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2014-07

怪談狩り 市朗百物語


怪談狩り 市朗百物語 (幽ブックス)怪談狩り 市朗百物語 (幽ブックス)
(2014/05/08)
中山市朗

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 放送作家で怪異蒐集家の中山市朗が、『新耳袋』完結後に初めて刊行した、単身で百話揃えた実話怪談集。木原さんの怪談集とは違った趣があって、正直、中山さんの怪談の方が厚みというか重みというか、そういうのを強く感じる。



怪談狩り 赤い顔 市朗百物語 (幽ブックス)怪談狩り 赤い顔 市朗百物語 (幽ブックス)
(2014/07/18)
中山 市朗

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 二冊目は上方(関西方面)の話が多く、他所の怪談集との違いがよりハッキリしていて、前作よりも読み応えがあった。

 第九話に出てくるアレ、実は知る人ぞ知る方法で実際効果があるらしい。だが良し悪しの区別なく威力を発揮するので諸刃の剣っぽい。力がない人が自力で何とかしたい時の、最後の手段としては覚えておきたい。

 第十三話等に登場する、怪異の方が逃げ出す「午前0時の爽やかウインドウ」の異名を持つ人の話は怖くも笑える怪談になっている。
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ぼくらは怪談巡礼団


ぼくらは怪談巡礼団 (幽ブックス)ぼくらは怪談巡礼団 (幽ブックス)
(2014/06/06)
加門七海、東雅夫 他

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 本邦初の「怪談専門誌」として刊行された『幽』。企画で「怪談文藝の舞台を訪れてみよう!」ということで、編集長が懇意にしている作家やカメラマン等と共に、時には小泉八雲ゆかりの松江へ。時には泉鏡花ゆかりの金沢へ。行って感じて初めて解る、怪談文藝を醸成した土地の空気。時には「オマケ」もついてきて、戦々恐々することも。
 そんな怪談巡礼紀行の中から、厳選された十篇の旅日記を加筆・改稿した上で再録。怖くも楽しい珍道中を、とくとご覧あれ♪

 日帰りで行ける所には、いずれ行ってみたいなあ。そんな気分になる、情緒溢れる旅日記でした。

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霊能者・寺尾玲子の新都市伝説 闇の検証


霊能者・寺尾玲子の新都市伝説 闇の検証 第一巻 戦国・幕末時代編霊能者・寺尾玲子の新都市伝説 闇の検証 第一巻 戦国・幕末時代編
(2011/12/20)
寺尾玲子

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 霊能者が心霊スポットを霊視する企画が当たり前になってきた現代。ならば、霊能者が史跡や遺跡、寺社仏閣を霊視したら、何が見えるのか、聞こえるのか、感じるのか!
 霊能者だからこそ知ることができる、過去に生きた人々の喜怒哀楽、そして怨み……。普通の人には解らない衝撃の真実に、戦慄必至、驚愕必至、感動必至!
 霊能者とその一味が、普通の学者は決して用いない呪術史観・怨霊史観で日本史の読み解きを試みる、異色の日本史解読ルポルタージュ。


 取材すると、史実どおりの結果が出ることもあれば、史実とは真逆の結果が出ることもあり、また予想以上、想定以上の驚愕の結果が出ることもあり、読み物としてとても面白かった。歴史好きの人にも、紹介文や分類に臆せず読んでほしいと思う。

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CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 8/5号


隔週刊 CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 8/5号 [分冊百科]隔週刊 CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 8/5号 [分冊百科]
(2014/07/22)
不明

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 ベートーヴェン『皇帝』:

 第1楽章は激しく戦闘的、第2楽章は第1楽章で昂ぶった精神を鎮めるが如く、対照的に平和的で夢幻的、イージーリスニングのようだった。第3楽章は第1の動、第2の静を併せたような緩急に溢れた展開、終盤で一拍置いた後に怒涛の如き演奏で曲をしめる手法は「凄い」の一言。
 「皇帝」は基本、第1楽章のみ抜粋で聴くことが多かったが、 それはセットメニューの内から一つだけを選んで食べて、残りをそのままにして去るのと同等の勿体ない行為と実感した。

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JAZZ100年 8/5号


ジャズ史2ビ・バップ革命、モダン・ジャズ始まる:グルーヴィン・ハイ (JAZZ100年 8/5号)ジャズ史2ビ・バップ革命、モダン・ジャズ始まる:グルーヴィン・ハイ (JAZZ100年 8/5号)
(2014/07/22)
不明

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 ジャズ史②:チャーリー・パーカーが発明した「理論的な即興」が新たなる演奏を開拓した。


②チュニジアの夜:ジャズ初心者でも驚嘆するアドリブ・ソロは必聴。

④リープ・フロッグ:踊ることも和むこともできない、まるで異種格闘技戦のような演奏。

⑤グルーヴィン・ハイ:タイトルどおり、ハイな気分になれる曲。

⑧アイ・ウォント・トゥ・ビー・ハッピー:パウエルのピアノはBGM向きでないと思わせる曲。

⑨ザ・チェイス:④と同様に対決姿勢の曲だが、こちらの方がまだ気楽に聴ける。

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稲川淳二の怪談 MYSTERY NIGHT TOUR Selection15 「ミシン」


稲川淳二の怪談 MYSTERY NIGHT TOUR  Selection15 「ミシン」稲川淳二の怪談 MYSTERY NIGHT TOUR Selection15 「ミシン」
(2014/06/06)
稲川淳二

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【1. ミシン (2011)】
 この話、民家を再利用した寄宿舎が舞台です。今だと借家ですかねぇ。
 借りた借家に前の入居者が使用していたものが残っていたら…………詳細を必ず確認したほうがいいでしょうねぇ。
 何も考えずに処分してはいけませんよ? 怨みを買うかもしれませんから。その持ち主の。


【2. オーベルジュ (2013)】
 心霊スポットには、決して遊び半分に行ってはいけません。ましてや悪ふざけをするなんてのは以ての外。
 遊びのつもりが命取り、なんてことになるなんて、ざらですから。

 
【3. 宝物殿 (2011)】
 稲川さんが、福井県の某所に泊まった時のお話です。この結末には、きっと皆さん、驚かれますよ。ええ。


【4. バックミラー (2009)】(既出2回目)
 相性が良いと言いますか、悪いと言いますか、電化製品や電子機器の類というのは、霊にとっても利用し易いツールみたいですねぇ。
 電化製品や電子機器が原因不明の不調に陥った時は、経年不良や故障の可能性と同時に、こちらの可能性も考えてみた方がいいのかもしれないですねぇ……。 


【5. 深夜の訪問者 (2010)】(既出2回目)
 この話は、凄く怖いですねぇ。亡くなった方の苦しみが、思いっきり伝わってくるんですよ……。


【6. R246の公衆電話BOX (1996)】(既出2回目)
 ある大学生から投稿されたお話です。場所は、東京と横浜を通る路上、都会のど真ん中なんです。怪異であることを否定したいばかりに、調査と検証を重ねれば重ねるほど恐怖が増していく、そんなお話です。

テーマ:心霊 - ジャンル:サブカル

お酒に+αをしてみた。

 今回いただくのはスコッチウィスキー。

エンシェント クラン 40° 700ML 1本エンシェント クラン 40° 700ML 1本
()
エンシェント

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 1:1の水割りに。とろりとしていて薄甘い。

 これに今度はクエン酸と重曹をちょっぴり足してステアすると、炭酸ができて……

20140713001

ハイボール!


 ビールを飲んでいるみたい。


 2杯目。同じく1:1の水割りを、今度は器械を使って10分ほど攪拌しました。

20140713002


 ウイスキーのはっきりした味がしつつも、とてもまろやかになり、飲みやすくなりました。ちゃんとした店で飲んだことはないけど、高田崇史氏の著作に登場するカクテル「ワン・フォア・ワン」ってこんな感じなのかな。

 これに、再びクエン酸と重曹をちょっぴり足してステア。

20140713003

更に飲みやすくなった!


 【ウィスキー+水+攪拌+炭酸】の組み合わせ、飲みやすいという点で凄く良い。
 お酒を嗜む方、一度試してみてはいかがでしょうか。

テーマ:お酒 - ジャンル:グルメ

悲業伝


悲業伝 (講談社ノベルス)悲業伝 (講談社ノベルス)
(2014/07/03)
西尾 維新

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 『醜悪』と呼ばれる英雄・空々空が魔法少女『パンプキン』らと同盟を組み、他の魔法少女らと交戦していた一方その頃。

 ――死にたくない。

 その一心でチームメイトを殺害し、アジトを飛び出した魔法少女『ストローク』こと、手袋鵬喜。思うままに行動し、辿り着いた先で出会ったのは、魔法少女のコスチュームを全く着こなせていない、二人の魔法熟女だった!?

 果たして彼女達は敵か味方か。新たな参入者を迎え、四国ゲームはますます混迷を深めていく――。

 以下、ネタバレ含む感想。

悲業伝 »

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CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 7/22号


隔週刊 CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 7/22号 [分冊百科]隔週刊 CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 7/22号 [分冊百科]
(2014/07/08)
不明

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 テーマは『古典演奏の先駆者と後継者で聴くバッハ』。標準の演奏と古楽演奏との違いは判るのだが、上手く言語で説明できない。あえて言うなら「古楽には古楽の良さがある」。
⑤:聴いたことあるな、と思ったらショパンのピアノ曲で有名なのか。
⑦:オムニバスの抜粋でよく聴く曲だ。初めて通しで聴いた。
⑨:は有名な「G線上のアリア」なのだが、これも組曲全体の中からの抜粋だったということもこれで初めて知った。
 オムニバス・抜粋で聴くのと組曲全体で聴くのとでは、感じが違うなあ。未聴の人はぜひ聴き比べてみてほしい。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

JAZZ100年 7/22号


ジャズ史1ジャズ誕生からスイングまで:シング、シング、シング (JAZZ100年 7/22号)ジャズ史1ジャズ誕生からスイングまで:シング、シング、シング (JAZZ100年 7/22号)
(2014/07/08)
不明

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 ジャズ史①。「次世代に影響を与えた曲」って誰もが聴いたことがある有名なものばかりだ。


 聖者の行進:「明るい葬式」という感じ。ルイの曲って基本的に、最後に必ず歓声が入るのね。
 ハロー・ドーリー:一度聴いて途中で涙が溢れた。二度目でも涙腺を刺激された。なんて曲だ。人生のエンドロールに流したい曲1位になった。
 ロッキン・イン・リズム:サイレントコメディのBGMっぽい。
 A列車で行こう:超有名! 解説でA列車が「地下鉄」を指している事を初めて知った。デューク・エリントンの作曲って、BGM向きなのかな?

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

ウィスキーの水割りに+α

 ウィスキーの水割りに、クエン酸と重曹をちょっぴり足してステアすると――

20140706

ハイボール!


 割合は、水割り100MLに対して各々1g。小さじ1/4ぐらい。
 クエン酸を気持ち多めにすれば酸味が増してレモン要らず♪

テーマ:お酒 - ジャンル:グルメ

霊峰富士の力


霊峰富士の力 日本人がFUJISANの虜になる理由 (講談社プラスアルファ新書)霊峰富士の力 日本人がFUJISANの虜になる理由 (講談社プラスアルファ新書)
(2014/01/21)
加門 七海

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 民俗学や風水、寺社仏閣や聖地と呼ばれる場所に造詣深い作家、加門七海が、富士山の表から裏、光から闇まで、書ける所まで書き尽くした、加門版富士山ガイドブック。
 富士山に関する歴史の基本的なレクチャーから始まり、富士山に纏わる「かぐや姫」「記紀」「徐福と秦氏」の伝説、富士山を信仰する「富士講」の副講元へのインタヴュー、実際に行ってみた富士山世界遺産「構成資産」の著者なりの感想、そして加門流、富士山を含む「神社・仏閣・聖地への参拝術」――。

 ただ「世界遺産になったから」などの理由で行くのは勿体ない。せめて行くなら富士山のことを知ってから行った方がいい。下調べせずに行って、後から「ああー、あそこでああしていれば、あそこも行けばよかった」などと悔やむなんて、行った意味がないではないか。
 また、富士山はよく霊峰の一つに挙げられる。霊峰とは端的に言うなら「神が宿る山」である。霊峰には寺社仏閣、聖地同様に、普通の登山にはないマナーもある。マナーを犯して不幸せな登山にしないために、富士山に行くなら、まずはこれを読む事をオススメする。

 そして、世界遺産となった富士山を国外の多くの人に知ってもらうために、ぜひ翻訳版を出してほしいものだ。

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J.Smith

Author:J.Smith
 興味を惹かれるととことんのめり込みますが、きっかけがあれば冷めるのも早いです(^^)。
 色々読んでいます。最近は読むだけでなく、実行可能なものは実践してみています。ただし、主観的なもの、プラシーボ効果、思い込み等の可能性も否定しません。

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