niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

失楽園

いやいやいやいや……。
20日間は放置しすぎですよね。
新作発表までの日数稼ぎに、久しぶりにブックレビューをします。

失楽園 上   岩波文庫 赤 206-2失楽園 上 岩波文庫 赤 206-2
(1981/01)
ミルトン

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失楽園 下    岩波文庫 赤 206-3失楽園 下  岩波文庫 赤 206-3
(1981/01)
ミルトン

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 基督教文学の古典ですけど、面白かったです。
 天使全体の三分の一がYHWHに反旗を翻して敗北し、地獄に堕とされて悪魔となり、それでもYHWHに一矢報いようと画策し、紆余曲折あってアダムとイヴを楽園から追放することに成功する、というのが概要なんですが、悪魔たちがいわゆる「絶対悪」というような存在ではなく、何とも感情豊かに描かれていて、憎めない存在となっていました。
 YHWHをゼウスと同一視させるような描写があったり、悪魔達を率いたルシフェルが、YHWHもその配下の天使達も自分達もであり、戦いが神々の戦争であったということを暗示するような台詞を発したりと、口述するミルトンがギリシア・ローマ神話の影響を受けていることがよくわかります。
 岩波文庫版が読みやすい口語体なのでお薦めです。
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テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

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