niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

愚物語

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西尾 維新 VOFAN

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「というわけでぶっ殺されたくなければ僕に協力しろ」

阿良々木暦を監視する式神童女・斧乃木余接。
死体の付喪神である彼女が挑む、命がけの死闘とは!?
<物語>は育ち、走り続けて燃え盛る!

――青春は、傷と平和のくりかえし。


 以下、ネタバレ含む感想。
 目次:『そだちフィアスコ』 『するがボーンヘッド』 『つきひアンドゥ』

 ……まあ、読者の予想の裏をかくことにかけては妙に熱心な西尾維新だからね。素直に余接が語り部になるとは思ってなかったよ。「阿良々木暦がいなくてもこのように世界は、物語は進んでいくのです」と暗に言いたいのか。
 あ、でもまさか「育ち、走り続けて燃え盛る!」がヒントになってたとは。三人それぞれの特徴を暗示、つーか明示してるあたり、読者に対してフェア……なのかなぁ?


『そだちフィアスコ』(fiasco:大失敗)
 直訳するなら「育の大失敗」か。文字通り老倉育が転校先で失敗を繰り返しながら「あること」を解決していく中編青春小説。……なんか、彼女が関わるエピソードって重い話しかなくね?
 幸せになろうと努めれば努めるほど空回り、おまけに性根がひねくれすぎて自分でも制御しきれない。めんどくせぇな。でも実際問題、これぐらいひねくれたキャラでないと、こういう問題の解決って難しいのかも。
 そしてクライマックス。どんなに彼女が否定しようと、彼女の内に占める阿良々木暦の割合の多さがよくわかりました。


『するがボーンヘッド』(bonehead:ばか、まぬけ、とんま)
 直訳するなら「駿河の愚か者」。神原駿河がなぜか忍野扇と共に、自室から出てきた暗号文の謎解きをすることに。扇ちゃん、全ての真相は明らかになったのに闇っぽさというか底のしれなさキャラは相変わらず。もう魅力の一部と化している。


『つきひアンドゥ』(undo:取り消す、元に戻す、台無しにする)
 直訳するなら「台無し月火ちゃん」かな? 阿良々木月火の世にも恐ろし過ぎる一面を、斧乃木余接の視点から解説している。……というか、ここでまさかの余接が語り部。
 確かに過去作でも何度も見事に物語をかき回してくれたけど、しかし、このトラブルメーカーっぷりは果たして怪異に因るものなのか、月火本人の性格に因るものなのか。まあどちらにしても、何があってもリセットされるだけだから更生は不可能だろうけど。
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テーマ:読んだ本の感想等 - ジャンル:小説・文学

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