niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

QED 百人一首の呪

QED 百人一首の呪 (講談社文庫)QED 百人一首の呪 (講談社文庫)
高田 崇史

講談社 2002-10-16
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 歌人・藤原定家が編纂した歌集『百人一首』。その内の一首が書かれた札を握りしめた死体が発見される。当時その場にいた関係者全員に怪しい点はあるものの殺害の機会はなく、家政婦は事件が起こる前に事件のデジャヴ――予知夢を見たと証言し、被害者は生前「いるはずのない女――幽霊を見た」と言い、担当警部は頭を抱える。
 その甥っ子であるジャーナリストも事件を追いかけていて、被害者が握りしめていた札に事件解決のヒントがあるのでは、と友人で常人以上に"日本"に詳しい薬剤師に百人一首について問うと、薬剤師は答えた。

「百人一首とは、呪われた歌集なんだよ。そして、いくつかの謎がある」


 百人一首の謎とは。札と事件との関係は。
 日本史の謎解きと事件の謎解き、二つの相反する要素の新たな混合に挑戦した推理小説、QEDシリーズの第一弾。


 既に完結しているこのQEDシリーズはカクテルのような小説だ。日本史の謎解きの要素と事件の謎解きの要素、この二種をメインに更にいくつかの要素を加えてシェイクすることで作り上げている。
 日本史の謎解きの方の比重が大きいので、事件の展開から解決に至るまでの過程に些か不満を抱く人もいるだろう。また、まだ初期の作品ゆえにシェークが十分でないように思った人もいるだろう。(初めて読んだ当時の私もそうだった。)
 しかしシリーズが進むに連れてシェイクも良くなっていくので、東照宮、鎌倉、出雲など、寺社仏閣めぐりや観光旅行、日本史の謎解きが好きな人はぜひ続刊も読んでほしい。
 また、登場人物がよく呑みながら談義をするので酒やカクテルの銘柄の登場も多く、そういうのが好きな人にも薦めたいシリーズだ。
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テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

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