niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

銀魂―ぎんたま― 70

銀魂―ぎんたま― 70 (ジャンプコミックス)
空知 英秋
集英社 (2017-10-04)
売り上げランキング: 369


 平賀源外が造り出したウイルス「蜂」、そしてかぶき町や万事屋に縁のある強者たちが、今一度かぶき町に集ったことで、一度は解放軍を退けた面々。しかし、不気味に沈黙を続けてきた、解放軍に雇われた傭兵部族の一である夜兎がついに動き出す。対して銀時が動かしたのは、汎用鬼型決戦兵器、ヘヴァンドロゴン!?
 一方宇宙では、内からは快援隊・紫雀連合が、外からは攘夷志士と(半ば無理矢理に)協力することになった央国星が解放軍に攻撃を仕掛けるが、多勢に無勢で窮地に陥る。そんな彼らの前に現れたのは……!
 宇宙も地上も休む暇なしの最新刊。

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里山奇談

里山奇談
里山奇談
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coco 日高 トモキチ 玉川 数
KADOKAWA (2017-06-01)
売り上げランキング: 14,553


 生き物屋。
 それは、好みの生き物を目当てに暇さえあれば東奔西走する趣味の人である。
 その対象が虫全般の人もいれば、蝶や蛾、蜂に蝉と一つの種類に拘る者もいる。中には植物、生き物ですらない無機物を対象とする者もいる。
 そんな彼らだからこそ、目的のために赴く場所も、情報をやり取りするネットワークも広い。そしてそのネットワークを通じて伝えられる情報は、最新の地域情報や新たに見つけた目当ての生き物がいる場所だけでなく、奇妙な体験談も含まれる。

 悪しきモノを惹き寄せる土地。
 なぜか長居する気になれない、絶好の釣りスポット。
 野道を歩いている所を突然呼び止める、見知らぬ人。

 人界である里と、異界である山。双方が混じり合う境界での体験談などを集めた奇談集。


 舞台が里山ではなく海岸での話だったり、怪談奇談というよりもエッセイっぽい話だったりと、書名通りの内容とはいい難いが、それでも人界と異界とが混じり合う境界ならではの、心惹かれる独特な体験談も多く収録されている。
 境界の世界は里、つまり人のいる場所で生活していると遠く感じるが、その境は実は曖昧に混ざり合っていて、意外と近い。その気はなくとも、通りがかるだけで何かしらを体験してしまうのかもしれない。

テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

お咒い日和

お咒い日和 その解説と実際 (幽BOOKS)
加門 七海
KADOKAWA (2017-07-28)
売り上げランキング: 19,601


 オマジナイもノロイも、祈祷もお祓いも、効力が強いか弱いか、善意か悪意か、自分のために行使するか相手のために行使するか、その違いだけで、その根本は皆同じ。
 誰もが自覚して、または無自覚にオマジナイを行使している。

 祝いの言葉を贈って祝福したり、憎しみの言葉をぶつけて呪ったり。
 千羽鶴を折って回復を願ったり、水引をあしらえた祝儀袋を使ったり。
 親指を立てたり指切りをしたり。

 幸福、不幸、安全、愛憎、物欲、未来。様々な欲望を基に、人はオマジナイを求め行使する。
 オマジナイに通じていれば、普段の言動を意識して制限することで、安定した日常を送ることができる。
 そうでなければ、不用意な言動で己のみならず、周囲の人にも不幸や災いが訪れる。
 この日常はオマジナイで溢れている。だから、オマジナイに通じる必要がある。

 第一章では身近なテーマごとにオマジナイを解説、第二章では古来から存在する職能にまつわるオマジナイの取材、第三章ではオマジナイと占いについて。
 人の世を支配するもう一つの理、『お咒い』の解説本。

テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

忍物語

忍物語 (講談社BOX)
忍物語 (講談社BOX)
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西尾 維新 VOFAN
講談社
売り上げランキング: 109


"青春の青は
思っているより濃いんですよ
暗闇みたいなダークブルーなんです"


 臥煙伊豆湖に呼び出された阿良々木暦が目にしたのは、入院着を身に着けた木乃伊。
 臥煙さんによると、被害者は直江津高校の女子生徒。そして首筋辺りには、特徴的な二つの穴が穿たれていた。
 二度あることは三度ある。新たなる吸血鬼異変の解決に向け、大学生となった暦は町を奔走する。
 果たして、此度の主犯は、忍野忍を吸血鬼にした吸血鬼なのか――?

 新シリーズ、<モンスターシーズン>が開幕! 今回は決死にして必死にして万死の吸血鬼が再登場!

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テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

拝み屋怪談 来たるべき災禍

拝み屋怪談 来たるべき災禍 (角川ホラー文庫)
郷内 心瞳
KADOKAWA (2017-06-17)
売り上げランキング: 14,233


 今、私の目の前には、めった刺しにされ、目と口を大きく開き、壮絶な相貌をして事切れた少女が横たわっている。
 彼女の名は、桐島加奈江。
 かつて、絶望の淵にいた私を救い、楽しい日々を過ごし、そして今度は恐怖の底に突き落とした少女。
 どうしてこうなってしまったのか。
 私はゆっくりと記憶を手繰っていった――。

 少年期より、忘れた頃に現れては私を苛み続けた異形の少女、桐島加奈江。ついに彼女と決別することになった私に訪れる、衝撃の結末とは。


 話の展開が良くできている分、小説としての良さは出ているが逆に実話らしさが弱くなっていて、実話怪談が好きな人には受け付けられない内容かも。だが意識してその構成にしているなら、前書きにある「虚実の境が曖昧になることへの恐怖」の表現には成功していると思う。
 途中で明晰夢の話が出てくる。明晰夢は前頭葉が半覚醒した状態で起きる「今自分は夢の中で夢の中にいることを自覚できている状態」だそうだが、前頭前野を含む「前頭連合野」と、その前頭連合野と特に強固なネットワークを形成している「頭頂連合野」において、ウトウト状態では情報伝達効率が低下していることがわかっている。
 で、この頭頂連合野が、観察実験でわかった、被験者が瞑想がピークに達したと感じた時、活動が盛んになっている部位なのだが、別の本で、見えないもの(お化けとか妖怪とか幽霊とか)を視覚化させている部位についても同じ所を指している。そしてそこは空間と時間、自身と世界との境界を自覚する所でもある。
 なぜ一部の人が霊を見、そして干渉することができるのか。もしかしたらそれを解明するきっかけとなるのは脳科学かもしれない。

テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

掟上今日子の裏表紙

掟上今日子の裏表紙
掟上今日子の裏表紙
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西尾 維新 VOFAN
講談社
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 上司の指示で、強盗殺人の容疑で逮捕された容疑者の取り調べを行うために取調室に向かった日怠井警部。なぜ自分が、という疑問は、取調室にいた容疑者を目にした時点で氷解した。彼女の経験者だからだ。
「初めまして。容疑者の掟上今日子です」
「今日子さん。あなたは自分が、どうしてここにいるのか、わかっていますか?」
「それがまったくわからないんですよ。身に覚えがないんです」
「でしょうね」
 経験上、話せば話すほど状況は彼女に有利になることを理解している日怠井警部は、忘却探偵の専門家――彼女のお得意様を呼び出すことに。こうして、隠館厄介もまた事件に関わることになった。
 安楽椅子探偵ならぬ留置場探偵となった掟上今日子が、日怠井警部と厄介を言葉巧みに動かすことで明らかにする、強盗殺人事件の真相とは。


 本筋よりも、警察が調べ上げた今日子さんのプロフィールのおぞましさにぞくりとした。あまりにも空虚。真っ白で、白くて、白々しい。本当に彼女には何もない。その事実に慄然とした。
 あと「裏面」の今日子さんの姿にもぞくりとした。蠱惑感で。あれはエロティシズムがあります。

テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

銀魂―ぎんたま― 69

銀魂―ぎんたま― 69 (ジャンプコミックス)
空知 英秋
集英社 (2017-07-04)
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 その圧倒的な剛力で、設えた策を次々と押し潰していく王蓋率いる荼吉尼に対し、更なる奇策、そして援軍で押し返していくかぶき町の人々。しかし、荼吉尼の猛進を隠れ蓑に潜んでいた蒼達率いる辰羅が人質を取り、銀時らの足を止める。かぶき町のこの窮地に現れた、新たな助っ人は…!

 以下、既読者向けの感想。

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テーマ:銀魂 - ジャンル:アニメ・コミック

人類最強のときめき

人類最強のときめき (講談社ノベルス)人類最強のときめき (講談社ノベルス)
西尾 維新,竹

講談社
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 海底火山の噴火により、新たな島が誕生した。しかし、その海域は国境やら支配地域やらの関係上、絶妙に危うい区域で、現在表裏を問わず、十以上の組織が所有権を主張している。新たな火種が世界を焼き尽くす前にどうにかしようと、どうにかしてもらおうと選ばれたのが、人類最強の請負人、哀川潤。島に数日滞在するだけの楽なお仕事のはずが、危機また危機の連続!
「ここがあたしの死に場所か?」
 人類最強が死を覚悟するほどの表題作をはじめ、読者を死ぬほど夢中にさせる小説とか、謎の飛び降り事件とか、デジタル探偵の挑戦とか最強のギャンブラーとか、5本の作品で人類最強の請負人の現在を綴った連作集。


 今作も、展開は急ぎ足でしたが、表題作が一番面白かったです。敵がとにかくあの手この手で人類最強を苦しめる。主人公格がただの一般人の探検隊だったらもう立派な長編ホラーに仕上がる内容で、人類最強だからこそ短編で収まるのかも。

テーマ:ライトノベル - ジャンル:本・雑誌

山怪 弐

(山怪 続編) 山怪 弐   山人が語る不思議な話 続編(山怪 続編) 山怪 弐 山人が語る不思議な話 続編
田中康弘

山と渓谷社
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 現在、絶滅が危惧されている文化の一つが山里文化である。規制が厳しくなってマタギや猟を止める人が増え、若者は厳しい山から離れていく。山での出来事を語る人が消え、聞く人が消える。ならば完全に消える前にせめて収集せねば、と著者が聞き集めて著した山里怪談集の二作目だ。
 今作も山里ならではの話に溢れており、山中に臨むことの面白さと恐ろしさを伝えてくれる。いつか、同じく山に纏わる怪談を多く上梓している安曇潤平氏と対談してほしい。きっと濃い内容になるだろう。
 本書にも収録されている色々な話は昔から起きていて、物の本に目を通すと、過去に亡くなった樵の霊「古杣」の仕業である、「天狗笑い」「天狗隠し」「天狗火」と呼ばれるように天狗の仕業である、と昔の人も当人なりの理屈で「そういうものだ」と結論づけている。理に適っていなくてもひとまず結論づけることで恐怖を弱め、生活のため、生きるためにいつものように山に入っていくのだ。
 それを踏まえると、狐狸妖怪の仕業と断ずることも錯覚と断ずることも同じことのように思え、人の意識構造は今も昔もそんなに変わっていないように思えてしまった。

テーマ:妖怪&日本の民俗 - ジャンル:

地名の由来を知る事典

地名の由来を知る事典地名の由来を知る事典
武光 誠

東京堂出版
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 古代日本語(上代語)、地形、官職、交通など、ジャンル別に地名の由来について解説した小事典。地名を調べれば、危険地帯だったのか、誰が支配していたのか、とそこが昔どういった場所だったのかが見えてくるので、読めば読むほど、昔の地名は残さなければならないと思えてくる。
 ただ、製鉄業など、農業以外の産業由来の地名や参考資料の一覧がないなど、あまり充実しているとはいえないのが残念。なんか他にいい本ないかな。

テーマ:地域情報 - ジャンル:地域情報

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