John Cage
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![]() | John Cage (2010/01/26) John Cage 商品詳細を見る |
偶然性の要素を取り入れた『偶然性の音楽』に取り組んだジョン・ケージのアルバム。
ラジオを楽器に見立てて構成した『ラジオ・ミュージック』や演奏中全く鍵盤を弾かない『4分33秒』等、5曲が収録されている。
正直な感想は「なんだこれは…」だった。決して万人受けはせず、BGMとしても絶対に使えない。快も不快もなく、「音楽」と言うよりも「音の羅列」。しかしどことなく哲学的なものも感じる。
まさしくレビュアー泣かせの音楽だが、瞑想や座禅にもしかしたら合うかも。
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九相図資料集成
![]() | 九相図資料集成―死体の美術と文学 (2009/03) 不明 商品詳細を見る |
『九相図』とは仏教絵画の一種で、屋外にうち捨てられた死体が朽ちていく過程を九段階に分けて描いたもの。僧侶はこれを絵解きに「肉体の不浄」「万物流転の無常」「執着の無意味」を民衆に説いた、とされている。
初公開されたものも含めて主な『九相図』をフルカラーで掲載した初の集成。まとめて見ることで、日本人の死生観や絵画技術の変遷の一端を知ることができる。
描かれた当時、こうした遺体はとても身近だった。現代は専ら死後数日で火葬するため、こうした遺体を目の当たりにするのは稀だろう。人によっては衝撃的だろうし、受け付けられないものかもしれない。だが人は【死】から逃れることはできない。時にあえて目の当たりにすることで、「時間の有限性」「生の意味と儚さ」「自身の生き方」について考えてみるのも、悪くはないだろう。メメント・モリ。
終物語 中
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――眠らせておくには、惜しい才能さ”
“何でも知ってるおねーさん”臥煙伊豆湖。
彼女が阿良々木暦に課す、終幕へ向かうための試練とは……?
四百年の時を経て、蘇る武者――
青春は、「彼」を語らず終われない。
――以下、ネタバレ含む感想。
CLASSIC PREMIUM 2014年 3/4号
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《名ピアニスト達による、ショパンの名曲の詰め合わせ》
タイトルのとおり。これ以上の説明は不要である。
晴れた日の、午後のティータイムのBGMにしてもよし。夜中の読書のBGMにしてもよし。
キャビン
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夏休みを楽しむために、人里離れた山の別荘を訪れた5人の若者。それを監視する謎の組織。
組織に誘導され、呼び覚ましてしまったナニモノかに若者らは惨殺されていく。
果たして組織の目的は。生き残れるのは誰だ!
もうね、ホラー映画が好きなら、ネタバレありのレビューとか観ないでとにかく観て、としか言えない。それくらいオススメ。
監督が『クローバーフィールド/HAKAISHA』のドリュー・ゴダード、脚本が『アベンジャーズ』のジョス・ウェドン、あと『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワースが出演していることに、エンドロールを観るまで気付きませんでした。
CIA極秘マニュアル
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冷戦時代。世界各国は歴史の裏で暗闘を繰り広げてきた。どの国の諜報機関も、相手を出し抜くための手段を日々考案し続けていた。
そんな中、CIAは情報戦を勝ち抜くために、または目標を達成するために、一人のマジシャンに相手を騙すトリックの技術指南を依頼する。マジシャンは依頼を承諾し、職員のためにマニュアルを執筆した。それを読み易く編集し直したのがこの書籍である。
ゆえに、CIA関連の書籍だが、内容は陰謀論のようなものではなく、実用的なトリック指南本である。
だが本文にも書かれているように、書かれている内容を全て覚えたり、実践したりしない方がいい。これらはあくまで提案なので、記されている手法を取っ掛かりに、TPO(時間・場所・都合)に合った手法を自力で編み出すのが賢いやり方なのだろう。
「そんな技、どこで覚えたんだ?」
「CIAの極秘マニュアルを読んで」
「え、CIAって、そんなものどこで手に入れたんだ?」
「いや、普通に本屋で売っていたんだけど」
いずれ、こんな会話がどこかでされるかもしれない。
本気で豆撒きをしてみた。
豆撒きは元々、鬼やら厄やら邪気やらを祓う宮中行事「追儺」が、民間に広まるに従って簡略化されたものだそうです。
そんな豆撒き。本気でやるにはかなり勇気がいる年になりましたが、本気でやったら何か起こるか、新暦の二月三日に試みてみました。
さて結果は。
「……?」
部屋の空気が一変してました。何と言うか、元日に神社に入った時の空気と同質と感じたんです。
「豆撒きで、本当に邪気払いできるんだ」と思いました。
今回私がやったようなヘタレたプレイでも効果が実感できるので、「去年はなんかツイてなかったな」とか「今年は良い年にしたい」という思いがあれば、一度試しに本気で豆撒きをしてみてください。
ただし、ご近所には十分配慮を!
※参考書籍
そんな豆撒き。本気でやるにはかなり勇気がいる年になりましたが、本気でやったら何か起こるか、新暦の二月三日に試みてみました。
①行う時間帯は、昼夜、明暗といった相反するモノ同士が入り雑じる黄昏時(夕刻)が最良。
⇒ですが、こちらの都合で夜中に実施。
②家屋の全てのドアと窓を開け放ち、流れを良くする。
③気合を入れて大声で、外に向かって「鬼は外」を二回、内に向かって「福は内」を二回、言いながら豆を撒く。
⇒流石に近所迷惑なので声量は抑えつつ、下腹に力を入れ、気を入れて声を出しました。豆を撒く際、窓から外に出ないよう気をつけて撒きました。
さて結果は。
「……?」
部屋の空気が一変してました。何と言うか、元日に神社に入った時の空気と同質と感じたんです。
「豆撒きで、本当に邪気払いできるんだ」と思いました。
今回私がやったようなヘタレたプレイでも効果が実感できるので、「去年はなんかツイてなかったな」とか「今年は良い年にしたい」という思いがあれば、一度試しに本気で豆撒きをしてみてください。
ただし、ご近所には十分配慮を!
……翌日にはいつもの空気に戻っていましたので、
「ただの気のせい」という可能性も十分にあります。
「ただの気のせい」という可能性も十分にあります。
※参考書籍
![]() | お祓い日和 その作法と実践 (文庫ダ・ヴィンチ) (2012/12/21) 加門七海 商品詳細を見る |
テーマ:**暮らしを楽しむ** - ジャンル:ライフ
CLASSIC PREMIUM 2014年 2/18号
![]() | 隔週刊 CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 2/18号 [分冊百科] (2014/02/04) 不明 商品詳細を見る |
《亡命した名指揮者による名指揮》
今回収録された曲の指揮者の共通点はどちらも「亡命者」であること。二人とも不自由な祖国から「新世界」へと旅立ち、だが「わが祖国」に対する想いは常にあった。
それを頭の片隅で覚えておきながら収録曲を聴くと、これまで聴いた同じ曲とは違う印象を収録曲に持つ、かもしれない。
スピリチュアルにハマる人、ハマらない人
![]() | スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 (幻冬舎新書) (2006/11) 香山 リカ 商品詳細を見る |
昨今、占い全般、風水、パワースポット、パワーストーン等々、スピリチュアリズムに関する本が、ほぼ毎日刊行されている。
元々文化的にそういうモノを受け入れ易いのだろうが、それでもなぜこうも書籍やイベントが氾濫しているのか。
既存宗教や新興宗教や自己啓発セミナーとはどう違うのか。
ちょっと調べてみると、そこから見えてきたのは過去の流行や健康食品や美容法等との共通点、そして「幸」に対する捉え方……?
精神科医がスピリチュアリズムが好意的に受け入れられる背景を考察した、現代社会論。
書籍でも言及されているが、昨今流通しているスピリチュアリズムに関する本の多くは、「持つだけ・行くだけ・やるだけ・続けるだけで幸せになれる・幸せを呼び込む」、要は『軽く、早く、マジカルに利益を得る方法』を謳っている。つまり、そういうものにのめり込むほど「幸」に飢えている人が多いということだ。
そしてそれはスピリチュアリズムに限らない。健康食品やダイエットやアンチエイジング。それらにのめり込む人もまた同様なのだ。
そして「幸」に飢えている人は、本物の能力者に対しても、自分の「幸」に反する答えは無条件に拒絶する。能力者の社会的発言を無視したり、能力者が提出した自分の意に反する回答に反発したり。そういうことに関する本を読んでいると、依頼者のそうした態度・エピソードに嘆く能力者が時々描かれている。
(例)
![]() | 幸せなスピリーマン (2011/05/19) 原作:はづき虹映、作画:鈴木ぐり 他 商品詳細を見る |
![]() | アナタもワタシも知らない世界 オカルト万華鏡 (ほん怖コミックス) (2012/03/07) 流水りんこ 商品詳細を見る |
これからも幸せになれるスピリチュアルな方法が書かれた本が出たり、特集が組まれたりするだろう。そうしたことに夢中になるのは悪いことではない。
しかし、時々はスピリチュアリズムについて考えてみたり疑ってみたり、また、「幸」について考え抜いてみてはいかがだろうか。その時は、この本が参考になるだろう。