風月文語の適当徒然

風月文語(ふうげつ ぶんご)です。適当に徒然なことを記事にします。

里山奇談

里山奇談
里山奇談
posted with amazlet at 17.09.23
coco 日高 トモキチ 玉川 数
KADOKAWA (2017-06-01)
売り上げランキング: 14,553


 生き物屋。
 それは、好みの生き物を目当てに暇さえあれば東奔西走する趣味の人である。
 その対象が虫全般の人もいれば、蝶や蛾、蜂に蝉と一つの種類に拘る者もいる。中には植物、生き物ですらない無機物を対象とする者もいる。
 そんな彼らだからこそ、目的のために赴く場所も、情報をやり取りするネットワークも広い。そしてそのネットワークを通じて伝えられる情報は、最新の地域情報や新たに見つけた目当ての生き物がいる場所だけでなく、奇妙な体験談も含まれる。

 悪しきモノを惹き寄せる土地。
 なぜか長居する気になれない、絶好の釣りスポット。
 野道を歩いている所を突然呼び止める、見知らぬ人。

 人界である里と、異界である山。双方が混じり合う境界での体験談などを集めた奇談集。


 舞台が里山ではなく海岸での話だったり、怪談奇談というよりもエッセイっぽい話だったりと、書名通りの内容とはいい難いが、それでも人界と異界とが混じり合う境界ならではの、心惹かれる独特な体験談も多く収録されている。
 境界の世界は里、つまり人のいる場所で生活していると遠く感じるが、その境は実は曖昧に混ざり合っていて、意外と近い。その気はなくとも、通りがかるだけで何かしらを体験してしまうのかもしれない。
スポンサーサイト

テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://publicoenemy.blog60.fc2.com/tb.php/1416-cbb67c23
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad