niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

神の時空 ―五色不動の猛火―

神の時空 ―五色不動の猛火― (講談社ノベルス)神の時空 ―五色不動の猛火― (講談社ノベルス)
高田 崇史

講談社 2016-07-07
売り上げランキング : 6820

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


 都内各地で同時多発的に発生した放火殺人事件。摩季を生き返らせようと東奔西走し、その過程で歴史の暗部を知り、様々な怨霊と対峙してきた彩音らは、今度は江戸五色不動が狙われていると気付き、疲労が癒えぬままに都内を巡ることに。
 五色不動を巡る度に見えるのは遊郭、刑場、そして歌舞伎。果たしてこれらと五色不動との関係とは。
 闇に追いやられた敗者や弱者の歴史に光を当てる、伝奇サスペンス最新刊。


 今回の首謀者の言い分が、作者の本心にも思えた。聖地だのパワースポットだの、土地の歴史や埋葬者や祀られている者のことなど考えず、知ろうともせず、ただただ利己的に、他力的に、現世利益を求める人々。本来は鎮魂のため、死者と生者双方のために催されるべき花火大会や祭りは、哀しい出来事が起きれば逆に延期か中止してしまう。
 私たちはもっと死者を、そして歴史を身近に感じるべきなのでは。読み終えてそう思った。
スポンサーサイト

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://publicoenemy.blog60.fc2.com/tb.php/1345-9c559072
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad