niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

オーバーロード

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 時は近未来――。
 その自由度の高さから、かつて一世を風靡したMMORPG『ユグドラシル』。
 しかし盛者必衰。ブームの流行り廃りの例に漏れず、ユグドラシルもまたプレイヤーの過疎化が進み、サービス終了を迎えようとしていた。
 鈴木悟もまた、「モモンガ」のハンドルネームで活動するプレイヤーであり、ユグドラシルに、そして仲間たちとともに作り上げたホーム「ナザリック地下大墳墓」に愛着を持っていた。そのため、最終日である今日ログインして、サービス終了の時刻をホームでNPCたちとともに迎えようとしていた。そして――。
 終了時刻を過ぎ、日付が変わっても視界が変わらないことに、混乱と運営に対する苛立ちを露わにする悟に対してかけられる声。それは、NPCであるアルベドから発せられたものだった。
 ゲームでは基本的なコンソールや数値の非表示。プログラミングではできないはずの、NPCとの自然な会話。ゲームではありえない五感の実感。
 常識を超えた異常事態に混乱しつつも情報収集に努める内に、ナザリック地下大墳墓とそのNPCらが、データではなく現実のものとして存在するようになったこと。自分達がホームとともに異世界に転移したこと。異世界にユグドラシルのシステム、そして魔法が存在し通用することを理解する。

 もしかしたら、自分以外にも転移したユグドラシルのプレイヤーが、かつての仲間がいるかもしれない。
 ならば、この世界の隅々にまで、己が所属していたギルド『アインズ・ウール・ゴウン』の名を広めよう。知らぬ者がいなくなるまで。かつての仲間たちにも届くように。

 異世界へ転移した小市民で廃課金者のゲームプレイヤーが、支配者としてNPCとともに異世界を自らのものにしていく様を時にシリアスに、時にコミカルに、そして精細に綴ったダークファンタジー。


 アニメからポロロッカ。面白い!
 現実では平社員だった主人公が、異世界でいきなりトップになり、NPCたちの期待に応えようと四苦八苦。そしてそんな彼を好意的に評価し、時に勘違いして主人公を戸惑わせるNPCたち。そしてテンポの良さ、展開の面白さもさることながら、物語を面白くする要素の一つである、世界全体やモブにまで至る、手抜きのないキャラクターの徹底した作り込み。これらはやはり作者のプロフィールにもある、TRPGの経験が活かされているからでしょうか。漫画原作者の大塚英志氏も自著の中で、物語製作のトレーニングとして、TRPGプレイの重要さを語っていますし、『ロードス島戦記』の水野良氏も、小説の勉強にTRPGの経験は役に立ったと語っているそうですし。
 2巻以降も読むこと確定。

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