![]() | 隔週刊CDつきマガジン 「ジャズの巨人」 2015年 5/12 号 ビル・エヴァンス [雑誌] (2015/04/21) 不明 商品詳細を見る |
今号で取り上げられているのはビル・エヴァンス。収録曲の中に「いつか王子様が」があるのだが、「巨人」収録の方が1968年録音なのに対し、「100年」収録のものは1959年。つまり、1次エヴァンス・トリオと2次エヴァンス・トリオの聴き比べができる、ということなのだ。これはエヴァンス初心者には嬉しい。
で、実際に聴いてみるとこれがはっきり違う。同じ曲なのにエヴァンズのピアノが別人が弾いたみたいに全然違うのだ!
「100年」の方は全体的にゆったりとしたテンポでメロディアス、そしてベース、ドラムスの自己主張はやや控えめだ。一方「巨人」の方は全体的に早めのテンポでリズミカル、そしてベース、ドラムスの自己主張が比較して強く、エヴァンスもそれに合わせてか演奏に奔放さが増していた。
『JAZZ100年』を既にお持ちの方はぜひ聴き比べを、持っていない方はぜひこの機会に買ってみてほしい。発行元にも、同じ曲でも録音時期の違いで曲の違いが際立つような、聴き比べをしたくなるような選曲を可能であれば希望する。
付録の相関図は、ジャンルごとに聴きたい時に、良い参考になるでしょうね。
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