niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

怪談を書く怪談


怪談を書く怪談 (幽ブックス)怪談を書く怪談 (幽ブックス)
(2013/12/20)
加門七海

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 怪を語れば怪至る。
 怪に関われば怪集う。
 怪は、怪を招くのだ――。

 ここ最近に各誌に掲載したものを集めて加筆修正、更に書き下ろしを加えた十二話の実体験集を収録した実話怪談集。


 旅先での体験談から友人からの相談事、家族を交えての茶飲み話まで、いつ、どのような状況でも、怪談は来る。集まる。寄ってくる。そうして採れた怪談の原石を、著者は情緒たっぷりに、私情を交えながら(笑)「読める怪談」に仕上げていく。私情を交えているから、読んでいる内に本人から話を聴いているような気分になってくる。喜怒哀楽、様々な感情が入り雑じった、怖くて楽しい怪談集だ。


 『怪談』というジャンルは実は厄介だ。妖しい魅力を放つ怪談本が一つあれば、それを契機に他の怪談が周囲に集まってくる。誘蛾灯のように。
 現実的に見れば、周囲から見れば、自分で購入し、集めているのだが、それは「購入者が怪談に憑かれているからだ」と言ってもいい。そして、怪談本を集めれば集めるほど、普段は意識しない世界との境界が曖昧になっていくのを感じる。読む者が怪異や普段は見えない、意識しない存在を身近に意識するようになる、ということもあるが、怪談本が、所有者の周囲にある怪を引き寄せるからだ。誘蛾灯のように。

 ――と、日中にこの記事を書いているのだが、その最中に、押入れの中から、どん、どん、と何かで叩いた様な音がした。開けてみても、中のものが崩れた形跡もない。

 やっぱり、怪は怪を招くなあ。そこが怪談本の恐ろしさであり、魅力でもある。まだまだ当分は、怪談熱は引きそうもない。(苦笑)
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テーマ:心霊 - ジャンル:サブカル

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