niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

魔性の女挿絵集


魔性の女挿絵集 ---大正〜昭和初期の文学に登場した妖艶な悪女たち (らんぷの本)魔性の女挿絵集 ---大正〜昭和初期の文学に登場した妖艶な悪女たち (らんぷの本)
(2013/03/22)
中村 圭子

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 明治、大正、昭和期に制作された絵画や小説の中から、見る者を惹きつける“魔性”を宿した女性をテーマに作品を集めた小画集。
 画家からは橘小夢や高畠華宵、作家からは泉鏡花や江戸川乱歩と、いずれも魔性の女を表すことにかけては随一の者ばかり。

・見る者によって印象が変わる、橘小夢の『水魔』
・次々と男を引きずり込む魔性の女の物語、泉鏡花の『高野聖』
・雑誌の表紙から意味ありげにこちらに眼差しを向ける、高畠華宵の『少女』たち
・目的のためなら手段を問わない美貌の犯罪者を描いた、江戸川乱歩の『黒蜥蜴』

 そして彼女たちは現実にもいる。彼女たちが豹や蜘蛛や蟷螂や食虫植物ならば、それに惹かれて囚われる男たちは哀れな“餌”である。その美しく妖しい、蠱惑的な姿に魅了され、有り金全てを奪われるまでならまだ御の字、時には運命を狂わされ、路頭に迷い、命まで奪われることもある。「本望」と思う本人もいるかもしれないが、近親者や友人知人にしてみればたまったものではない。世の男性達はこういった絵画や物語で、時々は女性に対する警戒心を養ってみてはいかがだろうか。
 だが現代では、二次元の女に入れ込む男も多くなった。現実の女に入れ込むのと、虚構の女に入れ込むのとでは、どちらが悲劇的で喜劇的なのかしらん?
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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