niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く

プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜くプロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く
アンソニー プラトカニス エリオット アロンソン 社会行動研究会

誠信書房 1998-11-01
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 広告、宣伝、PR。いわゆるプロパガンダは古来より自らの思想を広める、新たな信者を獲得する、買いたいもの・売りたいものを売買するなど様々な目的で利用されてきた。長い歴史の中でプロパガンダの有効性は実証され、その結果、現在は都市部では人の情報処理能力を超えるほどにそれらが氾濫している。
 プロパガンダを理解せず「無知な大衆」のままでいることは、様々なプロパガンダの利用者に促され、踊らされ、操られ、彼らの利になることを手助けすることにつながる。自らだけでなく相手にも利を齎す良心的な利用者もいれば、搾取できるだけ搾取して、利用できるだけ利用して、不要になれば簡単に捨てたり死の道連れにしたりする利用者もいる。
 利用されるだけの消費者・賛同者・有権者にならないためには相手を知ること・相手が使っている技術を知ることである。その技術の一端であるプロパガンダについて、基礎から様々な効果や技術、実証実験から実例までを多種多様に解説した社会心理学の本。


 原著が出版されたのは1992年だが、紹介されている技術や心理効果は現在でも十分通用し、また世界中で利用されている。もちろん全ての手法が対象によって有効になることも無効になることもありうる、とも解説している。
 広告術・宣伝術はカラクリさえ理解すれば誰でも使える技術だ。本書を読んだ結果、世の中をシニカルに眺めるようになっただけではもったいない。上司・同僚・部下や友人知人などの人間関係、商品やサービスの売り込み、就職活動の自己PR、つまり自分自身の売り込みなどにこれらの技術を利用しないでどうする。
 名も無き「無知な大衆」のままではなく、名も実もある「個人」として、プロパガンダに利用されずにプロパガンダを利用する。それこそ、広告、宣伝、PR、つまりはプロパガンダに溢れた現代社会を生き抜くコツの一つではないだろうか。
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テーマ:情報の後ろにある真実 - ジャンル:政治・経済

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