niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

西尾維新対談集 本題


西尾維新対談集 本題西尾維新対談集 本題
(2014/09/03)
西尾 維新、木村 俊介 他

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 西尾維新が五人の創作者たちと、「創作」について濃密に語り合った対談集。著者や対談者に興味がなくても、創作に興味がある人は一度は読んでみてほしい。

小林賢太郎:物語の「ルール」と「作り方」
 作中に「ルール」や「枷」といった『制限』を設けることで、作品に新たな「驚き」や「発見」、「動き」が生まれる、という話が興味深かった。あと二人とも、《言葉》に対する熱意がすごかった。

荒川弘:物語をどう終わらせるのか
 現実でのコミュニケーションが苦手な人も、作中の登場人物同士のコミュニケーションを疎かにすると、物語は薄っぺらいものになるという話は参考にしたくなった。また、最終回を終着駅に、起承転結を停車駅に、そこに至るまでの過程を線路に例えた話は面白かった。本線から思いもしない支線が延びたり、私鉄や地下鉄ができて別れたり合流したり。

羽海野チカ:やすりで肌を削るように「創る」
 これは正直、読んでいて心が痛くて息苦しかった。多くの人に「良い」と思われる作品を創るには、時にやすりで肌を削るような、心を削るような思いをする必要もある、という話が。千里の道も一歩から。楽な道はないぞ、と。

辻村深月:「今」しか書けない物語
 登場人物が成長し変化しするように、作家自身も成長し変化する。「今」しか書けない。「次」はないかもしれない。あってもそれは、間違いなく「今ではない自分」が創った物語だ。「今だからこそ書けることのタイミングを逃さないように」書き続ける。そのモチベーションは驚嘆に値するが、恐怖にも値する、と思う。それから『続・終物語』の裏話でもあった。

堀江敏幸:空っぽになるまで出し尽くす
 ここでは対等の対談というよりは、西尾氏が堀江氏にこれまでの著作全体の作風を分析・考察される内容になっている。生徒が先生に教授されているような感じだった。
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テーマ:西尾維新 - ジャンル:本・雑誌

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