niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

巷説百物語


巷説百物語 (角川文庫)巷説百物語 (角川文庫)
(2003/06)
京極 夏彦

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 世の中には色々な人間がいる。色々な人間が色々なことを考え、色々なことをする。だから、時には法度や道理ではどうにもできないことだって起きる。

 下手人の見当はついているが、確証がない――。
 訳あって下手に手を出せない下手人がいる――。
 お屋敷で続く、不可思議極まりない人死――。
 身内の悩み事を解決してやってほしい――。
 妄執に囚われた人を救ってほしい――。

 あちらを立てればこちらが立たず。さりとて放っておく訳にもいかぬ。そんな八方塞な状況の始末を金で請け負うのは、いずれも脛に傷持つ小悪党一味。ひょんなことから一味に関わった戯作者志望の男は、光と闇を行き来しながら幾多もの世の情と無常を目にしていく――。

江戸時代を舞台に、人の業や情が生み出した事件解決を図るはみ出し者たちの暗躍と活躍を描いた時代小説。


 町にも村にも家族にも人の心にも、光があれば闇もある。それは何時の時代も変わらない。肥大した闇は時に、世間を騒がせる事件を起こすこともある。
 大概の事件は事件が解決すれば、真相が明らかになれば、それでよしだ。だが時に、それが更なる混乱・騒乱の引き金になることもある。
 真相を明らかにするだけでは解決しない一件の始末をつける策として、一味は闇を妖怪に仕立て上げ、真相を手八丁口八丁の目眩ましで覆い隠す。あとに残るは街談巷説。締めの言葉は、

「――御行奉為」


 もしかしたら、現代に氾濫している街談巷説・都市伝説の類も、誰かがそう仕立てたからなのかも――?
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