![]() | ホットな楽器、クールな楽器:スイート・ジョージア・ブラウン (JAZZ100年 12/23号) (2014/12/09) 不明 商品詳細を見る |
《その日の気分によって聴きたい曲の選び方とは?》
曲や演者にホット/クールの特徴があるように、楽器にもホット/クールの特徴がある。
曲、演者、楽器、それぞれの「ホット/クールの組み合わせ」という考え方は、曲選びに迷った時、きっと参考になるだろう。
①スイート・ジョージア・ブラウン/ジミー・スミス/19560804
リズミカルでソウルフルでホットな、熱気に満ちた「蒸気機関車」のような曲。
初めて聴いたハモンドオルガンの電子的な音に、始まった瞬間「え、テクノ?」と思ってしまった。(笑)
②ユーア・マイ・スリル/ペッパー・アダムス/19580415
じんわりと響き、心に熱を与えてくれる、ペッパーが演奏するこの曲は冬の時期におあつらえ向き。
聴いているとストーブとウィスキーが欲しくなる。
③インナー・アージ/ジョー・ヘンダーソン/19641130
前の二曲と比べると、ちょっと熱量が足りないかな? 火照り過ぎた熱気を少し下げたい時にはもってこいか。
④ネイチャー・ボーイ/バド・シャンク/19560125
春季、桜花が舞う夜。身体が小汗をかく程に温まっているが、コートや上着を脱ぐ気にはなれない。
少し体を冷やしたいな、と思っている時に聴くにはうってつけ。心地よく心を涼やかにさせてくれる曲だ。
⑤処女航海/ボビー・ハッチャーソン/19660208
ボビーが奏すヴァイブラフォンの音色が、航海中に船が飛ばす海飛沫のよう。
聴いたらきっと涼やかな気分になる、夏の熱さを和らげたい時に聴きたい曲。
⑥イン・ラヴ・イン・ヴェイン/ビル・エヴァンス/19620602
その冷たさは木枯らしのような厳しい冷気ではなく、程良い優しさのある秋風のようなもの。
晩秋の枯れ葉を見ながら、哀愁に満ちたクールな気分に浸りたい時に聴きたい。
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