niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

暗闇の囁き

暗闇の囁き (講談社文庫)暗闇の囁き (講談社文庫)
(1998/06)
綾辻 行人

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十年ぶりに別荘を訪れた主人公。その際に双子の美少年に出会う。彼らを別荘に送り届けた際に、双子の家庭教師から「前任者が事故死した時に不審な点があるので調べるのを手伝ってほしい」と頼まれる。
双子の影に見え隠れするもう一人の子供。双子の家族の秘密。遺体の一部が持ち去られるという謎。
主人公自身が忘れている重要な過去が浮かび上がるとき、誤解とすれ違いと悲しみに彩られた惨劇が――。

「囁き」シリーズの二作目。美少年(しかも双子!)が登場するので、個人的には一番好き。
著者が映画『悪を呼ぶ少年』に影響されて書いた作品。シリーズ中、最も幻想的で残酷な物語だと思います。

都会から離れた別荘地。
双子の美少年。
複雑な家庭環境。
持ち去られた遺体の一部。
闇に見え隠れする、残酷な童話。
主人公が忘却している重要な過去。
もう一人の”子供”。

この物語にも、主人公の「過去」が大きな伏線として関わってきます。そして終盤で語られる厳格な父親の心情はとても哀しいもので、それゆえに自分の子供を理解できない「モノ」として厳格にしつけ、それが事件の遠因ともなるのです。

「囁き」シリーズですが、前作との繋がりは全くありません。しかし著者の別の作品、『殺人鬼』の舞台にほんのちょっとだけ関わっています。本当にちょっぴりなので、『殺人鬼』を読まなくても本作を読むことはできます。

殺人鬼 (新潮文庫)殺人鬼 (新潮文庫)
(1996/01)
綾辻 行人

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