niwakaの“あくまで個人の感想です。”

その名の通り熱しやすく冷めやすい"niwaka"が、徒然なるままに色々なことを書き散らします。

定本 映画術

定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー
フランソワ トリュフォー アルフレッド ヒッチコック 山田 宏一

晶文社 1990-12-01
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 漫画家の荒木飛呂彦氏も作品作りの参考にしていると言う、映画作家のフランソワ・トリュフォーと、映画監督のアルフレッド・ヒッチコックの対談集。トリュフォーがヒッチコックにインタビューを行い、ヒッチコックがそれに答える形式となっています。
 映画のプロットの根源にある幼年期の体験。観客を惹きこませる映像の撮り方。映画に対するこだわりまで、ヒッチコックが赤裸々に語っています。「敵役が魅力的な映画は良い映画」「写実的に撮るばかりが良いとは限らない」「観客は皆のぞき魔である」など、語られた当時撮影に用いられた撮影技法や心理トリックは、今でも通じるものがあると実感します。
 厚く、重いですが、映画が好きな人、映画業界に憧れる人、その他小説に漫画にゲームに3DソフトにMikuMikuDanceに、全ての創作活動に携わっている人、興味がある人にオススメしたい一冊です。
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テーマ:映画 - ジャンル:映画

たてもの怪談

たてもの怪談たてもの怪談
加門 七海

エクスナレッジ 2016-08-03
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 一念発起して引っ越しを考えたKさん。決して安くなく、当たり外れが大きい案件なだけに、何を以って「好物件」かをひたすら考えた結果、出した結論は“運の良い家”だった。 ――しかし。

「……で? 何なんだよ、その運の良い家ってのはよお」


 なまじ様々な方面への知識があり、しかも感性豊かゆえに起きる、物件選びから引っ越し、生活してからの四苦八苦をコミカルかつオカルティックに書き綴った『引越物語』、不幸が起きた家や場所を線で繋いで初めて明らかになる恐怖を描いた『道の話』など、私達にごく身近な道や土地や建物をテーマにしたオカルトエッセー。


 怪談、とありますが、著者自身が後書きで書いたように、その内容はどちらかと言えば著者の近況や昔話、そして考察を綴ったエッセー。
 再録もありますが、過去作に収録された『道の話』の後日談や都庁の考察など、読み応えは十分。人が居心地良い場所には人以外の存在も間借りするのは当たり前。それが虫であろうと彼岸の存在であろうと謎の存在であろうと。

 しかし……。
 ここ十数年の首都圏の猛暑の要因の一つがアレだったとは! もし本当だったら、再開発で全部除くか山側に移してほしい。

テーマ:エッセイ・散文 - ジャンル:小説・文学

ダイエット経過報告 2016/08(計画開始から6年8ヶ月目)

・ダイエット経過報告 2016/08(計画開始から6年8ヶ月目)

201608


・前回比:-0.6kg 始年月比(76.7):11.1kgマイナス
・前回比:-0.22BMI 始年月比(25.00):1.62BMIマイナス
・体脂肪率:17.7% 前回比:0.7%マイナス
・筋肉量:51.2kg 前回比:±0
・内臓脂肪レベル:8.0 前回比:0.5Lvマイナス
・基礎代謝量:1501Kcal 前回比:2kcalマイナス
・体年齢:実年齢-5年 前回比:1年マイナス

テーマ:ダイエット日記 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

神曲

ドレの神曲ドレの神曲
ダンテ ギュスターヴ・ドレ

宝島社 2009-12-14
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 政争に敗れ、国を追われた男がいた。足の行く先、そして心の行く先も判然とせず、迷える彼の前に姿を現したのは、とうに亡くなったはずの偉大なる詩人であった。詩人に導かれ、男は地獄の底へと下り、そして煉獄を通り、天国を目指していく――。


 古典文学の傑作の一つであるダンテの『神曲』と、それを効果的に図像化したドレの画を用いた大人向けの絵本。ダン・ブラウンの『インフェルノ』から『神曲』に興味を持ち、原作より読みやすいと思われるこちらを読んでみた。
 ただの地獄極楽見物記かと思いきや、自らの苦い過去を地獄を通して振り返り、煉獄を通ることで7つの罪を清め、身も心も軽くして天国へと向かう。その過程は正しく「魂の彷徨」で、基督教色は強いがそれ一色ではないので日本人でも受け入れやすく、重厚で、文学である。
 地獄も天国も己の内に有り。卑小でも存在する自身の信念を見失った時、読み返したくなる書籍の一冊。

テーマ:絵本 - ジャンル:本・雑誌

台風10号

 周囲の環境に翻弄されて東日本にUターンという、とんでもない迷走をした台風10号。そしてそれに翻弄される進路上にいる地域の人達。もちろんその中には私も入っています。通過する日、休みたい。

テーマ:お天気 - ジャンル:ニュース

ブラタモリ

ブラタモリ (1) 長崎 金沢 鎌倉ブラタモリ (1) 長崎 金沢 鎌倉
NHK「ブラタモリ」制作班

KADOKAWA/角川書店 2016-07-29
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 その地域の土地建物の、ディープな所を味わい尽くす、初心者からマニアまで楽しめる知的バラエティ『ブラタモリ』の書籍版が刊行!


 1巻は第4シリーズの初回に放送された、長崎・金沢・鎌倉。放送のダイジェストに放送後の後日談、初心者向けの観光案内まで、その内容は盛り沢山!
 ダイジェストのため、本編の質はどうしても放送内容と比べると見劣りしますが、後日談や観光案内がそれを補っていると思います。今後は第1シリーズからの書籍化と、全シーズンのDVD化を望みます。
 旅が好きな人、そして番組を見逃してしまった人に、オススメです。

テーマ:ブラタモリ - ジャンル:テレビ・ラジオ

電気代のこと

 東京電力の明細書には色々情報が載っているんですが、去年8月支払予定分の使用量は171kwh、今年は117kwhと、50kw超の差異が。去年と今年の電化製品の利用の違いは、深夜はエアコンを止めているくらいしか心当たりがないんですが、それかな?

テーマ:家計簿 - ジャンル:結婚・家庭生活

神の時空 ―五色不動の猛火―

神の時空 ―五色不動の猛火― (講談社ノベルス)神の時空 ―五色不動の猛火― (講談社ノベルス)
高田 崇史

講談社 2016-07-07
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 都内各地で同時多発的に発生した放火殺人事件。摩季を生き返らせようと東奔西走し、その過程で歴史の暗部を知り、様々な怨霊と対峙してきた彩音らは、今度は江戸五色不動が狙われていると気付き、疲労が癒えぬままに都内を巡ることに。
 五色不動を巡る度に見えるのは遊郭、刑場、そして歌舞伎。果たしてこれらと五色不動との関係とは。
 闇に追いやられた敗者や弱者の歴史に光を当てる、伝奇サスペンス最新刊。


 今回の首謀者の言い分が、作者の本心にも思えた。聖地だのパワースポットだの、土地の歴史や埋葬者や祀られている者のことなど考えず、知ろうともせず、ただただ利己的に、他力的に、現世利益を求める人々。本来は鎮魂のため、死者と生者双方のために催されるべき花火大会や祭りは、哀しい出来事が起きれば逆に延期か中止してしまう。
 私たちはもっと死者を、そして歴史を身近に感じるべきなのでは。読み終えてそう思った。

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

拝み屋怪談 禁忌を書く

拝み屋怪談 禁忌を書く (角川ホラー文庫)拝み屋怪談 禁忌を書く (角川ホラー文庫)
郷内 心瞳

KADOKAWA/角川書店 2016-07-23
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 著者は拝み屋を営んでいる。それゆえに厄介な依頼をされたり不思議なことを見聞きしたりすることもある。
 公にすることを許されず、様々な妨害を受けつつも意地になって書き続けた「花嫁」の話。そしてその渦中に起きた、ある女性たちとの邂逅――。
 怪異と関われば怪異を招く。その大半は不幸だが、中には幸もある。関係者から頂いた話を交え、著者だからこそ書くことができる拝み屋怪談集。


 木原浩勝氏の怪談がライト級なら、郷内心瞳氏の怪談はヘビー級だ。収録されている話のひとつひとつが読者の心に与える衝撃は大きい。かといって怖いだけではなく、序盤の不穏な空気、中盤で煽られる不安、終盤の荒れに荒れる展開で煽られる恐怖、そして台風一過後の青空と、その先にある再び来る嵐を思わせる最後。その構成は物語的で、それゆえに空言っぽく感じる読者もいるかもしれないが、読ませるものになっている。
 前回と比べる流石に多少スケールダウンした感もあるが、まだ終わっていない物語もあるので、著者が何事も無く生きながらえて、次の怪談集を騙ってくれることを祈るばかりである。

テーマ:怪談 - ジャンル:

現世怪談 招かざる客

現世怪談 招かざる客現世怪談 招かざる客
木原 浩勝

講談社 2016-06-16
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 祖父の葬儀の準備でバタバタしている中、一人祖父の遺体を見つめていたが、突然祖父の顔を覆っていた布が風もないのにふわりと舞い上がって畳の上に……。

 表題作をはじめ、怖い話に不思議な話、心温まる話など、21の怪異譚を収録。
 少々自作品、または自分が関わった作品や番組への宣伝をしているきらいもありますが、怪談本としては及第点です。
 とても感動したのが、両親の前で意地を張り続ける娘の前に現れたモノの話「帰ってこないで」、とても恐怖を感じたのが、亡くなった人からかかってきた電話の話「カセットテープ」ですね。

テーマ:怪談 - ジャンル:

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