niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

水撒き

「ん……」

 薄く雲が広がっている、ある夏の日の夕方。準備を終えて庭に水を撒き始めると、頭に何かが触れた。続いて右腕に。 右腕。 右腕。 左腕。

「夕立か」

 ぽつぽつと。

 水滴が身体に当たる。

 本降りになる前に蛇口を締め、ホースを片付け、家の中に戻ったのだが。

「あら」

 それから数分も経たない内に、雨はあがってしまった。

「んだよ。結局水撒きしなきゃならんのか……」

 渋々と、再び外に出てホースを用意していると。

「えー」

 また、ぽつぽつと水滴が落ちてきた。

 様子を見るためにしばらくそのままでいたが、降るでもなく、止むでもなく、どうにも半端な降り具合だ。

「んー……」

 しばらく悩んで、結局、水撒きを再開することにした。じゃばじゃばじゃば、と。地面に潤いを与えていく。降っている雨は変わらずぽつぽつと降るだけで、ホースで撒いてる分の一分程も地面を潤していない。

 やがて水撒きを終え、蛇口を締め、ホースを片付けて家の中に戻った途端。

 どざーーー……と。

 本格的に雨が降ってきた。

 思わず泣き声交じりで叫んだ。

「もっと早く降れよ!」

【※事実を基にしたフィクションです。(笑)(^-^)】
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詠ませていただきます。

はずれても 寄付と思えば 腹立たぬ


【グリーンジャンボ】

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詠ませていただきます。


 およびでない
  有事に使えぬ
   予備機など

サーバー故障、予備機も稼働せず 東証がトラブル説明




 まつりごと
  喧嘩神輿に
   客は野次

自民も内憂外患 ポスト谷垣・石原新党・消費増税




 早朝に
  声を嗄らせる
   方々に
    その閑なしと
     聴く耳持たぬ


(毎日早朝に人々が過ぎる中、駅前で街頭演説を行っている人々を見ていて一句)

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掌編 「当たり屋」

 久しぶりに創作してみました。続きからどうぞ。↓


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自作詩 【傍ら】

恥ずかしいんで隠します。
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掌編 「魍魎」

 ジーーーーーーーーーーーーーーーー…………

 ……。
 …………。
 ………………。
 ……………………。
 ……………………暑い。

 線路から、ゆらぁり、ゆらぁり、と陽炎が立っている。
 無風のホームに響く蝉の声が耳に障る。
 粘っこい唾液が体内の水分の少なさを強調する。
 体臭が気化した汗と共に鼻に入る。
 吹き出た汗が衣服を濡らす。
 五感からの情報が不快感を強くする。
 電車はまだ来ない。
 一人で佇んでいると、だんだん頭が、ぼうっ、としてくる。
 視線が線路に固定されていく。
 じっ、と線路を見る。
 だんだんと、頭が向こう側へ下がっていく。時折頭を戻すが、また、だんだんと下がっていく。
 足が進む。陽炎のように、ゆらぁり、ゆらぁり、と進む。

 向こう側へ。向こう側へ。向こう側へ。向こう側へ。

 あちら側へ。あちら側へ。あちら側へ。あちら側へ。

 肩を摑まれた。気が付くと、片足が黄色い線のすぐ側にあった。先ほどとは違う汗が、どっ、と吹き出た。
「気をつけなさい。魍魎に引き込まれるわよ」


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掌編 「トオリモノ」

「ふー」
「お疲れさん」
「あ、井上さん。恐れ入ります」
「今日捕まえたあいつ。取調で何て言っていた?」
「まあ、流行りの常套句ですよ。つい手が出た、です。人をホームから突き飛ばしておいて、それで通用すると、本当に思っているんですかね」
「…………」
「井上さん?」
「……お前さ、トオリモノって、知ってるか?」


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掌編 『とある晴れた日に』

「せんせー、おはよーございまーす」
「やあ、おはよう」
「せんせー、ちょっときいてー」
「んー、何だい?」
「へんなひとにあったのー」
「変な人? どんな人?」
「はれているのにかさをさしてたのー」
「傘を? 日傘じゃなくて?」
「んー、たぶんちがうとおもう。えのぐのね、んーと、ぐんじょういろのかさなのー」
「ふーん……。晴れた日に雨傘を差した人か……」
「へんなひとでしょー」
「……いや、そうでもないかも」
「どうしてー?」 続きを読む

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