niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

怪奇ドラッグ

 八月一日から始まった「怪談特集」も、今日で最終回。
 なので今回は、最後に相応しい、「いわくつき」の一冊を紹介しましょう。

怪奇ドラッグ 責任編集長平山夢明「怖い話」集怪奇ドラッグ 責任編集長平山夢明「怖い話」集
(2006/03/03)
平山 夢明

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 平山夢明・責任編集による、怪談ムック本。
 この本の目玉はなんと言っても、稲川淳二氏による「生き人形」の後日譚が完全収録されていることだ。
 だが、それが原因かどうかは不明だが、この創刊号以降、続刊が出ていない、正に「いわくつき」。

 今となっては貴重な一冊。未読の怪談好きの人は、ぜひ探してみてほしい。
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新耳袋―現代百物語

新耳袋―現代百物語〈第1夜〉 (角川文庫)新耳袋―現代百物語〈第1夜〉 (角川文庫)
(2002/06)
木原 浩勝中山 市朗

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 言わずと知れた、昨今の怪談ブームの火付け役。

 なぜ今さら紹介するのか、と言うと、是非言いたいことがあるからだ。それは、

 「文庫から『新耳袋』のファンになった人は、ぜひ旧版である単行本の方も揃えてほしい。」

 実は単行本には、文庫版にはないサービスがある。それは、

 「収録されている話にまつわる写真が掲載されているから」だ。

 例えば。

新耳袋 第七夜 現代百物語 (角川文庫)新耳袋 第七夜 現代百物語 (角川文庫)
(2005/06/25)
木原 浩勝中山 市朗

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 ↑に収録された「一本腕」(第四話)。話の肝である心霊写真が、カバーを外すと見ることができるのだ。
 単行本をお持ちで未だカバーを外したことがない方は、是非外して見てほしい。
 単行本をお持ちでない方は、是非、単行本の方も揃えて見てほしい。

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新耳袋殴り込み

新耳袋殴り込み新耳袋殴り込み
(2007/07/26)
ギンティ小林

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 きっかけは、『新耳袋』だった。
『新耳袋第四夜』に収録されている、【山の牧場】を探す取材をしないか?
 これをきっかけに、男は『新耳袋』に収録されている、数々の有名な心霊スポットへ殴り込みをかけにいくことになった。

 ――UFOの秘密基地か?「山の牧場」
 ――行くと呪われる「幽霊マンション」
 ――幽霊に付け狙われた「エツコさん」
 ――呪いのビデオが撮影された「廃墟ホテル」
 ――人間が煙のように消える「天狗神社」

 このシリーズは、ホンモノの心霊現象を映像に記録しようと東奔西走する、世に蔓延る数々の怪異に魅せられた馬鹿者達による、驚天動地のお笑い怪奇ルポルタージュである。

 全部、この目で確かめた!




 読んだ者を必ず大笑いさせるか激怒させる、愛すべきバカたちの実話物語である。
 最初は下ネタオチだったり勘違いだったりドッキリだったりと、ふざけた内容が続くが、次第に見間違いや聞き間違いでは説明できない現象が、彼らを襲うようになる。
 DVD企画と連動しており、DVDも観ると、面白さ倍増である。

 実際に記録された怪奇現象がホンモノなのか、ヤラセなのか。
 信じる・信じないは、読んだ(観た)人の自由である。

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百物語―実録怪談集

百物語―実録怪談集 (ハルキ・ホラー文庫)百物語―実録怪談集 (ハルキ・ホラー文庫)
(2002/07)
平谷 美樹

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 著者の主な執筆ジャンルは「SF」である。だが著者は同時に「視える」人でもある。
 これは、著者が三十年あまりにわたって体験したり蒐集したりした怪奇譚を、嘘偽りなく本当に百話収録した実話怪談集である……。




 このシリーズも大好きです。「視える」人でありながら怪異を受け入れつつも、本来SF畑である人間らしく、怪異に合理的な説明をつけようと試みる話もあります。
 中には本当に怪異ではなく、現代科学で解決できた怪異譚もあり、その時は井上円了先生の「お化け談義」を思い出しました。
 しかしそうした誤解や勘違いも、体験者自身からすれば正しく怪談なわけで、やはり怪談は主観的な恐怖を前面に出さなければ怪談ではないんだな、とも思いましたね。

 ま、とにかく、このシリーズも他所にはない特異性溢れる怪談が満載でオススメです。

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視えるんです。 実話ホラーコミックエッセイ

視えるんです。 実話ホラーコミックエッセイ (幽ブックス)視えるんです。 実話ホラーコミックエッセイ (幽ブックス)
(2010/05/19)
伊藤三巳華

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 「視える」力をうまく活用して実話怪談漫画で生計を立てている、漫画家の伊藤三巳華さんが、これまで怪談専門誌などに掲載された作品を一冊にまとめた、実話怪談エッセイ集。
 怪異が日常の一部となっているため、怪異に対する書き方に、とても親しみが感じられます。
 特に、怪談専門誌を出版している会社が企画したイベント後に行われた、打ち上げを兼ねた温泉慰安旅行の模様を描いた話は、爆笑モノ!

 ぜひ『怪談実話系3 書き下ろし怪談文芸競作集』と、立原透耶さんの『夢の中の少女―ひとり百物語怪談実話集』に収録されている四十七・四十八話目と合わせてお読みください。面白さ三倍増しです。

夢の中の少女―ひとり百物語怪談実話集 (幽BOOKS)夢の中の少女―ひとり百物語怪談実話集 (幽BOOKS)
(2010/07/02)
立原 透耶

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怪談実話系3 書き下ろし怪談文芸競作集(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫ダ・ヴィンチ)怪談実話系3 書き下ろし怪談文芸競作集(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2010/02/24)
京極夏彦岩井志麻子

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怪談実話 黒い百物語 叫び

怪談実話 黒い百物語 叫び (幽BOOKS 怪談実話)怪談実話 黒い百物語 叫び (幽BOOKS 怪談実話)
(2009/07/29)
福澤徹三

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 実話怪談の名手が5年間にわたって蒐集した、日常にひそむ黒い記憶、全100話

 決して一晩で読み切ってはならない!

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怪談実話 顳顬草紙 串刺し

怪談実話 コメカミ草紙 串刺し (幽BOOKS 怪談実話)怪談実話 顳顬草紙 串刺し (幽BOOKS 怪談実話)
(2009/07/29)
平山夢明

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 霊のしわざ、というありきたりな言葉でも説明しきれない、不可解な話ばかり。
 だが、字間から常に強烈な怪異があふれ出すその不気味さは、下手な怪談本よりも恐ろしい。
 読み終えれば、なんとも言えない気持ち悪さに包まれる、これが本当の禍不思議(マガフシギ)な怪談実話集。

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ひとり百物語 怪談実話集

ひとり百物語 怪談実話集 (幽ブックス)ひとり百物語 怪談実話集 (幽ブックス)
(2009/03/04)
立原透耶

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 立原歩けば怪談にあたる――。
 日々怪談的現象に遭遇する「視える」著者が書き下ろす、怪談実話集。




 加門七海さんや伊藤三巳華さんと同様、視える人。ただ他の二人と違うのが、「心霊関係のトラブルメーカー」だということ。
 或る人は「霊を呼び寄せるくせに祓えない、困ったヤツ。」と評する。
 また或る人は「怪異を記しても何の問題もない人とそうでない人がいる。立原さんは、悪いものの影響をもろに受けて、弱ってしまうタイプ。まさしく生け贄の子羊状態で、無防備この上ない。」と評する。
 その評価はまさしく正しく、悪いものに懐かれたり憑かれてしまったりするのは日常茶飯事。怪異を体験したのにそれに気付かず、周囲から指摘を受けて、初めて怪異だと気付くこともしばしば。
 霊感はあるのに自己防衛力がとても鈍く、危険な場所に気付かず侵入してしまうことも度々あり、それが原因で加門さんと伊藤さんに祓ってもらうというエピソードも。
 あげくには、自身の行為が新たな都市伝説を生み出してしまったことも。
 それゆえに、怖いエピソードもあるが基本的に日常の延長線上の怪異を書き出した、「心霊エッセイ」という感じである。このテイストは、加門さんや伊藤さんの作品が好きな人には、大いにオススメだ。

 ただ、読者として読む分には大変面白いが、身近にはいてほしくない、というのが、本音ではある。

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なまなりさん

なまなりさん (幽BOOKS)なまなりさん (幽BOOKS)
(2007/06/13)
中山市朗

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 沖縄で退魔師の修行を積んだという、語り部役のプロデューサー。彼の仕事仲間がとある女性と婚約をした。しかし女性は、妖艶な双子姉妹による執拗ないじめにより死に追いやられる。
 女性の死後、双子姉妹の周囲で奇妙な事件が続発するようになる。姉妹の父親に懇願され、半ば無理矢理に御祓い役を任されることになったのだが……。
 呪いや祟りとは、本当に実在するのだろうか。体験者本人によって二日間にわたり語られた、長編実話怪談。




 能面の一つに「生成り」というものがあります。般若になる前の状態の怨霊を表したものだそうです。ここでいう「なまなりさん」も、新潟県の俗語で「怨霊」「生霊」を指すそうです。
 作中には一連の出来事を漫画化する企画がありましたが、途中で漫画が打ち切られ、連載していた雑誌そのものが廃刊となり、担当していた編集長は雲隠れ――、ということも書かれていましたが、どうやら最終的に単行本化はされたようです。

怪異実聞録なまなりさん (MFコミックス コミックファクトリーシリーズ)怪異実聞録なまなりさん (MFコミックス コミックファクトリーシリーズ)
(2009/08/22)
中山 市朗

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 過去の『四谷怪談』や『真景累ヶ淵』にも通ずる、世にもおぞましい現代の因果物語。
 読んで後悔しない胆力がある方のみ、どうぞ……。

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隣之怪 木守り

隣之怪 木守り (幽BOOKS)隣之怪 木守り (幽BOOKS)
(2007/06/13)
木原 浩勝

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 『新耳袋』の著者の片割れである木原浩勝氏が、『新耳袋』ではあえて載せなかった話を再選出して掲載した新シリーズ。あえて載せなかった、という説明の通り『新耳袋』や『九十九怪談』とは別種の怖さがあり、二つのシリーズに載せると浮いてしまい、構成全体を壊してしまうな、と思ってしまう話ばかりでした。

 特に最近映像化された「記憶」。
 実際の場所は「雄蛇ヶ池」というところらしい。
 また映像の本編には、「ホンモノの霊」が映っている、という話だ。

 ――観て、みますか?
 

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北野誠怪談集 おまえら行くな!

北野誠怪談集 おまえら行くな! (ルナティック・ウォーカーシリーズ)北野誠怪談集 おまえら行くな! (ルナティック・ウォーカーシリーズ)
(2006/06/30)
北野 誠

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 代表的心霊担当タレントの一人、北野誠氏の体験談を、自称「怪談コレクター」の加藤一が書き起こした怪異体験集。
 『新耳袋』に掲載された話、怪談専門誌『幽』に掲載された話、番組ロケで体験しかつ放送もされた話もあるので、目新しい怪談は少ない。
 だが同じ怪談を、体験者自身の視点から読んでみるのも、また読み比べてみるのも面白いかもしれない。

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ゲーム業界奇譚

ゲーム業界奇譚ゲーム業界奇譚
(2004/07)
ユーゲー編集部

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 ゲーム業界。映画業界と同様、ホラー関係の作品を数多く制作する業界。ならば、ゲーム業界もまた、怪異・怪談の生まれやすい土壌になっている、とは考えられないだろうか――。

 ホラーゲーム『』や『流行り神』製作中に起きた怪異や、またゲームセンターにまつわる怪談など、ゲーム業界の関係者から蒐集した怪異を収録した、一風変わった実話怪談集。

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赤いヤッケの男 山の霊異記

赤いヤッケの男 山の霊異記 (幽BOOKS)赤いヤッケの男 山の霊異記 (幽BOOKS)
(2008/02/27)
安曇潤平

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 山登りと酒と煙草を愛す著者が、長い登山歴を経ていく中で、体験したり蒐集したりした怪異譚を自身のHPに掲載して話題となり、某怪談専門誌への記事掲載を経て、怪談作家としてデビュー。そのデビュー作が本書である。

 「山中異界」をテーマとしているため、通常の怪談集と比較すると明らかに異質に感じる本書だが、これが面白い。登山など全くしない私が、読むだけでその場にいる気になってしまうのだから、その表現力は素晴らしい。
 加えて、どの話もただ怖がらせるための怪談ではなく、何と言うか、至る所から「山」に対する特別な感情が読み取れるのだ。
 この夏、登山を計画している方は、ぜひ本書を携帯して、夜中に読んでみて欲しい。きっと楽しめるから。

 ちなみに私のオススメは…………「究極の美食

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恐怖!!あなたの知らない世界

恐怖!!あなたの知らない世界恐怖!!あなたの知らない世界
(2005/07)
新倉 イワオ

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 昭和54年から始まり、毎年夏季になると企画され、お茶の間を恐怖の渦中に叩き込んだ伝説の怪奇心霊番組、
『あなたの知らない世界』
 番組を監修し、またコメンテーターとして参加していた新倉イワオ氏が、番組内の再現ドラマを文章化して出版したのが、昭和55年から平成4年。この本は、そのシリーズから収録作品の一部を抜粋し、加筆修正を加えて再編集したものである。




 この本はブックオフで、百円で購入した。
 私も当時は怖いもの観たさで毎年観ていたが、今となっては、内容はサッパリ覚えていない。
 新倉氏や当時の製作スタッフが語る、当時の製作裏話も載っているので、リアルタイムで番組を観ていた人にとっては怖さよりも懐かしさのほうが強いかもしれない。
 実話怪談の先駆けとも言えるかもしれない、この作品。一読、いかがだろうか。

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本当にあった映画の怖い話

本当にあった映画の怖い話本当にあった映画の怖い話
(2007/05/30)
永田 よしのり

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 「怪は怪を呼ぶ!」をテーマに、ホラー映画の撮影現場で本当に起きた怪異を紹介した本。
 嘘か真か、信じる信じないは別として、これを片手にホラー映画を観直してみると、新たな発見があるかも?

 ちなみに『怪談新耳袋』にも収録された、某有名ホラー映画にまつわる怪異も収録されています。

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妖弄記―書き下ろし実話妖怪談集

妖弄記―書き下ろし実話妖怪談集 (ルナティック・ウォーカーシリーズ)妖弄記―書き下ろし実話妖怪談集 (ルナティック・ウォーカーシリーズ)
(2005/05)
加藤 一

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 「怪談コレクター」を自称する著者が、これまで蒐集してきた怪談話の中から「物の怪・化け物・妖怪変化」にまつわる話を厳選して編集した、珍しい「実話妖怪本」
 妖怪が大好きな人は、読んでみて損はありません。

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刀語 第八話 微刀・釵

刀語 第8話 (8) (講談社BOX)刀語 第八話 微刀・釵 (講談社BOX)
(2007/08/02)
西尾 維新

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 姉・七実との死闘を経て、名実共に日本最強となった七花と、伝説の変体刀を七本まで蒐集した奇策士・とがめは江戸の奥地に広がる人外魔境の異界・不要湖へと足を踏み入れる。
 “敵”か、“味方”か!? ――とがめたちを揺さぶる監察所総監督・否定姫と、配下の元忍者・左右田右衛門左衛門
 そして、残すところ四人! 真庭忍軍の次の一手とは――!?
 刀語は後半戦に突入! 目まぐるしく動く因縁の物語!
 刀語、第8話の対戦相手は、不要湖を守護する日和号!

 以降、ネタバレ含む感想。



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新耳袋―現代百物語〈第5夜〉

新耳袋―現代百物語〈第5夜〉 (角川文庫)新耳袋―現代百物語〈第5夜〉 (角川文庫)
(2004/06)
木原 浩勝中山 市朗

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 明日、8月15日は終戦祈念日ですね。世界標準としては9月2日ですが。
 毎年、メディアで組まれる戦争に関する特集を目にする度に、「ああ、戦争は、まだ終わっていないんだな」と思ってしまいます。
 現代の平和は、けっして過去の戦争と断絶した状態で存続しているのではない、と。
 特に、下のようなニュースが出たりすると。↴

「対日戦勝記念日」制定=北方領土支配を正当化-ロシア

 『新耳袋―現代百物語〈第5夜〉』には、「戦争にまつわる九つの話」が収録されているので、代表として掲載しました。
 怪談本には多かれ少なかれ、生者死者問わず、「戦争の犠牲者が登場する怪談」が、必ず複数は収録されています。
 そして戦争にまつわる怪談というのは、怖い話は少ない。むしろ哀しい話が多くを占めているのです。

 怪談本を読み返していてそういった話に当たると、「ああ、彼らにとっては、戦争はまだ終わっていないんだな」、と複雑なものが心中に浮いてきます。

 明日の終戦記念日。怪談本を読んでいて、戦争にまつわる話に当たったら、瞬間でも彼らの冥福を祈ってみてはいかがでしょうか。

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怪のはなし

怪のはなし怪のはなし
(2008/12/15)
加門 七海

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 怪異に好かれやすい「怪談体質」を自称する著者が、初めから全て自分で文章化した、「自筆で書いた」初めての怪談集である。
 二十の怪談が収録されているのだが、どれもこれも自己主張が激しい怪異ばかりで、面白怖かった。

 特に印象に残っているのが「暦」「道」「雑踏」の話だ。
 日常生活にとても身近でありながらも、普段は意識することのないもの。普段使用していて、常に違和感を感じる場所があるなら、なるべくそこには近づかない方がいい。そう思わせる話だ。

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黒本―平成怪談実録

黒本―平成怪談実録 (新潮文庫)黒本―平成怪談実録 (新潮文庫)
(2007/07)
福澤 徹三

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 怪談蒐集をライフワークとする作家が、様々な人々から聞き取った、世にも恐ろしい話を集めた怪談集。
 前作と同じくシンプルな構成なので、初心者向き。

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怪を訊く日々

怪を訊く日々 (幻冬舎文庫)怪を訊く日々 (幻冬舎文庫)
(2005/10)
福澤 徹三

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 「ホラー小説の鬼才」として知られる著者のもう一つの顔。それが「怪談収集家」である。これは、著者が日々蒐集した怪異をとりとめもなく綴った、実話怪談集である。

 オーソドックスな怪談集。怪談初心者向けなので、怪談会の元ネタとしてはちょうどいいかもしれない。

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いわくつき日本怪奇物件

いわくつき日本怪奇物件 (ハルキ・ホラー文庫)いわくつき日本怪奇物件 (ハルキ・ホラー文庫)
(2008/07)
福澤 徹三

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 書名の通り、家やビルなどの建物や土地が舞台の怪談を厳選してまとめられた怪談集。途中途中に有名な心霊スポットが紹介されているので、お近くの方は、肝試しにでも行ってみてはいかがでしょうか。
 もちろん、私は行きません。

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文藝百物語

文藝百物語文藝百物語
(2001/09)
井上 雅彦田中 文雄

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 時は1997年3月17日夕刻。東京根津の路地裏にひっそりとたたずむ古旅館の一室にて、伝奇&ホラー小説の第一線で活躍中の作家八名と製作スタッフによる「百物語」が催された。
 古式ゆかしい儀式に則って「結界」を張り、外界との「通路」となりそうなものは全て排除し、それでも不安を抱く者は各々「お守り」の類を携行し、夜会の幕は開かれた。
 この本は、その「百物語」怪談会の模様をなるべく忠実に再現した、記録物語である――。




 いやー、面白かったです。有名度「AAA+」級の怪談から初めて目にする世にも奇妙な話まで、バラエティに富んでいて最後まで飽きさせませんでした。
 特に各章の扉に書かれている、夜会の最中に起きた様々な出来事は、軽はずみに「百物語」をしてはいけない、と思わせるほどです。

 これを読んでますます、「百物語」を開きたい、と思う人は、なかなかの猛者ですな。私は誘われても絶対参加しないぞ。

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日々是怪談

日々是怪談 (中公文庫)日々是怪談 (中公文庫)
(2001/07)
工藤 美代子

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 怪異を感じる力はあれども、それ自体に対しては全く鈍感な著者が送る怪談集。

 旅行先で購入した掛け軸が起こす怪異を綴った、『中国娘の掛け軸
 著者に相談したいことがあると会いに来た女性が、自分が相手に吐き出した言葉が相手を殺しているのではないか、と著者に語る、『じゃあ、死んだら
 土地の持つ呪縛の恐ろしさを語る、『行ってはいけない土地

 著者は怪異を感じる力はあるが、それ自体に対しては全く鈍感なために、身近に起こる様々な出来事を大げさにではなく、逆に淡々と描写している。それが私には、逆に恐ろしい、と感じてしまう。

 こういう本を読むたびに私は、「私の身近な人に、このような人がいませんように」とついつい思ってしまう。

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怪談徒然草

怪談徒然草 (角川ホラー文庫)怪談徒然草 (角川ホラー文庫)
(2006/03)
加門 七海

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 オカルトに造詣が深く、かつ自身も様々な怪しき体験をしている作家・加門七海さんが、語り形式で、自身が体験したり聞いたりした怪異譚を披露した、傑作怪談本。
 壇ノ浦から「平家御一行様」の「安芸の宮島・清盛対面ツアー」のお手伝いをさせられてしまった、『壇ノ浦の平家
 コントのようなブラックコメディのような、でも本当の話、『嫌な感じの幽霊
 金儲けに走って神社を改装した関係者達に降りかかる祟り話(を半ば無理矢理に聴かされた)、『九人の氏子と神主
 「生兵法は怪我の元」と魔術を安易に行使すること、メディアが安易に広めることを戒めるような話の、『オカルト事始め?
 そして、トリを飾るのは、明らかな悪意を持った何者かによる魔術的実験が繰り返されるマンションに引っ越した作家と、その友人である著者に起こった様々な怪異とその顛末を、後日談まで含めて語り尽くす、『三角屋敷を巡る話 完全封印版』
 もうね、『三角屋敷~』は凄いです。安価に量産されている粗雑な三流・四流ホラーなんかよりよっぽど怖い。
 これ、映画化したら大ヒットするんじゃないのか、と思うぐらいのオカルト・ウォーズです。
 でもそれは、実践者にしてみたらとんでもない営業妨害なので、企画が立ち上がったら、著者を含む全ての関係者にナニカが起こること間違い無しでしょうね。

 この本は、怖い怖くない云々以前に、面白かったです。オススメです。

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禍禍(まがまが)―プチ怪談の詰め合わせ

禍禍(まがまが)―プチ怪談の詰め合わせ (二見文庫)禍禍(まがまが)―プチ怪談の詰め合わせ (二見文庫)
(2004/10)
加藤 一

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 実話怪談のコレクターである著者が送る、
「集めたはいいが、どう分類していいかわからない」
「何が起きたのかわからない」
「なぜそんなことが起きたのかわからない」
 因果関係も出現理由も意味不明、結末も尻切れ蜻蛉な、「起承転結」の内「承」と「転」しか書かれない、わからないことづくしでただただ気持ち悪い怪談のみを集めた、一風変わった怪談本。
 オーソドックスな怪談に飽いている人は、どうぞ。

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あやかし通信『怪』

あやかし通信『怪』 (ハルキ・ホラー文庫)あやかし通信『怪』 (ハルキ・ホラー文庫)
(2002/06)
大迫 純一

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 数ヶ月前に逝去された作家・大迫純一氏の手による、その内容から「最も恐ろしい怪談本」と巷間で伝説となっていた、1991年に刊行された実話怪談本の文庫版。
 大迫氏自身が体験した怪異譚から、奥さんを含む友人知人から蒐集した怪談、怪談と言っていいのかどうかさえわからない、分類に困ってしまうような怪談からあまりにも有名な都市伝説クラスの怪談まで、その内容はバラエティに富んでいる。
 中には『新耳袋』にも掲載されてはいるが、「こちらが原型」と豪語する怪談もある。確かに細部が違うので、読み比べてみるのも面白いだろう。
 最後に、この文庫には一つ、「読むと伝染する怪談」がある。最初から最後まで通して読むと、読んだ者が読んだ怪異に襲われる、というものだ。
 私は怪談は好きだが臆病者なので、その話は飛ばして読んだ。頭と結、中程の1~2ページぐらいは目にしたが、通して読んだことは、一度もない。
 文中で著者は言う。

「怖い話は好きだけど、体験するのはまっぴらだ」とお思いなら、この話だけは読んではいけない。
 絶対に、だ。


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稲川淳二の怖い話 ザ・ベスト

稲川淳二の怖い話 ザ・ベスト (竹書房文庫)稲川淳二の怖い話 ザ・ベスト (竹書房文庫)
(2007/05/30)
稲川 淳二

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 「講談師」ならぬ「怪談師」としては、他者よりも幾歩も抜きんでている稲川淳二氏。
 彼が過去に語った怪談の中から、アンケート結果を元に厳選した数本+新作を掲載した、正に『ザ・ベスト』な本。
 第1位に輝いた「生き人形」の後日談から、怖いんだけれども、ただ怖いだけではない秀逸な悲話の「北海道の花嫁」、新作として、怖いんだけれども、オチが凄い「箱根の宿で」など、奇作・名作が盛り沢山。
 読み進めていけば、稲川さんの、あの独特の語り口が聴こえてくるかも……?

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家―他(新耳袋より)

家―他(新耳袋より) (MF文庫 (8-2))家―他(新耳袋より) (MF文庫 (8-2))
(2006/07)
木原 浩勝中山 市朗

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 『新耳袋』シリーズから選抜された話を再編集して漫画化した、コミックシリーズの一冊。
 なんでこの一冊を選んだか、というと、漫画家の有吉京子さんの体験談が載っているからです。
 「家」がテーマの、怖くて面白く、ほのぼのとしたお話です。

 一度、読んでみてください。

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ゆうれい談

ゆうれい談 (MF文庫)ゆうれい談 (MF文庫)
(2002/08)
山岸 凉子

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 漫画家・山岸涼子が過去、各雑誌に掲載した、実際に体験したり、友人知人から聞いたりした怪奇譚を再編した実話怪談集。
 オーソドックスな怪談から、狐狸に化かされたが如く同じ道をぐるぐる回る不思議話まで、実にバラエティに富んでいます。
 生々しい絵はないですし、結構デフォルメされているので、怖いのが苦手な人や、心霊初心者にはオススメです。

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