niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 10/14号


隔週刊 CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 10/14号 [分冊百科]隔週刊 CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 10/14号 [分冊百科]
(2014/09/30)
不明

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《抒情的ロマン感に満ちたピアノ協奏曲》

 これまで抜粋で第1楽章の第一主題しか聴いたことがなかったが、通しで聴くと、その聴き所の多さに驚いた。
 それから第1楽章の始まりが、これまで聴いた演奏と違いすぎて、そしてそれらが霞むほどの良さがあった。これはアシュケナージの演奏力か。
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超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか


超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか
(2012/02/11)
リチャード・ワイズマン

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 占いに念力に幽霊に予知夢。我々の常識を超える現象――超常現象とされる出来事はいくつもある。
 だがその中には勘違いや思い込み、誘導や誤導など、人為的な原因がある、超常現象ならぬ“通常現象”も数多くある。
 プロのマジシャンで心理学の教授が、人がどのようにして通常現象を超常現象として捉えるのか、「いかに人は思い込みが激しく、騙されやすいか」を解説した謎解き本。付録として、簡単な超常現象実演キットを収録!


 本書では科学者のファラデーや心理学者のウェグナーが、交信術の一種であるテーブルターニングの科学的解明を試みている。テーブルターニングの情報が日本に輸入されると、それは「コックリさん」と名を変えて一時流行るが、明治の哲学者、井上円了がファラデーやウェグナーと同様に研究し、追跡し、その起源が西洋のテーブルターニングで、ただの心理的作用・物理的作用であることを突き止めた。
 円了先生にはお化け博士の異名もあり、哲学者として怪異を研究し、怪異を四種に分類している。

・誤怪:心理的要因によって認識される怪異。見間違いや思い込み。
・偽怪:人が人為的に引き起こした怪異。作りや騙り。
・仮怪:自然発生した怪異。現在では“自然現象”と捉えられている現象。
・真怪:現在の科学では解明できない怪異。

 そして、「世間でいう怪異の5割は偽怪、3割が誤怪、2割が仮怪である」と私見を述べている。


 本書で紹介されている超常現象は、いずれも円了先生が「偽怪」「誤怪」に分類した通常現象だ。だが、一口に超常現象と言っても、そのバリエーションは無数だ。中には真怪、現在の科学では解明しきれない、説明しきれない現象も数多くある。実際、科学誌には「観察はできているが、なぜ起きるのか解明できていない。今後の発表が待たれる。」というような記事が数多くあるし、麻酔薬にだって、なぜ効くのか、未だに不明ながら使用されているものもある。
 人によっては真怪に該当する現象の一部は「気(気功)」で説明できると述べているし、実際「気(気功)」の科学的考察・研究は、ニッチながらも進んでいる。つまるところ、世の中は超常現象ならぬ、「真怪現象」で溢れているのだ。

 現在、真怪とされる現象はいずれ科学で解明されるだろう。しかし、決してなくなりはしない。一方、誤怪や偽怪は排除されるものでなく、そうと認識していればマジックやイリュージョン、肝試しといった娯楽として楽しめる。これらもまた日常に必要な存在だ。
 無知は罪ではない。だが知識を蓄えれば騙されにくくなり、楽しみも増え、潤った人生を送れる筈だ。

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JAZZ100年 10/14号


ジャズ史5ファンキーとジャズ・ロック:ザ・サイドワインダー (JAZZ100年 10/14号)ジャズ史5ファンキーとジャズ・ロック:ザ・サイドワインダー (JAZZ100年 10/14号)
(2014/09/30)
不明

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《ジャズ史⑤:マンネリズム打破と黒人性回帰を目指して生まれたのは、ファンキーとロック。》

 ファンキー・ジャズは、仕事前に聴くと、その日一日楽しく仕事に励めそうな気分になる、勤め人にオススメなジャズ。
 ロック・ジャズは、「ロック調のジャズ」という意味ではなく「8ビートを導入したジャズ」で、成程、ロック調というよりはポップス風なジャズだ。ポップスやJPOPを聴き慣れている人なら結構気にいるかも。


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定本 百鬼夜行 陰


定本 百鬼夜行 陰定本 百鬼夜行 陰
(2012/03)
京極 夏彦

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 気付かないだけで、怪異は常に、私達のすぐそばにいる。
 私達が怪異を感じる時。それは、心中に良からぬモノが湧いた時。

 不安、焦燥、困惑、緊張、欲望、恐怖、後悔、不満、無念、嫌悪、恥、軽蔑、嫉妬、罪悪感、殺意、劣等感、怨み、苦しみ、悲しみ、怒り、絶望、憎悪、空虚――。

 湧いたモノはやがて心中を満たす。するとそれは怪異と変じる。漏れ、溢れ零れた怪異は、時にその姿を本人の目に晒す。

 袖口から伸びる白い手――。
 気付けばいる小さな女――。
 誰もいない場所から感じる視線――。
 街で見かけた鬼――。
 煙の中に浮かぶ顔――。

 それは、夢か現か幻か。
 日常の狭間でナニカに憑かれた人々を書き綴った、読み終えれば心中に、なんとも言えぬ厭な余韻が残る怪異小説。

 心の理を解せねば、人は良からぬモノを持て余す。放置すればそれは心中を満たし、溢れ零れて自他を害すことになる。次に怪異に遭うのは、あなたか身内か隣人か――。

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西尾維新対談集 本題


西尾維新対談集 本題西尾維新対談集 本題
(2014/09/03)
西尾 維新、木村 俊介 他

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 西尾維新が五人の創作者たちと、「創作」について濃密に語り合った対談集。著者や対談者に興味がなくても、創作に興味がある人は一度は読んでみてほしい。

小林賢太郎:物語の「ルール」と「作り方」
 作中に「ルール」や「枷」といった『制限』を設けることで、作品に新たな「驚き」や「発見」、「動き」が生まれる、という話が興味深かった。あと二人とも、《言葉》に対する熱意がすごかった。

荒川弘:物語をどう終わらせるのか
 現実でのコミュニケーションが苦手な人も、作中の登場人物同士のコミュニケーションを疎かにすると、物語は薄っぺらいものになるという話は参考にしたくなった。また、最終回を終着駅に、起承転結を停車駅に、そこに至るまでの過程を線路に例えた話は面白かった。本線から思いもしない支線が延びたり、私鉄や地下鉄ができて別れたり合流したり。

羽海野チカ:やすりで肌を削るように「創る」
 これは正直、読んでいて心が痛くて息苦しかった。多くの人に「良い」と思われる作品を創るには、時にやすりで肌を削るような、心を削るような思いをする必要もある、という話が。千里の道も一歩から。楽な道はないぞ、と。

辻村深月:「今」しか書けない物語
 登場人物が成長し変化しするように、作家自身も成長し変化する。「今」しか書けない。「次」はないかもしれない。あってもそれは、間違いなく「今ではない自分」が創った物語だ。「今だからこそ書けることのタイミングを逃さないように」書き続ける。そのモチベーションは驚嘆に値するが、恐怖にも値する、と思う。それから『続・終物語』の裏話でもあった。

堀江敏幸:空っぽになるまで出し尽くす
 ここでは対等の対談というよりは、西尾氏が堀江氏にこれまでの著作全体の作風を分析・考察される内容になっている。生徒が先生に教授されているような感じだった。

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続・終物語


続・終物語 (講談社BOX)続・終物語 (講談社BOX)
(2014/09/18)
西尾 維新、VOFAN 他

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直江津高校卒業式の翌朝。妹達の力を借りずに目覚め、
“何者でもなくなった”阿良々木暦が向かい合う、
新しい世界とは……?

“私、とっても幸せなのに
 ――こんなの、全部嘘だって思ってる”



 あとがきで著者本人が明記している通り、読んでも新たな事実が判明するでもなし、読まなくても問題なし、最新刊はそんな感じの、外伝と言うかファンディスクと言うか、ボーナス・トラックと言うかおまけと言うか、そんな感じの内容でした。

 だがこの展開を現実に、主人公の立場を自分に置き換えてみると、なかなか恐ろしいものがある。身近にいる人物の、ソレが顕在化した姿を見せつけられたら――。

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死体入門


死体入門 (メディアファクトリー新書)死体入門 (メディアファクトリー新書)
(2011/02/28)
藤井 司

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 国内では数少ない法医学者の一人が書き下ろした、死生学と死体学の入門書。生々しい遺体の写真や図版はないので、そういうのがダメな人でも、まあ安心して読める、はずだ。


 人は必ず死ぬ。自然死や病死であれば、変化が生じる前に然るべき手順を踏んで荼毘に付す。事件現場ではブルーシートで現場を隠す。そうした職業に就いているか、たまたま見つけてしまうか、身近に置いておかない限り、生前とは大きく異なったご遺体を目にすることは滅多にない。そして、そうした遺体を目にした人は、誰もが思うだろう。「ドラマとは違うんだな」と。
 死は“汚れ”として忌避され、隠される。自分から興味を持たない限り、人は死に対して無知なままだ。もちろんそれは悪いことではない。
 だが、死を知ることで生を学ぶこともある。遺体を研究することで生きている人の利になることもある。

 「死の瞬間」について。
 放置された遺体はどのように変化するのか。
 東西のミイラ文化。
 死体に関する法律や葬儀のこと。
 そして、遺体を扱う学問の重要性。

 死を隠そうとするのは悪いことではない。だが死を隠し続けることで死に対する幻想性が増し、ドラマのように「死んでも綺麗なままでいられる」という思い込みに囚われ、自死に臨む人が増えるのではないか、という不安を時々抱く。時には「死」の現実を正しく伝えることが重要なのではないか。そう思うのだ。

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図解 アリエナイ理科ノ実験室


図解 アリエナイ理科ノ実験室 (三才ムック vol.360)図解 アリエナイ理科ノ実験室 (三才ムック vol.360)
(2011/07/29)
薬理凶室

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 過去作で色々と刺激的な科学を紹介・解説してきた科学大好き集団・薬理凶室。
 今作では「実用」を重視して、実験・作成・実践の模様を撮影した写真をフルカラーで大量に掲載!
 赤外線撮影対策スプレーや非常用バッテリー電源の作り方から自宅でできる花火やプラズマ等の科学実験の方法、化学の力で安心・安全に料理を美味しくするケミカルクッキングの紹介と、安価で手軽な初心者向けから、資金も資材も結構消費する大人向けまで、好奇心を刺激する科学の数々。
 これを読むと自分にもできそうでウズウズしてくる人もいるでしょうが、本書にも書いてありますが、

やるなら自分で責任をとれる範囲で!
周囲に迷惑をかけない範囲で!


 ちなみに私は本書を参考にして、食事や飲酒を楽しんでいます。

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CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 9/30号


隔週刊 CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 9/30号 [分冊百科]隔週刊 CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 9/30号 [分冊百科]
(2014/09/16)
不明

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《悲愴:魂を揺さぶる、情熱的な交響曲》

 これまでは第2楽章の抜粋しか聴いたことがなかった『悲愴』。通しで聴くと、抜粋で聴いた時とは全く違う感想を抱いた。
 激しい《陰》の音楽で始まり、続いて第2楽章は穏やかな《陽》の音楽、第3楽章は乱痴気騒ぎのような《陽》の音楽、最後は第1章と同じような激しい《陰》の音楽と、陰陽が市松模様の如くデザインされた芸術的な曲、と感じたのだ。
 抜粋でしか聴いておらず、通しで聴いたことがない人は、ぜひ通しで聴いてほしい。そう宣伝したくなる曲だ。
 そして、今刊の『うんざりするほど長い音楽について』の話を併せて読むと、「通しで聴くこと」の重要さと抜粋(オムニバス)の功罪について考えてしまう。少なくともベートーヴェン以降に製作された楽曲は、一度は通しで聴くべきだろう。これまで収録された曲を聴けば聴くほどそう思った。

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JAZZ100年 9/30号


スタンダードはこうして生まれた:ストレート、ノー・チェイサー (JAZZ100年 9/30号)スタンダードはこうして生まれた:ストレート、ノー・チェイサー (JAZZ100年 9/30号)
(2014/09/16)
不明

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《演者がカヴァーしたくなる、カヴァーしがいがある曲、それがスタンダード・ナンバー。》
 「スタンダード・ナンバー」=「定番曲」であることは解っていたつもりだったが、「誰にとっての」定番曲なのか、今回解説を読んで初めて解った気がした。


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プロ作家になるための四十カ条


プロ作家になるための四十カ条 (ベスト新書)プロ作家になるための四十カ条 (ベスト新書)
(2006/07)
若桜木 虔

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 作家養成講座を開いている著者が、これまで参加してきた作家志望者の作品をテキストに、初心者または志望者にありがちな失敗や思い込みを指摘し、心構えや技術といった執筆の『コツ』を解説してくれる、作家デビューを夢見る人はぜひ読んでほしい執筆指南書。
 四十カ条、というよりも、これまでの参加者からの質問を四十にまとめて、それに対して回答する、という形式。なので、初心者にありがちな失敗や思い込みを客観的に認識するにはいい構成となっている。
 また、「新人賞や文学賞の選考委員の着目点は、普通の読者の着目点とは異なる」と指摘し、受賞デビューを果たしたいなら読者ではなく「選考委員の側に意外性を感じさせる話を書かなければ成らない」(三十五頁)と回答している。これは「賞を取った作品を読んだが面白くなかった」「なんでこんな作品が賞を取ったんだ?」という読者の感想、また、受賞は逃したが読者受けがよく、売れた作品があることに対する解説にもなっている。受賞作品だからといって「じゃあ面白い作品なんだ」と決め付けるのは、実は間違っているのだ。

 受賞作家を目指すなら、選考委員が面白いと感じる作品を、売れる作家を目指すなら、読者が面白いと感じる作品を書かなければならない。いずれにしても自己流ではどちらもおぼつかない。そう実感する実用書だった。

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拝み屋郷内 怪談始末


拝み屋郷内 怪談始末 (MF文庫ダ・ヴィンチ)拝み屋郷内 怪談始末 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2014/05/22)
郷内心瞳

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 中学生時代。突然クラスメイトたちから集団無視を受け、学校生活が苦痛になっていた「私」は、ひどく現実的な夢の中で一人の少女“加奈江”と出会う。苦痛しかない現と甘美な夢との二重生活を送っていた「私」だったが、ある日、外出した先で“加奈江”の姿を目にする。それが、『夢』が『現』を侵食していく、長年に渡る恐怖の始まりだった――。

 何の変哲もない点が逆に恐怖を感じる「一枚の写真」、子供の名付けには慎重さが求められる、という警句めいた「不許可」、そして、夢の中だけのはずだった人物が現の中に現れて著者を苛み続ける、現在進行形の怪異「桐島加奈江」など、自身のものから依頼者から許可を得て頂いたものまで、拝み屋を営む著者がこれまで見、聴き、体験した怪異を怪談に仕立て上げた、良質の実話怪談集。一般的な「怪談」の範疇に収まる話もあれば、拝み屋だからこそ採集できる話もあり、なかなか読み応えのあるものになっている。

 美術学校の出身ということで、幽霊画や妖怪画を模写したり、目撃した怪異をスケッチしたりすることもあるが、残念ながらそれらは作中には掲載されていない。いずれは掲載してほしいものだ。

 密度の濃い怖い話を求める人に、ぜひこれは薦めたい。

テーマ:心霊 - ジャンル:サブカル

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