niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

天井鳴

 大学生の、あれは、秋頃だったか。

 零時に閉店するバイト先から帰ってきたのだが、帰ったばかりで目が冴えている。
 明日の午前に出る講義はない。せっかくなので、衝動買いした怪談本を一晩で読破してみようと思い立った。

新耳袋―現代百物語〈第七夜〉新耳袋―現代百物語〈第七夜〉
(2002/06)
木原 浩勝中山 市朗

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 半分を読み終えたが、変な出来事はない。読み進める。

 七十五話まで読み終えたところで、

 みしり。     みしり。

 天井から、軋む音がしていることに気付いた。
 築二十年以上の古い家だ、家鳴りぐらいあるだろう、と思って気にせずに読み進めた。

 八十話まで読み終えて、あれ、と思った。

 ページを捲るたびに、天井から音がしてないか?

 天井の音を意識しながら読み進めてみた。

   ぺらり。みしり。ぺらり。みしり。ぺらり。みしり。ぺらり。みしり。
   ぺらり。みしり。ぺらり。みしり。ぺらり。みしり。ぺらり。みしり。

 確かに、ページを捲るたびに、天井から軋む音が聞こえる。

 ああ、これは一晩に読み終えるな、ということだな。

 そう判断して、きりのいい八十九話まで読み終えると、布団に入った。

 残りの十話は、翌日、読み終えた。
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