niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

定本 百鬼夜行 陰


定本 百鬼夜行 陰定本 百鬼夜行 陰
(2012/03)
京極 夏彦

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 気付かないだけで、怪異は常に、私達のすぐそばにいる。
 私達が怪異を感じる時。それは、心中に良からぬモノが湧いた時。

 不安、焦燥、困惑、緊張、欲望、恐怖、後悔、不満、無念、嫌悪、恥、軽蔑、嫉妬、罪悪感、殺意、劣等感、怨み、苦しみ、悲しみ、怒り、絶望、憎悪、空虚――。

 湧いたモノはやがて心中を満たす。するとそれは怪異と変じる。漏れ、溢れ零れた怪異は、時にその姿を本人の目に晒す。

 袖口から伸びる白い手――。
 気付けばいる小さな女――。
 誰もいない場所から感じる視線――。
 街で見かけた鬼――。
 煙の中に浮かぶ顔――。

 それは、夢か現か幻か。
 日常の狭間でナニカに憑かれた人々を書き綴った、読み終えれば心中に、なんとも言えぬ厭な余韻が残る怪異小説。

 心の理を解せねば、人は良からぬモノを持て余す。放置すればそれは心中を満たし、溢れ零れて自他を害すことになる。次に怪異に遭うのは、あなたか身内か隣人か――。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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