![]() | クラシック プレミアム 2015年 3/3 号 [雑誌] (2015/02/17) 不明 商品詳細を見る |
《ストラヴィンスキーの『春の祭典』は、斬新ゆえに解り易い?》
ストラヴィンスキーの『春の祭典』。未聴の人はその曲名からビバルディの『四季』のような曲か、と想像する人もいるのではないだろうか。そして実際に聴いてみると、ビバルディのそれとは大きく異なる、野性的で荒々しく、不安を煽るような曲調に驚くだろう。
さて、ロシアにも神や祖先を崇拝する慣習はあり、祭典、祭りの儀式は人だけでなく神や祖先も楽しませるものだった。ロシアの「春一番」は、日本のそれよりより激しく荒々しい(らしい)。そんな息吹を持つ神や祖先の霊が祭典の出来を気に入らなかったら、今年の秋の実りはどうなるか――。
そんな土地事情を念頭に置き、古代ロシアの人々の、戦々恐々の思いをしながら祭典を執り行う様子を想像してみると、音楽を用いた祭典の再現を成功させるためにあのような斬新な手法が用いられた、と私は想像するのだがどうだろう?
スポンサーサイト