niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

クラシックプレミアム 2015年 10/27 号

CD付マガジン クラシックプレミアム(47) 2015年 10/27 号 [雑誌]CD付マガジン クラシックプレミアム(47) 2015年 10/27 号 [雑誌]

小学館 2015-10-13
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《ウィットにユーモア、そして創作意欲に溢れた子沢山の「交響曲の父」。》
 概して、順風満帆な人生を送った者より、短命や障害や恋愛遍歴など、波乱万丈なエピソードが多い人ほど記憶に残りやすい。特にベートーヴェンにモーツァルト、ショパンなどは何度も映画の題材になっている。
 さて、順風満帆な人生を送った作曲家の一人、ハイドンは多くの作曲家の中で多くの作品を発表した、そして数少ない長生きした作曲家だ。同時期に活躍した作曲家はモーツァルト、そしてベートーヴェン。しかし現代でのその知名度はこの二人に対して大きく下がる。
 その理由は冒頭で記した「人生」のことの他に、曲の全体的なインパクト、つまり激しさはベートーヴェンに劣り、麗しさはモーツァルトに劣る、ように感じられるからかもしれない。
 ではハイドンの良さは何か。それが「ウィットとユーモア」である。収録曲である、聴衆に自然とそれをイメージさせる《時計》、そして無駄のない構成に深みのある内容が素晴らしい小宇宙を模したような《ロンドン》の他に、聴衆向けにある仕掛けを施した《驚愕》、軍楽隊の打楽器を取り入れた《軍隊》など、曲調の幅広さ、そして聴きやすさは先の二人に全く劣らない、いや、凌駕しているかもしれない。
 ハイドンはベートーヴェンやモーツァルトなど、有名所に聴き飽きた初心者または中級者にぜひ薦めたい作曲家だ。

 余談だが、同時発売の「ジャズの巨人」 2015年 10/27 号で、洗足学園音楽大学ジャズ・コースの教授がインタビューの中で、クラシックとジャズの違いに関してこう言っていた。
「(前略)クラシックの学生はともすると和声学を学ぶよりも、難しい譜面を完璧に演奏することを優先しがちです。」
 前号と今号の、岡田暁生氏による「即興演奏再考」と併せて、クラシック教育の弊害というか悪しき伝統を端的に表現した言葉だと思う。


ハイドン:交響曲第101番「時計」、第103番「太鼓連打」ハイドン:交響曲第101番「時計」、第103番「太鼓連打」
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