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2014-10

JAZZ100年 11/11号


命を燃やすジャズ・ライヴ:ファイヤー・ワルツ (JAZZ100年 11/11号)命を燃やすジャズ・ライヴ:ファイヤー・ワルツ (JAZZ100年 11/11号)
(2014/10/28)
不明

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《ライヴの良さ。それは、観衆に観られることでプレーヤーの熱意や個性が増すこと。》

①イントロダクション~マイ・ガール・シャール/ドナルド・バード/19601111
 ライブ録音だからこその演者の熱意と張り切りぶりが、演奏から伝わってくる。特にドラム。

②ファイヤー・ワルツ/エリック・ドルフィー/19610716
 異様、の一言に尽きる。聴衆を出口の分からない迷宮、または都会の薄暗がりの中へ案内するかのような、落ち着かない気分にさせる曲。
 だが乾いた感じで軽快な演奏ゆえ、決して不快ではない。主人公が都会の中を彷徨いながら逃避行する場面をイメージするとしっくりするかも。

③チュニジアの夜/ソニー・ロリンズ/19571103
 ロリンズの演奏だけでなく、「ヴァン・ゲルダー録音」という録音技術も堪能できる曲。
 ジャズの楽しさを学ぶためにCDやLPを探すなら「録音方法」も選択肢に含むべき。そう思わせる。

④ナーディス/ビル・エヴァンス/19680615
 中盤のドラムスが、終盤のエヴァンスの演奏を引き立たせて、より聴き応えのあるものにしている。
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テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

CLASSIC PREMIUM 2014年 11/11号


隔週刊 CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 11/11号 [分冊百科]隔週刊 CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 11/11号 [分冊百科]
(2014/10/28)
不明

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《ロマン派の音楽はファンタジック。》

 自由や、優しさや、美しさといった、良き面を理想化したような曲調。現実の厭な面から逃避したい時に聴きたくなる。
 メンデルスゾーンの協奏曲は、躁の曲調と鬱の曲調を織り交ぜた、見事な織物のようだった。
 シューマンの協奏曲は、解説に書かれた通りの音楽だった。一人でも強い個性がある俳優が多数揃って、一つの劇を作り上げているようなイメージ、即ち「個々の部分がそれ自体で独立していながら全体にも関与している。」

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

スパイダー・パニック


スパイダー・パニック [DVD]スパイダー・パニック [DVD]
(2003/03/07)
デイビッド・アークエット、カーリー・ワーラー 他

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 舞台はかつて鉱山業で栄えていた田舎町。移動中のトラックから産業廃棄物が詰まったドラム缶が郊外の池に落ち、周囲が汚染されてしまう。そして蜘蛛マニアの男性が汚染された虫を飼っている蜘蛛たちの餌にしたことで、蜘蛛たちは異常成長。男性を襲った後、鉱山や町へ移動し、家畜やペットや人を襲い始める。人VS蜘蛛の知恵&力比べ。生き残るのは誰だ!?

 住民と巨大蜘蛛との死闘をスリリングかつユーモラスに描いた、モンスターパニック映画。


 B級映画とホラー映画への愛とオマージュとパロディに溢れた、確信犯的作りの作品。緊迫した展開とユルイ展開がいい具合にブレンドされて、モンスターパニックなのになんか緊張感なくゲラゲラ笑いながら観れてしまう。パロディを意識した場面もあるので、観ながら「ここは〇〇かな」と原典探しをしてもいいだろう。アラクノフォビア(クモ恐怖症)でなければ、内容や展開がダメダメな映画よりもこちらを観ることをオススメする。

テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

巷説百物語


巷説百物語 (角川文庫)巷説百物語 (角川文庫)
(2003/06)
京極 夏彦

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 世の中には色々な人間がいる。色々な人間が色々なことを考え、色々なことをする。だから、時には法度や道理ではどうにもできないことだって起きる。

 下手人の見当はついているが、確証がない――。
 訳あって下手に手を出せない下手人がいる――。
 お屋敷で続く、不可思議極まりない人死――。
 身内の悩み事を解決してやってほしい――。
 妄執に囚われた人を救ってほしい――。

 あちらを立てればこちらが立たず。さりとて放っておく訳にもいかぬ。そんな八方塞な状況の始末を金で請け負うのは、いずれも脛に傷持つ小悪党一味。ひょんなことから一味に関わった戯作者志望の男は、光と闇を行き来しながら幾多もの世の情と無常を目にしていく――。

江戸時代を舞台に、人の業や情が生み出した事件解決を図るはみ出し者たちの暗躍と活躍を描いた時代小説。


 町にも村にも家族にも人の心にも、光があれば闇もある。それは何時の時代も変わらない。肥大した闇は時に、世間を騒がせる事件を起こすこともある。
 大概の事件は事件が解決すれば、真相が明らかになれば、それでよしだ。だが時に、それが更なる混乱・騒乱の引き金になることもある。
 真相を明らかにするだけでは解決しない一件の始末をつける策として、一味は闇を妖怪に仕立て上げ、真相を手八丁口八丁の目眩ましで覆い隠す。あとに残るは街談巷説。締めの言葉は、

「――御行奉為」


 もしかしたら、現代に氾濫している街談巷説・都市伝説の類も、誰かがそう仕立てたからなのかも――?

ヴァギナの文化史


ヴァギナの文化史ヴァギナの文化史
(2005/05)
イェルト ドレント

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 ほとんどの女性に月経が逆行する現象が起こり、それが原因で病気になることがある?
 ヴァイブレーターの最初の用途は“ヒステリー治療”だった?
 世界各地に「歯が生えたヴァギナ」の伝説がある?
 
 解剖学・生理学方面の解説から始まり、特有の病気、人的加工、崇拝と嫌悪の歴史、はてはオルガスムや生殖行為を巡る悲喜劇まで、女性器にまつわる古今東西の情報を広く浅く掲載。
 多少の差はあれど、性別を問わず誰もが興味があり、悩みがあり、しかし他人にはなかなか訊けないヴァギナの話。
 女性が読めば、セルフチェックやセックス・トラブルの話は現在起きている、またはこれから起きるであろう問題への助けになるだろうし、まだ男性と付き合ったことがない女性には、男性がヴァギナに対してどのようなものを抱いているかを理解する上で参考になり、相手を先導する上で役に立つはずだ。
 また、これは男性も読むべきだ。成人向けのヴィデオやマンガでは決してわからない触覚、味覚、嗅覚に纏わる話や相手を労る愛し方まで、誤って覚えた方法や知識で事に臨むよりも、こういう本でしっかりと学んだほうがいいだろう。
 モザイクやぼかしが一切なく、親によっては「こういう書籍は子供に読ませたくない」と考える人もいるだろう。だが性に関する情報を内容を問わず一切合切隠すことが、少年少女の精神の成長にプラスになるとは私は思わない。限定こそすれ、健全であれば多少露骨な内容でも公開すべきだ。この本のように。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

ペニスの文化史


ペニスの文化史ペニスの文化史
(2001/08)
マルク ボナール、ミシェル シューマン 他

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 骨がないペニスが折れることがある?
 ダ・ヴィンチが勃起が起きる仕組みを解明した研究者の一人?
 勃起とサイズに悩むのは古今東西皆同じ?
 
 解剖学・生理学方面の解説から始まり、崇拝、病気、人的加工、はては精液やマスターベーションまで、男性器にまつわる古今東西の情報を広く浅く掲載。
 誰もが興味があり、悩みがあり、しかし他人にはなかなか訊けないペニスの話。男性が読んでも面白いが女性が読めば、パートナーまたは息子さんの持つ、またはこれから持つであろう悩みを理解するのに役立つだろう。公共の図書館または学校の図書室に一冊置けば、誰にも相談できない悩みを抱える男子学生の助けにもなるはずである。
 モザイクやぼかしが一切なく、人によっては「こういう書籍は入れない方がいい」と意見する人もいるだろう。だが性に関する情報を内容を問わず一切合切隠すことが、少年少女の精神の成長にプラスになるとは私は思わない。限定こそすれ、健全であれば多少露骨な内容でも公開すべきだ。この本のように。

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CLASSIC PREMIUM 2014年 10/28号


隔週刊 CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 10/28号 [分冊百科]隔週刊 CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 10/28号 [分冊百科]
(2014/10/14)
不明

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《オペラにおいては、オーケストラもまた歌い手。》
 歌手が演じるキャラの心情や台詞を歌うなら、オーケストラは物語全体またはその場の雰囲気や背景、主題や結末への予感等を歌う。
 こうして単品(抜粋)で味わうのも良いものだが、やはり本場の舞台でフルコースで聴いて、初めて作品全体の良さを理解することができるのだろう。
 いずれしてみたいが、時間的・金銭的余裕などとてもないのが実情である。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

JAZZ100年 10/28号


ジャズ史6モード・ジャズとフリー・ジャズ:処女航海 (JAZZ100年 10/28号)ジャズ史6モード・ジャズとフリー・ジャズ:処女航海 (JAZZ100年 10/28号)
(2014/10/14)
不明

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《ジャズ史⑥:モード・ジャズとフリー・ジャズ》
 理解不要。ハード・バップとの違いが解れば充分。それがモード・ジャズ。フリー・ジャズは「ジャズからの自由」ではなく「ジャズ・スタイルからの自由」を目指した。

 以下、収録曲の感想。

JAZZ100年 10/28号 »

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

化学の力で楽しく酒飲。

 過去にも何度か記事で書いていますが、最近、読んだ本に影響されて、食事に“化学”を取り入れています。

 今回のメインはウォッカ。

キリン スミノフ ウォッカ No.21 750mlキリン スミノフ ウォッカ No.21 750ml
()
スミノフ(SMIRNOFF)

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・ウォッカ:50ml
・水(沸騰させた後、冷ましたもの):50ml
・氷:適当
・クエン酸:小さじ1/2
・重曹:小さじ1/4



 ウォッカと水をグラスに注いだ後、クエン酸と重曹を混ぜるだけ。クエン酸と重曹を混ぜると炭酸が発生することは以前にも書きましたが、その割合を2:1にするとクエン酸の酸味が残ります。つまり、こうなります。↓

ただの水割りではありません。

ウォッカレモンソーダ(風)! (^v^)


 美味しかったです。
 クエン酸も重曹も、食品添加用が薬局で売られていますので、機会があれば試してみてください!


クエン酸(結晶) 25gクエン酸(結晶) 25g
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健栄製薬株式会社

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重ソウ 3g×18包重ソウ 3g×18包
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健栄製薬

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テーマ:化学 - ジャンル:学問・文化・芸術

拝み屋郷内 花嫁の家


拝み屋郷内 花嫁の家 (文庫ダ・ヴィンチ)拝み屋郷内 花嫁の家 (文庫ダ・ヴィンチ)
(2014/09/24)
郷内 心瞳

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 老いた女性が語る、嫁いだ家で起きた怪事。
 拝み屋である師匠、先輩、そして当時まだ駆け出しだった「私」の元にきた、複数の依頼。
 事態が進むにつれてこれらの断片は繋がっていき、一本の筋となり、その忌まわしい全貌が明らかになった時、「私」が決断したのは――。 (『母様の家』)

 「嫁いだ花嫁は必ず死ぬ」という旧家に嫁いだ依頼者。助けを求められた「私」は、まずは実地検分をするために現地に赴いたが、そこで奇怪な存在を目にする。調べを進める内に、嫁ぎ先の家が抱える「秘密」が明らかになるのだが、本当の恐ろしさはその先にあった――。 (『花嫁の家』)

 これまで手がけた中でも取り分け忌まわしく、忘れ難い仕事となった『母様の家』。そして、前著ではその存在だけが何度か語られた曰くつきの怪異譚『花嫁の家』、二編の中編怪談を収録した怪談実話集。


 読了後、しばらく体の震えが止まらなかった――。

 フィクションなら恐ろしい、ノンフィクションなら悍ましい。
 ノンフィクションだと思いたくない、フィクションだと思いたい。

 だが、読んで受けた恐怖は、間違いなく“本物”である。
 胆力に自信がある人は、ぜひ読んでみてほしい。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

ダイエット経過報告 2014/09(計画開始から5年9ヶ月目)

201409

 前月と変わらず。ミクロ(前月比)で見るなら±0だが、マクロ(全体比)で見ればプラス。

テーマ:健康、美容、ダイエット - ジャンル:ヘルス・ダイエット

グランド・イリュージョン


グランド・イリュージョン スタンダード・エディション [DVD]グランド・イリュージョン スタンダード・エディション [DVD]
(2014/03/20)
ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ 他

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 何者かによって集められた四人のマジシャン。一年後、彼らはラスヴェガスの大舞台で、フランスの銀行から金を奪い取るマジックを実行した!
 金を奪ったトリックとは。彼らの計画の全貌とは。計画の首謀者は。

 近づくほど見えなくなる。
 よく見えていると思うほどだましやすくなる。
 僕らはいつも3歩先、7歩先を行く。僕らの思うがまま。



 騙されたくなくばヒントを見逃すな!
 マジックの基本であるミスディレクションを利用して観客/視聴者を翻弄する、スタイリッシュなクライム・サスペンス。


 観客を魅了する「トリック」という謎、主人公チームと舞台設定が、身近だけど裏側は謎だらけでファンタジー性のある、「マジシャンとマジック」という世界、そして観客や警察といった監視者がいる中で、劇場のような閉空間や街中での開空間での「脱出・脱走劇」と、相手を惹きつける要素がしっかりしていて面白かったです。
 これは絶対二度観たくなります。そして、二度以上観たくなる作品は良作の傾向が高い。そう思っています。

テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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J.Smith

Author:J.Smith
 興味を惹かれるととことんのめり込みますが、きっかけがあれば冷めるのも早いです(^^)。
 色々読んでいます。最近は読むだけでなく、実行可能なものは実践してみています。ただし、主観的なもの、プラシーボ効果、思い込み等の可能性も否定しません。

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