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風月文語の適当徒然

風月文語(ふうげつ ぶんご)です。適当に徒然なことを記事にします。

ep05-03

 ……。
 …………。
 ………………。
 ………………あれ。
 気がつくと、私は食堂のソファに寝かされていた。
「大丈夫、かよの?」
 視界に裕子の顔が入る。
「裕子……」
 体を起こそうとした私を裕子が抑えた。額に当てられた濡らした布がずれ落ちるのがわかる。
「あ、無理に起きなくてもいいよ」
「ううん、大丈夫」
「本当に?」
 うん、と軽く頷くと、裕子はそのまま私を抱きしめ、そして。
「ふえええぇぇぇぇぇぇぇぇ~ん」
 滅多に見ない彼女の泣き顔。それだけに面食らったが、心配をかけたことには違いないので、彼女の背中を二度叩き、ごめんね、と謝った。
「それで、何で私はここで寝ていたの?」
「覚えてないの?」
「えーと――、食堂でカフェオレを飲んでいて、その先が覚えていないんだよね」
「その後、香葉村さんが階段から落ちて、私たちが階段を上って――」
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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

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