niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

なでこメドゥーサ其ノ貳


囮物語 (講談社BOX)囮物語 (講談社BOX)
(2011/06/29)
西尾 維新

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“――嘘つき。神様の癖に”


<前回までのあらすじ>
 その日。
 撫子は通学中に忍野扇に遭遇してから、白蛇が自分に絡みつく幻覚を目にするようになる。
 怪異なのかどうか判然としないまま暦に相談を済ませた直後、今度は謎の男の声を耳にする。
 声に脅迫されるようにして北白蛇神社に向かった撫子がそこで目にしたのは、

巨大な白蛇だった――。


 以下、ネタバレ含む感想。

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黒死館殺人事件


黒死館殺人事件 (河出文庫)黒死館殺人事件 (河出文庫)
(2008/05/02)
小栗 虫太郎

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 名家・降矢木一族が暮らす、通称「黒死館」。そこから殺人の一報が入り、探偵・法水は検事・支倉と共に黒死館へと向かった。館内で捜査局長・熊城と合流して現場に乗り込むと、そこにあった遺体は栄光に輝いていて――。

 その難解な文体と、ルビだらけの特殊な専門用語が氾濫した、非常に錯綜した内容に、日本探偵小説史上における、最初の「三大奇書」に選ばれた探偵小説。

<――はたしてあなたは、これを読み終えることができるか。>



 最初に「三大奇書」を知ったのは高校生の時。『黒死館殺人事件』を書店で見かけたのは、大学生のときだった。だが当時は、冒頭の1~2頁に目を通しただけで脳がクラクラしてしまい、本を書棚に戻したのだった――。

 あれから__年。漸く読み終えることができた。恐らく、京極夏彦氏の妖怪シリーズ等、後年に発行された数多の大長編に鍛えられたからだろう。

 さて、この『『黒死館殺人事件』。読み終えた次の日には、最初の事件と、事件の終章しか覚えていなかった。その他の事件に関係する情報は全て、事件とは直接には無関係にひけらかされた学問や知識に、脳髄の奥へと押し遣られてしまった。そして、事件に関する情報を押し流した学問や知識などの情報は、脳の皺に刻まれることなく雲散霧消した。だから、最初の事件と、事件の終章しか覚えていないのだ。

 普通の読者ならば読了後に、または途中で売るか捨てるかするだろう。挑戦的な読者なら、全てを覚えようと何度も読み返すかもしれない。

 では、私は――?

 売ることもせず、捨てることもせず、かといって読み返すこともなく、本棚に納めた。

 結末を忘れた時に、再び読むために。

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ジョーカー -旧約探偵神話-


ジョーカー―旧約探偵神話 (講談社ノベルス)ジョーカー―旧約探偵神話 (講談社ノベルス)
(1997/01)
清涼院 流水

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 京都府某所に建てられた巨大な旅館・幻影城。ここには毎年春と秋に、関西在住の作家たちとその家族が合宿をしに訪れる。
 彼らとは別に幻影城を訪れた、旅館の主人から「キリギリスさん」と呼ばれる初老の客や、二人の参加者によるトリックの盗作を巡る喧嘩など、所々で不穏なものが感じられるその晩、参加者の一人が、「推理小説を構成する要素を全て盛り込んだ物語」の執筆宣言をした。しかも、舞台はここ幻影城、登場人物は幻影城内にいる全ての人間だという。
 途方もない挑戦に傑作誕生の期待が高まる参加者の面々。その翌日、第一の被害者が異常な状況下で発見され――。

 連続して起こる不可解な謎と殺人。入り乱れる登場人物。そして、逆転に次ぐ逆転を繰り返して読者を翻弄する登場人物たちの推理。

 果たして、登場人物の誰が全ての真相を暴き、事件を解決に導くのか。犯人、【芸術家/アーティスト】の目的と正体は。

 これは、推理小説を愛する人に作者が送った、――挑発状だ。


 挑発状。この一言に尽きると思う。

 推理小説好きにはたまらない構成と展開。だがその結末は、推理小説好きには受け入れ難いものになったはずだ。

 推理小説を構成する要素を全て盛り込んだ物語は、果たして推理小説と呼べるのか。

 この矛盾を内包した物語。推理小説好きなら、一度は読んでみてはいかがだろうか。

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なでこメドゥーサ 其ノ壹


囮物語 (講談社BOX)囮物語 (講談社BOX)
(2011/06/29)
西尾 維新

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“――嘘つき。神様の癖に”

かつて蛇に巻き憑かれた少女・千石撫子。
阿羅々木暦に想いを寄せつづける彼女の前に現れた、
真っ白な“使者”の正体とは……?
<物語>は最終章へと、うねり、絡まり、進化する――

かみついて、君を感じる、罠の中。


 『なでこミラー』読みました。今回引き合いに出された小説は『ジキル博士とハイド氏』。「逆撫子ちゃん」というネーミングには私も「いいね!」と思いましたよ。

 以下、ネタバレを大いに含む感想。

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コズミック -世紀末探偵神話-


コズミック (講談社ノベルス)コズミック (講談社ノベルス)
(1996/09/02)
清涼院 流水

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 1994年1月1日。マスコミ各社、警察庁、日本探偵倶楽部に、ある『犯罪予告状』が送られた。

今年、1200個の密室で、
1200人が殺される。
誰にも止めることは
できない。

密室卿



 果たして予告状通りに、日本各地で連続して「密室」殺人事件が起き始めた。

 犯人は。そして、事件を解決に導く者は誰なのか。

 その結末に驚愕必至の超問題作。


 読み終えた直後に抱いた感想は、「奇をてらうにしても程があるだろ」だった。しかも、これがデビュー作である。

 日本各地で連続して起こる「密室」殺人事件という犯罪設定も奇抜なら、探偵役を務める側として、いずれも奇抜かつ人並み外れた推理法を持つ、総勢350人もの探偵を束ねる『日本探偵倶楽部』という組織が登場するのも奇抜だ。(登場する探偵はその中のごく一部だが)

 「警察関係者」「探偵」「読者を惹きつける謎(殺人事件)」と基本的な要素は満たしてはいるが、これは果たして「推理小説」と呼べるのか。私は「推理小説」の【枠外】だと思う。

 理屈を抜きにして、とにかく「凄い物語を読みたい」という人に、この物語はオススメだ。

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遠野物語remix


遠野物語remix遠野物語remix
(2013/04/18)
京極 夏彦、柳田 國男 他

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 柳田 國男が遠野在住の佐々木鏡石から聞いた話をまとめた『遠野物語』を、小説家・京極夏彦がリミックス(再構成・再加工)した新釈(「新しい解釈」の意)本。

 聞いた話をなるたけ加工せず生のままで記した原著と異なり、こちらは補足や意訳をしてより「物語」らしくしている。そのため、原著より読み易い。だがより「物語」らしくなった分、『遠野物語』の【個性】はやや薄まった感はあった。

 だから、これは原著未読の人向けだろう。まず読み易いこちらに目を通してもらってから、興味を持った人には原著を読んでもらう、という流れだ。

 できればこの「remix」という作法が、古典作品へ手を伸ばす人を増やす一策として、広まって欲しいものだ。

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あぶない科学実験


あぶない科学実験あぶない科学実験
(2010/04/01)
川口 友万

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 『サイエンスにもっと笑いを!』がモットーのサイエンスライターが、教科書には絶対載らない実験の数々を大公開!

 ちゃんと食べられる不気味なグリーン焼きそばから電子レンジを利用したプラズマ実験、掃除機を基にホバークラフトを作ったりテルミット反応を利用して燃焼実験をしたり、簡単にできるものからかなり苦労するものまで様々な実験内容とその報告が載っている。

 親子でできる実験も複数あり、休日を子供と一緒に楽しみたい親御さんにもおすすめ。

 ――ただし。

 失敗すれば怪我や火災につながるものもあるので、やるときは自己責任で!

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基礎からわかる手相の完全独習


基礎からわかる手相の完全独習基礎からわかる手相の完全独習
(2012/11/27)
仙乙 恵美花

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 一から手相を学びたい人にまず薦めたい、お手軽且つ解り易い手相入門書。基本となる4つの基本線からその周囲にある補助線の見方、更に、線よりも重要な「丘」の解説まで、この一冊の中に収録されている。

 手相の歴史とか著者自身のエピソード等はほとんどない、本当に手相の見方のみに特化した内容なので、どれにしようか迷ったら、まず、これを読んでみてはいかがだろうか。

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まよいキョンシー 其ノ肆


傾物語 (講談社BOX)傾物語 (講談社BOX)
(2010/12/25)
西尾 維新

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“変わらないものなどないというのなら――
 運命にも変わってもらうとしよう”


<前回までのあらすじ>
 人を探すため、誰もいない町を散策する暦と忍。だが見つけたのは、生きる屍と化した元人間達だった。
 世界が滅びた原因は自分にある、と自身を責める忍を嗜める暦。
 生存者を呼び集める一案として、花火大会を催した二人だったが、集まってきたのはゾンビたちで――。

 以下、ネタバレ含む感想。

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風水住宅図鑑


風水住宅図鑑―風水で住宅をみるための基礎知識(太玄社)風水住宅図鑑―風水で住宅をみるための基礎知識(太玄社)
(2012/08/31)
山道帰一

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 風水。

 それは、単なる占術や魔術、スピリチュアルの類ではなく、科学的な側面も持ち合わせた「地理学・建築学・環境心理学・人間心理学」の集大成である。

 本来の風水は陰宅、つまり先祖を祭る墓地のための風水だが、その技術を応用して陽宅、つまり今生きている人のために相応しい住宅環境を設計することも可能である。

 この本は、住んで良い場所・悪い場所、建てて良い間取り・悪い間取り等、陽宅風水の技術を詳細な図解入りで解説した書籍である。

 紹介されている風水は現在の状況・条件も考慮し、現代でも通用するように改変されたものであり、賃貸住宅であっても、ある程度までなら改装不要で改善できる対策も紹介されており、実践的でもある。

 新築・リフォーム住宅や引越しで新たな家に住み始めてから体調や運気の不良に悩まされるようになったと感じたら、こちらを読んでみてはいかがだろうか。

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まよいキョンシー 其ノ參


傾物語 (講談社BOX)傾物語 (講談社BOX)
(2010/12/25)
西尾 維新

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“変わらないものなどないというのなら――
 運命にも変わってもらうとしよう”


<前回までのあらすじ>

 十一年前の五月十三日に時間移動をした暦と忍。せっかく来てしまったのだから、死ぬ運命にある少女・八九寺真宵を事故から救おうと図り、成就させる。
 そして、元の時代へ戻ってきたところ、世界は滅んでいた――。

 以下、ネタバレ含む感想。

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