niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

拝み屋怪談 禁忌を書く

拝み屋怪談 禁忌を書く (角川ホラー文庫)拝み屋怪談 禁忌を書く (角川ホラー文庫)
郷内 心瞳

KADOKAWA/角川書店 2016-07-23
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 著者は拝み屋を営んでいる。それゆえに厄介な依頼をされたり不思議なことを見聞きしたりすることもある。
 公にすることを許されず、様々な妨害を受けつつも意地になって書き続けた「花嫁」の話。そしてその渦中に起きた、ある女性たちとの邂逅――。
 怪異と関われば怪異を招く。その大半は不幸だが、中には幸もある。関係者から頂いた話を交え、著者だからこそ書くことができる拝み屋怪談集。


 木原浩勝氏の怪談がライト級なら、郷内心瞳氏の怪談はヘビー級だ。収録されている話のひとつひとつが読者の心に与える衝撃は大きい。かといって怖いだけではなく、序盤の不穏な空気、中盤で煽られる不安、終盤の荒れに荒れる展開で煽られる恐怖、そして台風一過後の青空と、その先にある再び来る嵐を思わせる最後。その構成は物語的で、それゆえに空言っぽく感じる読者もいるかもしれないが、読ませるものになっている。
 前回と比べる流石に多少スケールダウンした感もあるが、まだ終わっていない物語もあるので、著者が何事も無く生きながらえて、次の怪談集を騙ってくれることを祈るばかりである。
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