niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

人類最強のときめき

人類最強のときめき (講談社ノベルス)人類最強のときめき (講談社ノベルス)
西尾 維新,竹

講談社
売り上げランキング : 1650

Amazonで詳しく見る by AZlink


 海底火山の噴火により、新たな島が誕生した。しかし、その海域は国境やら支配地域やらの関係上、絶妙に危うい区域で、現在表裏を問わず、十以上の組織が所有権を主張している。新たな火種が世界を焼き尽くす前にどうにかしようと、どうにかしてもらおうと選ばれたのが、人類最強の請負人、哀川潤。島に数日滞在するだけの楽なお仕事のはずが、危機また危機の連続!
「ここがあたしの死に場所か?」
 人類最強が死を覚悟するほどの表題作をはじめ、読者を死ぬほど夢中にさせる小説とか、謎の飛び降り事件とか、デジタル探偵の挑戦とか最強のギャンブラーとか、5本の作品で人類最強の請負人の現在を綴った連作集。


 今作も、展開は急ぎ足でしたが、表題作が一番面白かったです。敵がとにかくあの手この手で人類最強を苦しめる。主人公格がただの一般人の探検隊だったらもう立派な長編ホラーに仕上がる内容で、人類最強だからこそ短編で収まるのかも。
スポンサーサイト

テーマ:ライトノベル - ジャンル:本・雑誌

山怪 弐

(山怪 続編) 山怪 弐   山人が語る不思議な話 続編(山怪 続編) 山怪 弐 山人が語る不思議な話 続編
田中康弘

山と渓谷社
売り上げランキング : 1398

Amazonで詳しく見る by AZlink


 現在、絶滅が危惧されている文化の一つが山里文化である。規制が厳しくなってマタギや猟を止める人が増え、若者は厳しい山から離れていく。山での出来事を語る人が消え、聞く人が消える。ならば完全に消える前にせめて収集せねば、と著者が聞き集めて著した山里怪談集の二作目だ。
 今作も山里ならではの話に溢れており、山中に臨むことの面白さと恐ろしさを伝えてくれる。いつか、同じく山に纏わる怪談を多く上梓している安曇潤平氏と対談してほしい。きっと濃い内容になるだろう。
 本書にも収録されている色々な話は昔から起きていて、物の本に目を通すと、過去に亡くなった樵の霊「古杣」の仕業である、「天狗笑い」「天狗隠し」「天狗火」と呼ばれるように天狗の仕業である、と昔の人も当人なりの理屈で「そういうものだ」と結論づけている。理に適っていなくてもひとまず結論づけることで恐怖を弱め、生活のため、生きるためにいつものように山に入っていくのだ。
 それを踏まえると、狐狸妖怪の仕業と断ずることも錯覚と断ずることも同じことのように思え、人の意識構造は今も昔もそんなに変わっていないように思えてしまった。

テーマ:妖怪&日本の民俗 - ジャンル:

地名の由来を知る事典

地名の由来を知る事典地名の由来を知る事典
武光 誠

東京堂出版
売り上げランキング : 544903

Amazonで詳しく見る by AZlink


 古代日本語(上代語)、地形、官職、交通など、ジャンル別に地名の由来について解説した小事典。地名を調べれば、危険地帯だったのか、誰が支配していたのか、とそこが昔どういった場所だったのかが見えてくるので、読めば読むほど、昔の地名は残さなければならないと思えてくる。
 ただ、製鉄業など、農業以外の産業由来の地名や参考資料の一覧がないなど、あまり充実しているとはいえないのが残念。なんか他にいい本ないかな。

テーマ:地域情報 - ジャンル:地域情報

D坂の美少年

D坂の美少年 (講談社タイガ)D坂の美少年 (講談社タイガ)
西尾 維新,キナコ

講談社
売り上げランキング : 8449

Amazonで詳しく見る by AZlink


 私、瞳島眉美はこの度、指輪学園の次期生徒会長に立候補することになりました!
 自他ともに認めるクズであるこの私に、清き一票を!

「…………………………………………」

どうしてこうなった!


 美少年探偵団の副団長・咲口長広は現生徒会長でもある。彼が推していた次期会長候補者が轢き逃げに遭ってしまう。次期生徒会長が誰になるかで学園の今後が左右される。もしや何らかの陰謀が、ということで事件の解決に乗り出す探偵団。そしてスケープゴートとして選挙に立候補することになった眉美は、無事に当選することができるのか。
 物語は、学園に不穏な影がさす新展開へ!


 なんか、球磨川禊の再来のような、詐欺師以上に物騒な輩が登場。現実主義と平等主義の塊である無個性による個性の駆逐? 数巻に渡って対決しそうな流れだけど、終わりは美しく閉じられるのか、それとも…?
 そして、過去の全てのシリーズで描かれているテーマ「成長」と「変化」がついに今巻で登場。
 人は常に変わる。いつまでも今のままではいることはできない。だからこそ、過去を美しい思い出として振り返るために、今を美しく生きる。後悔しないように。

テーマ:ライトノベル - ジャンル:本・雑誌

銀魂―ぎんたま― 68

銀魂―ぎんたま― 68 (ジャンプコミックス)銀魂―ぎんたま― 68 (ジャンプコミックス)
空知 英秋

集英社
売り上げランキング : 79

Amazonで詳しく見る by AZlink


 真選組、そして御庭番衆が戦線に加わるが、解放軍もまた新たな兵器、そして荼吉尼、辰羅、夜兎ら傭兵部族を戦線に投じる。解放軍の猛攻を止めるため、かぶき町の面々が取った策とは。一方、敵中の坂本らもまた、ただ大人しくしているつもりはなかった。地球と宇宙、それぞれの戦闘はまだ始まったばかり!

 以下、少々ネタバレ含む感想。

続きを読む

テーマ:銀魂 - ジャンル:アニメ・コミック

パノラマ島美談

パノラマ島美談 (講談社タイガ)パノラマ島美談 (講談社タイガ)
西尾 維新,キナコ

講談社
売り上げランキング : 22016

Amazonで詳しく見る by AZlink


 美少年探偵団が冬季合宿の舞台に選んだ孤島、野良間島。そこでは、かつて指輪学園に勤めていた教師が生活していた。
 彼女の芸術を見たいという探偵団の申し出に対し、元教師――永久井こわ子の回答は「見られるものなら見てみたら?」
 島中を奔走し、意見を交わし、頭を働かせた探偵団の面々が観た、永久井こわ子が製作した「絵」とは――。


 表題作のほか、2つの短編を収録。表題作は美術系謎解きなので、読む人によってはすごくもやもやするかも。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

QED 河童伝説

QED  河童伝説 (講談社ノベルス)QED 河童伝説 (講談社ノベルス)
高田 崇史

講談社
売り上げランキング : 416987

Amazonで詳しく見る by AZlink


 なぜ河童はきゅうりが好物なのか。
 なぜ河童は金を嫌うのか。
 なぜ河童は優れた傷薬を所有していたのか。
 なぜ天神様、菅原道真公は河童とされているのか。
 そして、なぜ、河童は河に棲む「河の民」なのか。

 河童にまつわる数々の伝承の裏には、実在していたことすら糊塗された、悲哀に満ち満ちた河童の歴史が隠されていた――。


 伝承を「どうして」と疑問を抱かず、「そうなんだ」と鵜呑みにすることが、いかに愚かしいことか。そして「伝承」は、現代では「情報」を指す。伝えられた情報だけでなく、伝えられなかった情報にも意識を向け考えられるようになれば、きっと虚報に騙されることも誤報に惑わされることも抑えられるはず。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

QED 竹取伝説

QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)
高田 崇史

講談社
売り上げランキング : 1124243

Amazonで詳しく見る by AZlink


 なぜ輝夜姫は竹の中から登場したのか。
 なぜ竹林から金が出たのか。
 なぜ五人の求婚者は全くの創作ではないのか。
 なぜ『竹取物語』なのか。
 そして、『輝夜姫』とは誰なのか。
 全ての疑問が解かれた時、『竹取物語』は悲哀の人生を辿った輝夜姫の鎮魂の物語となる――!


 古典だからこそ、作者の意図、そして時代背景を深く読むことが大事だということがわかります。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

実話怪談 出没地帯

実話怪談 出没地帯実話怪談 出没地帯
川奈 まり子

河出書房新社
売り上げランキング : 140284

Amazonで詳しく見る by AZlink


 いないはずの第三者が現れた、北大塚のラブホテル。
 江戸時代に処刑された刑罰者のように白い布で顔を隠した何者かを目撃した、目黒の邸宅の敷地内にある蔵。
 不気味な子供を見かけた、鎌倉市にある、とある未解決事件の現場。
 自身が体験したり、知人から伺った怪奇譚をドライながら生々しい筆致でつづった実話怪談集。

 現在も存在する場所もあれば、今はもうない場所もある。しかし建物はないが土地は残っている。もしそこに新たに何かが建てられたら。もし自分がそこを訪れることになったら……。
 情報が伝わらないだけで、きっと、こういう場所はもっとあるのだろう。生者・死者を問わず、人の思いが建物や土地のそこかしこに染み込み、電波と同じく、波長が合わない人間には何も見えず聞こえず感じられず、波長が合った人間の前でのみ再生される。だから同じ場所で見た人と見なかった人が出る。
 そして本書に限らず全ての怪談に通ずることだが、真にゾッとするのは、『タクシーの夜』など「なんだかよくわからないもの」の話だ。幽霊でもなく、自身の体験故に都市伝説でもなく、錯覚の類でもない。「そういうことか」と得心する結末もなく、ただ厭な気持ちだけが残る話。
 そういう話は、怖いというより、ただただ厭らしい。だからゾッとする。

テーマ:怖い話 - ジャンル:サブカル

悲衛伝

悲衛伝 (講談社ノベルス)悲衛伝 (講談社ノベルス)
西尾 維新

講談社
売り上げランキング : 7516

Amazonで詳しく見る by AZlink


 地球と戦うための新たな力とするために、宇宙に浮かぶ人工衛星の中で科学と魔法の融合実験を続ける地球撲滅軍・不明室のツートップである、左博士と酸ヶ湯博士。そんな二人の実験に付き合わされるべく同行している、“醜悪”と呼ばれる英雄・空々空とその仲間(?)たち。
 何が起きても感動せず、全てを受け入れる異形の精神を持った、自室に戻った英雄を待ち受けていたのは、“月”を名乗るバニーガールだった。
 彼女が英雄に接触してきた目的。それは「衛星である自分を含めた全ての惑星を“説得”してみないか」という提案だった。成功すれば、人類と地球の停戦が実現するかもしれないという。
 星を説得するという、前代未聞の難題に、異形の英雄はどう立ち向かうのか。


 星々の擬人化には前例があったし、悲鳴伝で園児の姿をした地球が出ていたので驚きは小さかったが、その結末の驚きは大きかった。「そう来るか!」と。次巻がどのように展開するのか凄く気になる結末。

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

FC2Ad