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適当徒然

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コミケ殺人事件

コミケ殺人事件 (ハルキ文庫)コミケ殺人事件 (ハルキ文庫)
(1998/12)
小森 健太朗

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 人気SFミステリの結末を、各々のメンバーが予想して製作した二次創作物→同人誌に挿入された殺人予告状。その予告通り、コミケ会場で同人誌に寄稿したメンバーが殺害される。
 鍵は同人誌に寄せられた原稿にあるのか。
 小説内に同人誌を取り込むという実験的手法を採ったメタ・ミステリ。




 今は無き晴海・東京国際見本市会場で開催された最大規模の同人誌即売会、コミック・マーケット(コミケ)で起きた殺人事件。しかも午前11時20分から午後1時までの間に三人も立て続けに殺される、という連続殺人。
 そもそも同人誌即売会とは何か、という解説を登場人物の口から説明してくれるので、コミケを知らない人でもすんなりと小説世界に入ることができるが、もちろんコミケに参加したことがある人ならより楽しめる作品だ。
 晴海世代の人は懐かしさを抱きながら、有明世代の人は新鮮さを抱きながら読める。
 この本(新書版)が出たのは1994年。その一年後の1995年に会場の取り壊しが決定して、1996年から有明の東京ビッグサイト(国際展示場)に移動。晴海コミケ当時の状況を知るための二次資料としては最適。新書版には当時の会場の様子を収めた写真が多数掲載されているので、酔狂な人は古書店を巡って探してみてもいいだろう。

 ……にしても、この本を最初に読んだ人は、コミケが現在のように肥大して、メディアからも海外からも注目を集める存在になるとは夢にも思わなかっただろうなあ。
 きっと際物扱いして読後すぐに売ったか捨てたんだろうなあ。
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テーマ:今日の一冊 - ジャンル:本・雑誌

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