niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

拝み屋郷内 怪談始末


拝み屋郷内 怪談始末 (MF文庫ダ・ヴィンチ)拝み屋郷内 怪談始末 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2014/05/22)
郷内心瞳

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 中学生時代。突然クラスメイトたちから集団無視を受け、学校生活が苦痛になっていた「私」は、ひどく現実的な夢の中で一人の少女“加奈江”と出会う。苦痛しかない現と甘美な夢との二重生活を送っていた「私」だったが、ある日、外出した先で“加奈江”の姿を目にする。それが、『夢』が『現』を侵食していく、長年に渡る恐怖の始まりだった――。

 何の変哲もない点が逆に恐怖を感じる「一枚の写真」、子供の名付けには慎重さが求められる、という警句めいた「不許可」、そして、夢の中だけのはずだった人物が現の中に現れて著者を苛み続ける、現在進行形の怪異「桐島加奈江」など、自身のものから依頼者から許可を得て頂いたものまで、拝み屋を営む著者がこれまで見、聴き、体験した怪異を怪談に仕立て上げた、良質の実話怪談集。一般的な「怪談」の範疇に収まる話もあれば、拝み屋だからこそ採集できる話もあり、なかなか読み応えのあるものになっている。

 美術学校の出身ということで、幽霊画や妖怪画を模写したり、目撃した怪異をスケッチしたりすることもあるが、残念ながらそれらは作中には掲載されていない。いずれは掲載してほしいものだ。

 密度の濃い怖い話を求める人に、ぜひこれは薦めたい。
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テーマ:心霊 - ジャンル:サブカル

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