よつばと!(14)
![]() よつばと!(14) (電撃コミックス) [ あずま きよひこ ] |
よつばととーちゃんが東京へ!
初めての大都会でよつばは何を感じるのか。
そして、そこで出会ったのは――。
ネタバレ注意。
オーバーロード13 聖王国の聖騎士 下
![]() オーバーロード13 聖王国の聖騎士 下 [ 丸山 くがね ] |
ついに聖王国解放軍と亜人連合軍とが衝突!
その最前線に射手として参戦したネイア・バラハは、この戦いで人生の転換点を迎える。
そして、配下のメイドを従えて解放軍中枢に現れた魔皇ヤルダバオトを、魔導王アインズ・ウール・ゴウンが迎え撃つ。そして。
「だが――、そう。だが、奴は死んだ」
魔導王という最強の鬼札を失った解放軍に逆転の一手はあるのか。
聖王国解放戦争、ついに終結!
以下ネタバレ注意。
アリエナイ理科式世界征服マニュアル
![]() アリエナイ理科式世界征服マニュアル [ 亜留間次郎 ] |
物語には敵役・悪役が必要です。ファンタジーが舞台なら悪徳商人から魔王まで。近現代が舞台なら麻薬王に武器商人、カルトの教祖にマッドサイエンティスト。
しかし個人の妄想ならともかく、実際に組織を設立しようとすると、膨大な手間暇と資金が必要となります。組織を運営し続けるための収入源も必要です。
人材や資金を集めやすいイデオロギー(思想)は何か。麻薬王や武器商人は、商品の売買で本当にそこまで資金を得られるのか。組織防衛の手段としての核兵器製作は現実的なのか。
岡田斗司夫氏の『「世界征服」は可能か? 』では主に組織・社会の観点から世界征服を論じていましたが、こちらは技術・作法の観点から世界征服を解説しています。世界征服とはあまり関係なさそうな話題もありますが、敵組織にありそうなこと、敵組織がやりそうなことを現実的に見てみるとこういうこと、という展開が面白いです。本書を読み込めば、世界とまでは言わなくても国家、または市町村程度なら征服できるかも?
悲終伝
![]() 悲終伝 (講談社ノベルス) [ 西尾 維新 ] |
――そして、少年は『伝説』となる。シリーズついに完結!
もう何度「ちのー!!!」と叫んでしまったか。西尾さん地濃好きすぎる。
ついに始まる人類絶滅の事態。
過去に死んだ人たちとの会話。
ラスボスとの最終決戦。
続け様に起きる最後の展開は意外とヒーロー物の王道展開だったのでは。そしてその結末は……。
私は感動しました。
悲球伝
突如行方を眩ませた人工衛星《悲衛》。緊急事態に杵槻鋼矢が取った行動は、手袋鵬喜を『人間王国』へ、自分を『リーダーシップ』へ避難させることだった。鋼矢はそのまま花屋瀟(悲恋)と合流し、宇宙で行方を絶った面々を救うための策を練る。一方鵬喜は人間王国で、死んだはずの人物と再会することに――。
海と陸。二つの舞台で立て続けに起こる想定外の事態。宇宙組はどうなったのか。居残り組は宇宙組を助けることはできるのか。物語はいよいよ佳境へ!
物語は一転、居残り組がメインに。意外な人物の再登場。人間王の正体。『リーダーシップ』に隠された秘密。次々に事態が展開し、転回し、回転し、主要キャラも読者も翻弄されます。その怒涛の勢いに「どうなるの? どうなるの!」とページが進む進む。作者はこのシリーズの執筆時、よほど筆がのっていたようです。
前作の時点では、本当に十巻で終わるのか、と危惧していましたが、最終巻の前巻に相応しい物語でした。どうやら予定通り、次巻で完結しそうです。