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2011-04

ロボットの心-7つの哲学物語

ロボットの心-7つの哲学物語 (講談社現代新書)ロボットの心-7つの哲学物語 (講談社現代新書)
(2001/12/20)
柴田 正良

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 科学分野的な話かと思いきや、実はバリバリの哲学分野の話でした。
 簡単に言うなら、「私たちの脳内で普段から行われているやりとりを、ロボットの電子頭脳内で同様のことをさせようとしたら、どうすべきか」という問題を、哲学の方面からアプローチを試みたらこうなった、という内容。しかし、これがそう難しくもなく、面白い。
 私たちが普段無自覚にしている「思考」は、例えるなら「百足の脚」だ。百足が、なぜたくさんの脚を自由に動かせるのか、と問われ、それを自覚して考えれば考えるほど、脚を自由に動かすことができなくなってしまう……、という話。
 ロボットに私たちと同等の思考をさせるならば、まず私たち自身の「思考」とは何なのか、を考えなければならない。しかしそれは、実は途方もない難題なのだ。
 もしロボット工学、特に人工頭脳に興味があって、この本を読みたくなったら、PLUTO (プルートウ)を先に読んでおくことをお奨めする。きっと理解とイメェジの助けになってくれるだろう。

PLUTO (プルートウ) 全8巻完結セット (ビッグコミックス)PLUTO (プルートウ) 全8巻完結セット (ビッグコミックス)
(2009/06)
浦沢 直樹

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テーマ:こんな本を読んだ - ジャンル:本・雑誌

今、最も注目されている、話題の映画

 過日に起きた東日本大震災をきっかけにして起きた福島第1原発の一連の事故をきっかけに、最近になって注目度が激増している邦画があります。それがコレ↓

東京原発 [DVD]東京原発 [DVD]
(2004/09/25)
役所広司、段田安則 他

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 以前当ウェブログでも紹介したので、詳細はリンク先を閲覧してください。↓
東京原発

 googleでの検索結果はこちら。↓
"映画"+"東京原発"+"福島"

 日本での原子力発電所乱立の歴史についてはこちら。↓
特集ワイド:「国策民営」 日本の原子力、戦後史のツケ

 【政府や東京電力に責任を求めるのは自由ですが、原発について何も知ろうとしなかった、無自覚な傍観者で共犯者である我々にも責任があることを、お忘れなく。

テーマ:この映画がすごい!! - ジャンル:映画

被災地のことを、考えました。

 過日にまたしても大きな余震が起きて、また本の山が崩れました。(泣)
 本の山を積み直している最中に、ついつい鋼の錬金術師 (ガンガンコミックス)についつい手が。
 最終巻まで読んでしまったところで、↓の台詞が目に。

 痛みを伴わない教訓には意義がない。
 人は何かの犠牲なしに何も得ることなどできないのだから。
 しかしそれを乗り越え、自分のものにした時………
 人は何にも代えがたい、鋼の心を手に入れるだろう。



鋼の錬金術師 27 (ガンガンコミックス)鋼の錬金術師 27 (ガンガンコミックス)
(2010/11/22)
荒川 弘

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 …………被災地のことを考えました。
 不謹慎な言葉でお叱りを受けるかもしれませんが、被災者の方々も希望を失わず、「鋼の心」で今後も生きていってほしいと、切に願っております。

テーマ:鋼の錬金術師 - ジャンル:アニメ・コミック

さよなら絶望先生(25)

さよなら絶望先生(25) (少年マガジンコミックス)さよなら絶望先生(25) (少年マガジンコミックス)
(2011/04/15)
久米田 康治

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○第二百四十一話「蔓延元年のハロウィン」
 テーマは「悪貨は良貨を駆逐する
 ああ、海賊版とかファイル共有で出回るコピーとか某ブランドものの偽物/コピーとか。
 作中作『うそつきじまのしょうじきもの』は、絵本として出したら普通に売れるのではないだろうか。帯は「正直は美徳」とか。


○第二百四十二話「安定期というには若すぎる」
 テーマは「七五三」⇒「ここまできたら、とりあえずは一安心」⇒「と思ったら、まだ」
 スペックが低いパソコンでの、大容量のファイルのダウンロードはそうですよね。
「95%まできたら、とりあえずはもう大丈夫」⇒「と思ったら、それから3時間経ってもまだ終わらない」


○第二百四十三話「いろいろと飛ぶ教室」
 テーマは「いろいろと過程をすっ飛ばす」
 いろいろと飛び級して、後からそれが原因で問題噴出、というのはよくある話。


○第二百四十四話「五位は五六年前から焼き芋と云ふ物に、異常な執着を持ってゐる」
 テーマは「逆差別」
 ああ、いますよね、「逆差別」という名の鈍器で叩かれる「出る杭」の人。
 被災者とか障碍者とか怪我人とかに向けられる、腫れ物扱いというか変に気を使われるというか、悪気がある「逆差別」よりも悪気のない「逆差別」の方が、当事者にとってはキツイですよね。


○第二百四十五話「人間悪平等起源論」
 テーマは「悪平等」
 全体を平等にしようとすると個人個人が迷惑する。平等主義の弊害です。
 かといって格差を是認すれば、これまた個人個人が迷惑する。資本主義の弊害です。
 どうすればいいんだ。
 久藤君の女装については、……あえて、ノーコメントで。


○第二百四十六話「さ部」
 テーマは「部活」
 当時中学生だった私には、「帰宅部」という概念はありませんでした。誘われるがままにある部活に入ったことで、私の中学生時代は「大後悔時代」でした。


○第二百四十七話「ハラの立ちたることもなしと思えば」
 テーマは「○○と思えば腹も立たぬ」
 某知事登場。そのうち「WXY」を縦に並べた表記も規制する、とか本当に言いそう。


○二百四十八話「七草物語」
 テーマは「七草」
 「葉野菜ばかりを食べ続けていたら、草食動物のように感覚が研ぎ澄まされたようになった」という台詞。あながちフィクションでもないらしい。

 肉を食う、とはつまり、不浄のものを喰らう、につながり、霊的なものとの接触を断ちやすいのだそうだ。(中略)
 本当かどうかは分からない。だって、そんなことを言ったら、ベジタリアンはみんな霊感体質ということになってしまうではないか。
   (第五十一話「肉を食え」)

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(2010/07/02)
立原 透耶

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○第二百四十九話「イワンのなかば」
 テーマは「半ばで中断したことによる、ツァイガルニク効果」
 半端な虐めとか、半端な虐待とか、半殺しとか、生殺し、というのは、された側にとっては確かに「ツァイガルニク効果」は高い。妖怪「手負い蛇」。
 この憾み、はらさでおくべきか。


○第二百五十話「一杯のエスプレッソ分」
 テーマは「カフェ・ソスペーゾ」
 同等ならまだしも、一番多くを負担した者が一番ひどい扱いを受ける。
 正直者が馬鹿を見る。
 世の中そんな構図ばっかり。

[原発とか。原発とか。原発とか!]


○紙ブログ
 今回は終始、東日本大震災当日以降の日々が記されていました。
「仕事場に戻ると、全ての家具が50センチぐらい右横にずれていました」
 何も落ちて壊れていなかったのが不幸中の幸い。
「落ちたのは僕の原稿でした」
 と思ったら。不幸中の幸い中の不幸。

テーマ:マンガ - ジャンル:アニメ・コミック

最近、酔ってます。

 「地震酔い」です。
「いつも揺れている感じがする」 「地震酔い」の症状訴える人急増
 一日中気分が悪い、ということはないのですが、四六時中いつも足元が揺れている感じが消えません。また、他人の動きで起きる床の振動や自分の脈拍を、地震の揺れと勘違いすることも、地震前と比べて非常に増えました。
 ストレスが溜まるわけではありませんが、落ち着かない日々が続きます。


 ……なんて入力している最中にまた余震が。(2011/04/16 11:19)
 盛大に溜息をついてしまいました。

テーマ:東北地方太平洋沖地震 - ジャンル:日記

こんな鼎談がありました。

「上杉隆の「ここまでしゃべっていいですか」」

 気鋭のジャーナリスト、上杉隆氏、相場英雄氏、窪田順生氏の3人が、Business Media 誠に登場。「政治評論家に多額の資金が渡った」と指摘されている官房機密費問題や、メディアが抱える問題点などについて語り合った。


 マスメディアが報じないマスメディアの暗部を、これでもかと暴露した鼎談集。メディアが流す情報がいかに偏ったものかがわかります。

 これからはメディアが流す情報は、
 「眉に唾塗って、まず疑ってかかれ」


 現在連載中のも面白いので、ぜひ読んでみてください。

「ちきりんの“社会派”で行こう!」

テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済

3/16事件 (講談社BOX)

3/16事件 (講談社BOX)3/16事件 (講談社BOX)
(2011/03/02)
榎本 俊二、奈須 きのこ 他

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Aパート:『MAGNITUNING』榎本俊二・提出/奈須きのこ・回答
 <因果律を超越した謎のレースに参加する5人の男たち。優勝するのは果たして誰なのか。いや、そもそもゴールは果たしてどこなのか。>
Bパート:『宙の外』奈須きのこ・提出/榎本俊二・回答
 <【銀河最強のニート】に挑む、【宇宙最強の美少女】。正攻法では倒せないニートに対し、美少女に勝機はあるのか。>

 リスペクトし合う2人の天才がコラボした、かつてない期待と不安に満ちた創造の誕生!
 榎本俊二×奈須きのこの対談や、Bonus Trackも収録の1冊がついに登場!!


 順番としては、①あとがき⇒②対談を読んで裏設定(背後関係)を理解してから⇒③本編を読んだ方がいいです。そうすれば、以前とあまりにも違う作風に、「こんなの○○じゃない!!」などという見当違いな怒りを感じることはないでしょう。

 以下、大いにネタバラシている感想。

3/16事件 (講談社BOX) »

テーマ:こんな本を読んだ - ジャンル:本・雑誌

聴いているうちにヤヴァイところへ引きずり込まれていきそうなCDランキングBEST3

 今回は、聴いているうちに頭がおかしくなりそうな、とんでもない異次元に引きずり込まれていきそうな、万物の王である盲目にして白痴の神【アザトース】の元に連れて行かれそうな、危険な音楽CDをランキング形式で紹介したいと思います。
 グッドトリップになるかバッドトリップになるかは、聴いた人次第です。


第3位!

MezzanineMezzanine
(1998/04/13)
Massive Attack

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 聴いているうちにだんだんと欝な気分になっていくアルバム。聴き終わってもしばらくは動けなくなります。




第2位!!

「2001年宇宙の旅」オリジナル・サウンドトラック「2001年宇宙の旅」オリジナル・サウンドトラック
(2010/06/02)
サントラ

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 有名なクラシック曲もあるけれど、やはり「レクイエム」や「アバンチュール」などのオリジナル曲がヤヴァイ。聴いているうちに鳥肌が立ち、目を瞑り、頭を抱えたくなってしまいそうです。




第1位!!!

聴いているうちにヤヴァイところへ引きずり込まれていきそうなCDランキングBEST3 »

テーマ:サイケデリック - ジャンル:音楽

花物語 (講談社BOX)

花物語 (講談社BOX)花物語 (講談社BOX)
(2011/03/30)
西尾 維新

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 “薬になれなきゃ毒になれ。
  でなきゃあんたはただの水だ”


 阿良々木暦の卒業後、高校三年生に進級した神原駿河。
 直江津高校にひとり残された彼女の耳に届いたのは、
 “願いを必ず叶えてくれる『悪魔様』”の噂だった……。

 以下ネタバレの感想なので注意。

花物語 (講談社BOX) »

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銀魂―ぎんたま― 39

銀魂―ぎんたま― 39 (ジャンプコミックス)銀魂―ぎんたま― 39 (ジャンプコミックス)
(2011/04/04)
空知 英秋

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 今日(4/4)からアニメ第二期が始まりました。
 初回は【二年後】編。みんなエライ変わってしまっている話。
 私の予想では、【かぶき町四天王】編を最初に出して前期を観てなかった人の関心を引いておいて、次にグダグダな話を……、と思っていたんですが、見事に外れました。
 んで、同時に最新刊も発売です。制限速度10㎞オーバーでネタバレなんで、ネタバレOKな人は続きからどうぞ。

銀魂―ぎんたま― 39 »

テーマ:銀魂 - ジャンル:アニメ・コミック

ダイエット経過報告

20110401

 うん。増えていますね。わかってはいました。アレがいけないのは。

 痩せない 痩せない 痩せないよ そんな目標果たせないよ
 痩せない 痩せない 痩せないよ そんだけ食べてりゃ痩せないよ


by スネークフィンガー 



KARATEKAKARATEKA
(1992/10/21)
電気グルーヴ

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テーマ:ダイエット - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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プロフィール

J.Smith

Author:J.Smith
 興味を惹かれるととことんのめり込みますが、きっかけがあれば冷めるのも早いです(^^)。
 色々読んでいます。最近は読むだけでなく、実行可能なものは実践してみています。ただし、主観的なもの、プラシーボ効果、思い込み等の可能性も否定しません。

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