理小説なのだ。

あなたの常識は、ここでは通じない――。
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テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

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